自分を向上させるための二択

    ()  年月日

  確か、小学校六年生の時だったと思う。国語の教科書に「メリットとデメリット」という説明文が載っていた。メリットは長所のこと、デメリットは短所のことだ。最終的にはメリットとデメリットをどうしていくべきかを考えることが目標だったように思う。私のクラスでは、「デメリットをメリットに変えることが大切だ」という答えになったのだが、はて短所を長所に変えることが本当のことで答えなのだろうか。中学校一年生の時には自己紹介カードの「自分の長所・短所」の記入欄にたどり着いた途端、ほとんどの人の手が止まっていた。ほかの欄には、「好きなこと・好きな食べ物」などがあったがその欄はみんなスラスラと書けていた。私たちは長所と短所とどう向き合えばよいのか。

確かに 長所を伸ばすことは大切だ。私の得意は社会の歴史である。歴史は暗記が肝で、年号・人物名・建物名・合戦名・書物名などを時代背景と結びつけながら覚えなければならない。私は、教科書やワークを使った勉強が苦手なため普段は暗記カードを使って勉強している。しかし、テスト前になるとワーク提出が課題として出る。友達はワークを何回も解き直すと理解しやすいそうだが、私はワークではあまり理解できない。中学生で最初と二回目の定期テスト対策は、教科書と学校から配布されるワーク、市販のワークを使って勉強していたが、三回目からはカードを使って勉強している。カードには、数学は公式や形式の名前、国語は漢字と文法、理科と社会は暗記物、英語は英単語と文法、技能は 技の名前に重要単語の問題を自分で作り、暗記していく。その結果、得点が上がり学年順位も上がった。私は暗記する時に物事を蜘蛛の巣チャートのように結びつけて覚えるようにしている。例えば、織田信長ならぱ、天下布武を成し遂げた人で有名な家臣は豊臣秀吉。秀吉は 天下統一を成し遂げた人、大阪城を築いた、現在の大阪城の形にしたのは徳川家康。家康も天下一統一を成し遂げた人、征夷大将軍になり江戸幕府を開いたなどと結びつけることができる。そうすることで一つのキーワードから、この人物はどういうことをした人なのか、この人と関係があった人は誰か、などと関連付けて想像することができる。私は自分の得意教科である歴史の勉強方法を生かすことによって、その他の教科の勉強も生かすことができた。

しかし、短所を直すことが大事だという考えもある。世界的なエンターテイメントにディズニーがある。世界各国に、ディズニーランドやディズニーシーといった人気のテーマパークも展開している。どのようにして、ディズニーはこれらを展開していったのか。ディズニーの創作者はウォルト・ディズニーだ。彼は、経済・財務面の未熟さと執拗なほどの完璧主義という短所と課題を抱えていたそうだ。これを抱えながらどのようにして世界的エンターテイメントを築いたのだろうか。彼は、経験したさまざまな失敗を「成功への学習」として捉え、高い創造性と行動力で克服し、あの有名なディズニーを築いたのである。短所を直したことで ウォルト・ディズニーはエンターテイメントを築くことに成功した。

確かに長所を伸ばすことも短所を伸ばすことも大切だ。しかし、「 未来を予測する最も確実な方法は、未来を創造することである」という名言があるように、最も大切なことは自分自身を向上させるという目標である。そのための方法として、長所を伸ばすか、短所を直すかの二択がある。