物事の見かた

   中1 あえほあ(aehoa)  2026年4月2日

 普段私たちは、コインを丸いものと見なしている。けれども、もちろんコインは、年じゅう円形に見えるわけではない。文学作品などにおいても、同じ一つの事実を、きわめて異なる言葉で言いあらわすことがある。たとえば、枝からはなれた果物が地面へ落ちるという事態を目撃した時、たんに「リンゴが地面へ落ちた」と考えるだけでは満足しないことである。このように考えてみると、レトリック感覚は、発見的な認識には欠くことができない上に、人をできるだけよく理解するためにこそ必要なのだ、ということになる。わたしは物事を、多角的に見るのはよいと思う。

 その理由は第一に、一つの面だけに注目してしまうと、考えや意見が限られてしまうからだ。ある見方にしばられてしまうと、どうしても同じ方向の意見ばかりになり、話し合いが深まらないことがある。実例で、クラスで「掃除の時間を短くするべきか」というテーマで話し合いをしたとき、多くの人が「短くした方がいい」と言っていた。理由は「早く終われば休み時間が増えるから」という、一つの面だけを見た意見だった。たしかに休み時間が増えるのはうれしいが、その段階ではほとんどの意見が同じで、話し合いはすぐに終わりそうになっていた。こうした状況は、一つの面だけに注目してしまったために起きたものだと感じた。第二に、違う面から物事を見ることで、新しい意見や考えが生まれる可能性が高くなるからだ。別の角度から考える人がいるだけで、話し合いが一気に広がることがある。別の日に行った「クラス目標をどう決めるか」という話し合いでは、そのことを強く感じた。最初は「楽しいクラスにしたい」という意見が多かったが、ある人が「楽しいだけではなく、みんなが安心して過ごせることも大事だ」という別の面からの意見を出した。すると、そこから「安心して話せる雰囲気を作るにはどうすればいいか」「協力し合えるクラスにするには何が必要か」「楽しいと安心の両方を入れた目標にできないか」など、今まで出てこなかった新しい考えが次々に生まれた。最終的には、楽しさと安心の両方を大切にしたクラス目標が決まり、話し合いはとても充実したものになった。このように、多角的に物事を見ることで、より深く、より豊かな考え方ができるようになる。一つの見方にとらわれず、さまざまな角度から考える姿勢を大切にしていきたい。

 先生から「物事はいろいろな角度から見なさい」と言われることがある。同じ出来事でも、見る角度によって感じ方や考え方が変わることは、日常生活の中でもよくある。そこで、一つの面だけを見る場合と、多角的に見る場合のメリットとデメリットについて考えてみた。

まず、一つの面だけを見る時のメリットは、判断がすばやくできることだ。余計な情報にまどわされず、行動に移しやすいという利点がある。また、迷いが少ないので気持ちが安定しやすい。しかし、デメリットもある。一つの面だけに注目すると、思い込みが生まれやすく、事実を正しく理解できないことがある。これによって、誤解やトラブルが起きる可能性も高くなる。一方、多角的に物事を見る時のメリットは、より正確で公平な判断ができることだ。いろいろな立場や背景を考えることで、相手の気持ちを理解しやすくなり、問題を未然に防ぐことにもつながる。また、情報を整理しながら考えることで、思考力も高まる。しかし、デメリットとしては、考えることが増えるため、決断までに時間がかかったり、迷いやすくなったりする点がある。情報が多すぎて混乱してしまうこともある。こうして比べてみると、どちらの見方にも長所と短所があることがわかる。大切なのは、状況に合わせて見方を使い分けることだと思う。急いで判断する必要がある時は一つの面に集中し、じっくり考えるべき時は多角的に見る。これからは、「どちらが正しいか」ではなく、「どちらが今の自分に合っているか」を意識して物事を見ていきたい。

 物事を一つの面だけ見て、それだけを考えていく時が出てくるだろう。だが、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物である。」とあるように、一つの面だけ見て、それだけを考えていく時が出てくると共に、多角的に物事をみる機会も増えていくのだ。