あおなちさんの作文は、「狂気(きょうき)」というテーマに対して深く考え、自分の体験を交えながら説得力のある文章を書いています。
冒頭(ぼうとう)哲学(てつがく)的な表現やロンブローズの言葉を引用しているところは、テーマへの理解の深さが伝わってきます。
また、サッカーの試合やレゴ遊びの具体的な体験を通して、狂気(きょうき)が集中力や創造力の源であることをわかりやすく示している点がとてもよいです。
特に、サッカーの試合での熱い気持ちや仲間との連帯感、レゴに没頭(ぼっとう)する姿は、読者に強い印象を与え(あたえ)ています。
さらに、「狂気(きょうき)なくして偉業(いぎょう)なし」という名言を引用し、自分の考えと結びつけているところも説得力を高めています。
最後に、情熱的な狂気(きょうき)と静かな狂気(きょうき)を使い分けたいという未来への意欲も、文章に締まり(しまり)与え(あたえ)ています。
全体を通して、あおなちさんの思考の深さと表現力がよく伝わる作文でした。

項目(こうもく)評価】
体験実例がよく書けています。
名言がよく書けています。
複数の意見がよく書けています。
総合化の主題がよく書けています。

 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1410字/600字
思考点:95点
知識点:82点
表現点:86点
経験点:103点
総合点:93点
均衡(きんこう)点:2点

 


■思考語彙 27種 32個 (種類率84%) 95点
 確か,。しかし,。だから,こっから,ざるば,しまうから,せざる,そのため,たかも,できざる,と思う,と考える,ないから,なければ,ならざる,なるべき,なろう,は第,べきかも,変えよう,始めると,悟るべき,気づけば,焦らざる,見れば,迷わざる,進むべき,

■知識語彙 64種 98個 (種類率65%) 82点
一番,不安,世界,人間,今回,仲間,作品,偉業,再現,冷静,判断,前半,動因,勝利,勝敗,勝負,原動力,反省,同一,名言,地区,大切,天使,奇妙,存在,小学生,展開,左右,平凡,役目,後半,必要,情熱,想像,感覚,指先,時点,時間,正確,毎日,混戦,満足,準則,物事,状況,狂気,理性,理由,生活,相手,瞬間,絶対,自分,自然,行動,試合,説明,責任,起伏,退屈,連続,達成,集中,鼓舞,

■表現語彙 128種 204個 (種類率63%) 86点
 確か,こと,こぼれ,ころ,さ,そのため,たち,どおり,ぼっとう,みんな,もの,よう,わけ,キャプテン,ゴール,サッカー,チャンス,チーム,ネット,パッション,パフォーマンス,ボール,一,一つ,一番,不安,世界,中,二,人間,今回,仲間,体,何,作品,偉業,僕,先,再現,冷静,判断,前,前半,力,動因,勝利,勝敗,勝負,原動力,反省,同一,名言,周り,喜び,地区,声,外,大切,天使,奇妙,奥,姿,存在,小学生,展開,左右,己,平凡,度,形,役目,後半,心,必要,情熱,想像,感,感覚,戦,所,指先,方,日,時,時点,時間,書,正確,毎日,気,混戦,満足,準則,点,焦り,熱,物事,状況,狂気,球,理性,理由,生活,病,的,目,相手,真っ暗,瞬間,絶対,胸,自分,自然,行動,試合,説明,豚,責任,起伏,足,退屈,連続,達成,集中,静か,頭,顔,鼓舞,

■経験語彙 56種 72個 (種類率78%) 103点
かける,かねる,かれる,くれる,こう,しまう,しれる,じみる,できる,と思う,と考える,のっかる,やめる,られる,れる,乗り切る,似る,作る,使い分ける,使う,入る,分かつ,分かる,勝つ,叫ぶ,合う,向かう,呼べる,壊す,変える,奪う,始める,悟る,感じる,成し遂げる,抜く,押し込む,振る,揺らす,気づく,決める,浮かぶ,消える,渦巻く,焦る,生み出す,終える,組み直す,繰り返す,育てる,見極める,負ける,近づく,迷う,追いかける,進む,

■総合点 93点

■均衡点 2点
 

狂気 2
   中2 あおなち(aonati)  2026年3月4日

 人間はとかく、「天使になろうとして豚になる」存在であり、しかもサボテンでもなく、亀の子どもでもない存在である。狂気とは、自覚を持たない人間、あるいは自覚を忘れた人間の精神状態のことかもしれない。天才とは、狂人との差は、紙一重だとロンブローズは申しているわけだが、天才とは狂気が持続しない狂人かもしれないし、狂人とは狂気が持続している天才かもしれない。我々が正気だとうぬぼれている生活でも、よく考えてみれば、大小の狂気の起伏の連続であり、狂気なくしては生活は展開しないこともあるということは、奇妙なことだ。要は、天使になろうとして豚になりかねない存在であることを悟り、狂気なくしては生活できぬ存在であることを悟るべきかもしれない。冷静と反省とが行動の準則とならねばならぬわけである。そして、冷静と反省とは、非行動と同一ではない。最も人間的な行動の動因となるべきものだ。常に病患を己の自然の姿と考えて進むべきである。

人間には、狂気というものが必要だ。

 理由は第一に、狂気と呼べるような集中力がなければ、何かを成し遂げることはできないからだ。小学生の時に入っていたサッカーチームで、僕はキャプテンをしていた。とある日の試合、相手は地区で一番強いと言われるチームだった。前半を終えた時点で、僕たちは1点ビハインド。みんなの顔には焦りと不安が浮かんでいた。冷静に声をかけるのがキャプテンの役目だと分かっていたが、胸の奥では「絶対に負けたくない」という熱が渦巻いていた。そのため、みんなの目をじっくり見て、

「こっからだぞー」

と叫んだ。みんなものっかって叫んだ。後半戦、僕は責任感と勝ちたいという熱で頭がいっぱいだった。少し狂気にも似た集中力を、自分の力に変えようと決めた。ボールを奪われても何度も追いかけ、声がかれるまで仲間を鼓舞した。そしてゴール前の混戦で、こぼれ球に迷わず足を振り抜いた。ボールがネットを揺らした瞬間、理性より先に体が叫んでいた。僕は、いつものパフォーマンスをせずにチームメイトの方に向かって喜びを分かち合った。今回の試合でパッションで乗り切る大切さが分かった気がした。

 理由は第二に、平凡な毎日では退屈してしまうからだ。小学生のころ、僕はレゴにぼっとうしていた。作り始めると時間の感覚が消え、気づけば外は真っ暗になっていることもあった。説明書どおりに作るだけでは満足できず、頭の中に浮かんだ形を再現するまで何度も壊しては組み直した。周りから見れば、同じことを繰り返す少し奇妙な姿だったかもしれない。でもその集中は、静かな狂気のようでもあり、世界に一つだけの作品を生み出す原動力でもあった。指先が痛くなってもやめられなかったあの時間が、僕の想像力を大きく育ててくれたと感じる。

 確かに、冷静に状況を判断することも大切だ。サッカーの試合では、冷静さが勝敗を左右することがある。相手に押し込まれても焦らず状況を見極め、正確な判断をすることで、チャンスを生み出し勝利に近づくことができる。しかし、「狂気なくして偉業なし。」という名言があるように、物事を達成するには、狂気が必要だと思う。だから、僕はこれからの勝負所で狂気じみた集中力を使っていきたいと思う。さらに、情熱的な狂気と静かな心の中の狂気を上手く使い分けられるようにしていきたいと思う。