ちぴさん、作文を読んで、とても心に響き(ひびき)ました。
親友との別れのつらさやさびしさが、具体的な場面や気持ちの動きでよく伝わってきます。
「まるで飼い主(かいぬし)見捨て(みすて)られた子ネコのような顔」というたとえがとても上手で、ちぴさんの気持ちがよくわかりました。
また、お母さんの話を入れることで、自分の経験(けいけん)だけでなく、家族の話も交えた文章になっていて、内容(ないよう)が立体的になっています。
別れと出会いについての気づきや、幸せな日々を大切にしようという感想も、しっかり書けていて素晴らしい(すばらしい)です。
最後に、書き出しの「来年度も、同じクラスだといいな」という気持ちが、結びの場面で友人と一緒(いっしょ)に遊びに行く様子につながっていて、文章のまとまりがよく感じられました。
全体を通して、感情(かんじょう)の動きや場面の描写(びょうしゃ)丁寧(ていねい)で、読んでいる人の心に残る作文になっています。
これからも、感じたことや考えたことを大切にして、文章を書いてくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえがうまく使われています
・前の話聞いた話がよく書けています
・わかったことがよく書けています
・書き出しの結びがよく書けています
 

森リン評価 別れの裏側にあるもの na 04月1週 ちぴ
字数/基準字数:
1359字/500字
思考点:69点
知識点:49点
表現点:58点
経験点:103点
総合点:57点
均衡点:-10点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:-10点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙17種19個89%69点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙18種25個72%49点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙65種105個62%58点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙56種64個88%103点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1359字
 69点
 49点
 58点
 103点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 17種 19個 (種類率89%) 69点
、必ずしも,。だから,。もちろん,いこう,いるから,うなずくと,からこそ,せると,って思う,と思う,わたしにとって,会おう,区切ると,思うと,振り返らざる,楽しもう,言わざる,

■知識語彙 18種 25個 (種類率72%) 49点
一寸,一緒,会社,友人,友達,外国,年生,店舗,感心,改札,正解,浅江,環境,社会,経験,親友,言葉,電車,

■表現語彙 65種 105個 (種類率62%) 58点
あと,くちびる,こと,さん,そこ,それ,ため息,とき,とも,まま,よう,わけ,わたし,ん,カサカサ,ネコ,バイバイ,ホーム,ママ,ライン,一,一寸,一緒,世の中,二,人,今,会社,何,先,出会い,別れ,友人,友達,四,声,外国,女の子,子,年生,幸せ,店舗,当たり前,心,急,感心,改札,日々,杯,正解,母,浅江,涙,環境,目,社会,経験,親友,言葉,話,闇,電車,顔,飼い主,駅,

■経験語彙 56種 64個 (種類率88%) 103点
いたむ,うなずく,おとずれる,かける,きる,くれる,しまう,せかす,せる,そぼつ,たたずむ,たまる,ちゃう,ちる,って思う,つく,つなぐ,つぶやく,てる,できる,でる,と思う,ふう,ふまえる,まつ,られる,わかる,乗れる,乾く,会う,会える,出会う,別れる,刻みつける,区切る,受け入れる,呼べる,始める,思い出す,感じる,振り返る,楽しむ,知る,示す,立ち上がる,立ち去れる,繰り返す,聞く,見捨てる,見送る,話す,追いかける,過ごす,違う,開く,震える,

■総合点 57点

■均衡点 -10点
 

別れの裏側にあるもの
   小5 ちぴ(asatihi)  2026年4月1日

 「来年度も、同じクラスだといいな。」

目頭が熱くなるのをこらえて、わたしは微笑んだ。

 一年生の春休み前、わたしは、親友が外国に引っ越してしまうとすでに聞かされていた。しかし、引っ越すのは二年生の半ばなので、それまで一緒にいたかった。さびしくて、引き止めたかったが、彼女のさびしそうな笑いと、メガネ越しに見えた涙に、わたしはただ固まっていた。

 「わたし―ね。あっ、ううん、金曜日に言うね。先生はもう知ってるけど。」

聞かされたのは、秋の落ち葉拾いだった。ベンチでぶらぶらしていると、しどろもどろになる親友がいた。疑問に思って、

「なになにっ。あ、もしかして、引っ越しとか~。」

冗談半分で笑うと、親友は予想外の答えを持ち出してきた。

「―そうだよ。なんでわかるの。」

それは、正解を示す、わたしにとって何よりも怖かった言葉だった。何も言わずに、わたしは涙がたまるのを感じた。怖くて、さびしくて、「まって」と言いたいのに、わたしのくちびるは青く震えたまま、カサカサに乾ききっていた。ずっと一緒だと思っていたのに、「一寸先は闇」である。

 「バイバイ。」

いくらその言葉を繰り返しても、駅のホームでは、まだ立ち去れないわたしと、まだ電車に乗れない親友が、改札でうろうろしていた。別れが惜しくて、ずっとたたずんでいたのである。親友がやっと、「また会おうね」とつぶやいて、改札を開いた。振り返らずにいってしまった親友を、わたしは、飼い主に見捨てられた子ネコのような顔をして見送っていた。

 ずっと、親友と呼べるともがいなかったわたしは、四年生でやっと、

「ねえ、浅江さん、あ~そぼっ。」

と声をかけてくれた二人の女の子と、仲良くなることができた。親友のことを思い出した。人と人は、別れ、出会う。その言葉を、しっかりと心に刻みつけた。

 母に聞いてみた。母はふうんとうなずくと、話し始めた。

「そうね、社会人になってからのことかな。ママは、今とは違う会社にいたの。今とは違って、すっごくいい環境だった。そのときね、友達がいたんだ。だから、店舗わけも同じになりたいなあって思ってたんだよ。」

そこで話を区切ると、母はため息をついた。

「でも、世の中そううまくいかないよね。その子、外国に行っちゃったんだ。もちろん、今でもラインつないでるよ。ただ、もう「本当に会えない」んじゃないか、って思うと怖くてね」

母の話を聞いて、わたしは深く感心してしまった。別れとは、必ずしも出会いがあるわけではない。

 このような経験を通して、わたしは、別れとは、出会いがあることもあるとわかった。また、いつも当たり前に会っているからこそ、急におとずれた別れを受け入れられないのだとも知った。わたしは、わかったことをふまえ、いつも過ごしている幸せな日々を、目一杯楽しもうと思った。

「ねえ、ちぴ、いこうよ。」

せかす友人に目をぱちくりさせると、わたしは勢いよく立ち上がって、あとを追いかけた。