人間的なコミュニケーション(清書)
中3 あかるの(akaruno)
2026年3月4日
現代の日本では、路上で物を売る人の姿はほとんど見られなくなっている。しかし、かつては道が人々の交流の場であり、商売もその中で行われていた。道端での売買には不便さや危険も伴うが、その一方で人と人との直接的な関わりがあった。筆者が経験したうなぎの詐欺の話からも、路上の取引にはリスクがあることが分かる。しかし、海外では今でも路上の商売が人々の信頼のもとに成り立っている場面もあり、そこには温かい人間関係が存在している。このように、効率や便利さが重視される現代社会においてこそ、人と人とが直接関わる「人間的なコミュニケーション」の大切さを見直す必要があると感じた。私は、人とのつながりを大切にしながら生きていきたい。
まず、様々な人との触れ合いを大事にすることが必要だと思う。私の学校には、カナダやフィリピン、アメリカなど、さまざまな国から来たネイティブの先生がいる。そして、”Good Talk”というネイティブの先生と英語で話すという課題がある。英語で自分の気持ちを伝えることは難しい上に、同じ英語でも、発音や話し方がそれぞれ異なり、最初は戸惑うこともあった。だから、この課題は少し苦手でやらなければいけないものだと自分に言い聞かせて渋々やっていた。しかし、授業や会話を何回も通して接していくうちに、言葉だけでなく考え方や文化の違いにも気づくようになり、ネイティブの先生と会話をすることがどんどん好きになっていき、”Good Talk”という課題にも前向きに取り組むことができるようになった。今では実際に会話をすることによって、物事の捉え方や表現の仕方が日本とは異なることもあり、その違いに触れることで、自分の視野が広げられていると感じている。異なる背景を持つ人々と関わることは、自分にはない考え方を知ることができるため、自分の考えを深めるうえでとても大切だと思う。そのため、様々な人と関わることは、人間的なコミュニケーションを築く上で欠かせないものである。
次に、社会がどれほど発展したとしても、人との直接的な関わりを意識することが大事である。現代ではAIや機械の発達により、多くのことが効率的に行えるようになっている。しかし、すべてを機械に任せることはできない。その例として、航空管制官の仕事が挙げられる。飛行機の安全な運航を支える航空管制官は、パイロットと直接コミュニケーションを取りながら状況を判断している。2040年頃にはAIによって音声指示をデジタル通信に置き換えて安全性と効率を向上させ、混雑緩和やヒューマンエラー削減に貢献するという計画が立てられている。しかし、どれだけ技術が進歩しても、緊急時に柔軟に対応し、瞬時に判断できるのは人間であり、その役割を完全に代替することは難しい。そのため、AIと人間が担うハイブリッド型が主流になると予測されている。このブレンド型の職業は航空管制官だけでなく、個人の理解度に合わせてカリキュラムを最適化するエデュケーターなど、様々ある。しかし、AI単体でどんなことも行うのはリスクがある。そういったことから、技術的進歩が起こったとしても、人の手によって人と関わるという存在が消えることはない。また、経営の神様とも言われている経営者の松下幸之助は、機械や技術が発展しても、最終的に社会を支えるのは人と人との信頼関係であると考えていた。こうした考えからも分かるように、便利になっていく社会だからこそ、どんなことにおいても人との関わりを意識することがより重要になってくるのだと思う。
このようなことから、私はこれからの社会において、人間的なコミュニケーションを大切にして生きていきたいと考える。確かに、効率や便利さを追求することも大切ではあるが、それだけでは人と人とのつながりは深まらない。様々な人と関わり、互いの違いを理解し合いながら関係を築いていくことが、本当の意味で豊かな社会につながるのではないだろうか。それは実際にこの社会にいる私達だからこそできることだ。私はこれからも、人との直接的な関わりを大切にし、その中で得られる温かさや学びを大事にしながら生きていきたい。