この世界の一員という意識を

   小6 あこりお(akorio)  2026年3月4日

 私が市場へゆく道は、自然発生的な優しい、人間の踏み慣らした道だったが、アスファルトで舗装されてしまった。以前道には洒落た石や虫の死骸、鳥の羽などがあり、子供はゆっくりと楽しみながら歩いていた。無味乾燥なアスファルト道路、車が通るためだけの道に、趣のある石や、手に取りたいような物は何もない。舗装された道も場合によっては大切であるが、道が一番道らしいのは、人間の暮らしを温かに支え、いろいろなものを発見することのできる踏みしめられた道である。

 私はこの筆者の意見に賛成だ。第一に、自然には他に変えられない長所があり、それに接することにより、人間は大きく成長できるからだ。つい先月、私は気分転換に外へ散歩に出た。冬の冷えた空気が肺に心地良い。家を出て右に曲がり、じゃり道を下る。道の両脇には雑草や葉の落ちた桜が生えていて、春に美しく咲き乱れる様子を想像する。坂を下って左にUターンし、水田の隣に面している野原へ出る。すると、伐採され、枯れて乾燥した木が数本捨てられていて、綿のようなものがついていた。興奮し、期待で胸を弾ませながら木を手に取って観察してみると、白いもこもこした歪な円が木の節目についていて、たったそれだけの情報から、私はそれが綿の木だと確信してしまった。一通り散歩し、元の道を辿って家に帰った。帰ったったんに、運動靴のまま家の窓を開け自信満々で木を母に見せた。すると、

「あ、これ、虫の卵じゃない?」

 と呆気なく言われてしまった。

「ぎゃー。ヤダヤダヤダ。」

 考える前に、枝から手を離して後ずさる。「幼虫」というワードを聞いただけで鳥肌が立つ私は、幼虫には要注意だ、と思い、がっかりしてその植物を捨ててきた。母によると、それは蛾の仲間の種の卵だそうで、蛾がその植物に卵を産み、卵に植物が反応して節目に綿のようなものができるそうだ。わたしはこのはなしをきいて、生き物はそれぞれが、植物、昆虫関係なく協力しあって生存し、種を増やしていっていることに感動した。人間もそうだ。植物や動物を食べずにしては生きていけない。雑草などの、自分には関係ないと思い普段引き抜いてしまう植物も、家畜農家さんが一生懸命育てている牛も、どこかしらで必ず接点があるのだ。私はこれを学んで、世界は常に繋がっていて、地球上すべてのモノが私たち人類の生活を支えて暮れていることを忘れないようにしなければいけないとわかった。

 以前、テレビで品種改良のための遺伝子組み換えについて取り上げられていたことを思い出し、詳しく調べてみた。遺伝子組み換え技術とは、ある生物から有用な遺伝子を取り出し、別の生物の細胞に組み込み、新しい性質を持たせることだそうだ。従来の交配による品種改良と比べると、交配は確実に良い性質だけを受け継ぐには時間がかかり、不確実だが、遺伝子組み換えでは、必要な遺伝子だけを組み込むので確実であることがわかった。しかし、遺伝子組み換えにはデメリットもある。主に挙げられるのは、環境や生態系への悪影響だ。除草剤耐性の遺伝子が近縁の野草へ移行し、駆除できない雑草が誕生するリスクや、土壌への影響、野生種の減少などが主な例だそうだ。私はこれを調べて、動物は、植物の環境などに適応できずに絶滅するか、遺伝子が変化し環境に対応していくが、人間は、周りの環境を変えて生き延びようとしていることに気づいた。やはり、知能が高いからなのだろうか。また、イリオモテヤマネコ、トキなどの人間が「食べない」動物や植物は「絶滅危惧種」として大切に保護されるが、私たちの食す牛や豚、米などはどうなのか。遺伝子を組み替え続け、元来の種は絶滅させてしまってもいいのか。どうすれば、人間と環境が共存できるのだろうか。

 世界は、今までの人間、すべての生き物、植物、全てから成り立っている。もしも人間一人、動物一匹がいなくなったら、今の世界は少し、もしくは大きく変わっていたかもしれない。地球上全部の生き物にとって環境とは、現在進行形のストーリーである。時々私は、人間は井の中の蛙で、動物は私たち人類はるか深く自然を理解しているのではないかという想いに駆られることがある。人類が井戸から飛び出し、新たな視野を持つには、自分がこの世界の未来を作っている一員で、自分が及ぼす影響はとても大きいという意識を持つことが重要だと私は考える。もしも一人が、菓子の袋からを落としたのを放っておけば、それは土の中へ埋まり、その人が残した足跡は、わずかだとしても確かに、未来永劫残るだろう。私はこの作文を書いているときに。やっとそのことに気づくことができた。学校で「ポイ捨てをしないようにしましょう」「環境を保全しましょう」と習ったことや自分の経験とと一気につながり、まるで宇宙の一員というピカピカの素敵なバッヂをもらったかのように、私の中で見えていた世界が広がった。世界中の一人でも行動すればその分だけ地球はあなたの作りたい未来へ進む。さあ、自分の力を理解し、まずは一歩を踏み 出そう。