日本のある会社が香港で

   中1 あけふし(akehusi)  2026年3月3日

 日本のある会社が香港で現地の人間を採用しようと求人広告を出したという。

 さっそく面接をしてみたが、実際にはほとんどの人が、挨拶程度しか日本語を話すことが出来なかったそうである。もし日本人が、「あなたは英語が話せますか」と問われたら、たいていの人は、「少しだけ」と答えるであろう。これが日本流「謙譲の美徳」なのである。

 ところが香港のような国際貿易都市で生きていくためには、自己PRの上手にできない人間は、出世も望めないという社会の仕組みが出来上がっているのだろう。

 日本人は、相手の出方次第で自分の位置や行動を決める嫌いがある。かくして人は、自分の立場を確保するために他人を型にはめたがり、その作られた型からはみ出て「打たれる杭」にならないよう、自分自身は「謙譲の美徳」を利用する。

 日本人の謙譲さは大事にしていくべきだと思う。

 その理由は、謙虚な人は人柄が良いからだ。例えば、大谷翔平は、世界的なスター選手でありながら、とても謙虚な姿勢を持っていることで知られている。試合で活躍した後のインタビューでも、自分の力を誇るのではなく、「チームメイトやスタッフのおかげです」と周囲への感謝を先に述べることが多い。また、自分の成功を周囲のおかげと考え、常に努力を続ける謙虚な姿勢こそが、大谷翔平が多くの人から尊敬される理由の一つである。

 またもう一つの理由は、自己主張が激しい人は周りから悪いように思われるからだ。

 自己主張が強すぎる人は、自分の意見を押し通し、他人の意見を受け入れないと見られやすく、周囲から「和を乱す存在」として敬遠される傾向がある、というデータがある。

 また、 過剰な自己主張は攻撃的に見られる、「自分が正しい」と強く思い込む人は、他 人の意見を否定しやすく、攻撃的・押し付けがましい印象を与える、というデータがある。

 自己主張が激しい人は悪い印象を持たれる理由は、人は基本的に協調性を好む傾向があり、そのため、「自分勝手で空気を読むことができない」と受け取られやすいからである。

 つまり、自己主張そのものは重要である一方で、度が過ぎると協調性を欠いていると見なされ、周囲から悪い印象を持たれることだ。

 たしかに、自己アピールをしていくべきだが、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という日本のことわざのように、どんなに凄くても、謙虚であるべきだ。だから、僕は日本人は日本人らしさを大切にした方がいいと思う。