すみひなちゃん、こんにちは。人間の幸福のための科学技術の発達が、便利さや効率化が先行して人間の本能の力を奪い(うばい)、生きる喜びを感じられなくなるのは問題です。人間の成長には「必要な手間」というものがあると指摘(してき)されていますね。すみひなちゃんは、そこにさらに「個性」を重ねて生き方を考えました。「(ぼく)のヒーローアカデミア」はわが家でも人気でよく観ていました。
 まず、自分でやってみることが大切です。知っている(わかる)ことと、体験した(できる)ことには大きな隔たり(へだたり)がありますが、そのことに気づいている人が少ないのです。やってみて初めて感じること、焦り(あせり)のようなものを大切にするべきでしょう。
★料理をこえて何事もそうだと言えるような考察を入れてみよう。
 第二の方法は、自分から周囲の環境(かんきょう)に働きかけていくことですね。かりにそれがバーチャルなものであったとしても、「どうすればより生活が楽しくなるか、便利になるか」と意識していることで能動的になれる。よって「必要な手間」をかけるのと同じ行動になるという仕組みですね。
 まとめの流れがすばらしいですね。「手間のかからない生き方をしている限り、生きることの喜びを感じることはできない。」は光る表現ですね。

<<え2010/66み>>



すみひなさん、あなたの作文は「手間をかけることの大切さ」についてとても深く考えられていて素晴らしいです。
まず、現代の社会状況(じょうきょう)やAIの発展を踏まえ(ふまえ)た上で、「個性」が重要になるという視点がよく示されています。
(ぼく)のヒーローアカデミア」の例を使って、個性の意味を具体的にイメージさせている点も効果的です。
また、自分の体験を通して「体験している」と実感できる場を増やすことの大切さを伝えているところは、説得力がありました。
さらに、身の回りの環境(かんきょう)を客観的に考えることや、現代の便利さがもたらす問題点にも触れ(ふれ)ているため、幅広い(はばひろい)視点からテーマを掘り下げ(ほりさげ)ています。
ことわざ「かわいい子には旅をさせよ」を引用して、手間をかけることの価値を伝えた部分も印象的です。
全体を通して、手間をかけることが成長や喜びにつながるという主張が一貫(いっかん)しており、説得力のある文章になっています。
これからも、自分の体験や具体例を交えながら、考えを深めていってください。

項目(こうもく)評価】
体験実例がよく書けています。
方法がよく書けています。
昔話の実例がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1250字/600字
思考点:77点
知識点:83点
表現点:84点
経験点:97点
総合点:88点
均衡(きんこう)点:3点

 


■思考語彙 20種 26個 (種類率77%) 77点
 確か,。おそらく,。しかし,。だから,あると,いいから,しまうため,しよう,すれば,そのため,だろう,で考える,と思う,と考える,なければ,に考える,のかも,は思う,少し考える,選択によって,

■知識語彙 66種 95個 (種類率69%) 83点
一番,不便,世界,事実,人口,人間,仕事,低下,体験,何事,便利,個性,全身,判断,問題,図書館,均一,増幅,大切,失敗,学校,実感,客観,家庭,対応,強制,必要,忍耐,成功,手足,手間,文明,料理,方法,時代,本来,材料,検索,標準,欲求,正直,物事,犠牲,現代,現実,理解,環境,生活,発展,知恵,知識,社会,積極,空間,継続,能力,自分,自身,舞台,行動,複雑,財産,身近,選択,都合,量産,

■表現語彙 123種 196個 (種類率63%) 84点
 確か,いろいろ,お菓子,こと,ことわざ,これら,さ,しまうため,ずれ,そのため,それ,たくさん,たち,たま,とき,ところ,どこ,もの,よう,アニメ,インターネット,コミュニケーション,ショック,テクノロジー,バーチャル,一つ,一番,上,不便,世界,事実,二つ,人,人々,人口,人間,今,仕事,低下,体験,何事,作り,便利,個性,僕,全て,全身,判断,割,力,卵,周り,問題,喜び,図書館,均一,場,増幅,大切,失敗,子,学校,実感,客観,家庭,対応,強制,必要,忍耐,成功,手足,手間,授かりもの,文明,料理,方,方法,旅,時代,本,本来,材料,検索,標準,欲求,正直,気,物事,犠牲,現代,現実,理解,環境,生き方,生活,発展,的,目,知恵,知識,社会,私,積極,空間,継続,線,能力,腑,自分,自身,舞台,行動,複雑,話,財産,身,身近,選択,都合,量産,限り,頃,頭,

■経験語彙 52種 69個 (種類率75%) 97点
いける,おこる,かかる,かかわる,かける,こなす,しまう,しれる,せる,つかう,つける,つながる,できる,で考える,と思う,と考える,なれる,に考える,は思う,やる,られる,付き合う,伸ばす,作る,使う,借りる,分かる,割る,取り組む,受ける,合う,増やす,増やせる,少し考える,役立てる,得る,忘れる,感じる,慣れる,持つ,整える,気づく,求める,決まる,生きる,生じる,異なる,落ちる,覚える,読みあさる,読む,閉じ込める,

■総合点 88点

■均衡点 3点
 

ヒトの進化
   中3 すみひな(sumihina)  2026年4月2日

 人間はある程度の手間を自分でこなしてこそ成長するものだ。だから、人間が人間らしい姿になるには必ずかけなければいけない「必要な手間」が生じる。手間とは、それを体験した人の個性を伸ばし、人間らしさをより増幅させるものだ。おそらく、これからの時代、AIが発展し、量産的な仕事はAIがこなしていくことだろう。そこで大切になってくるのがこの個性だ。「僕のヒーローアカデミア」というアニメの舞台は、総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界なのだが、この世界線は現代にもつながるところがあると私は思う。均一や標準に閉じ込められた人々と付き合っていくのは、正直なところ、あまり面白くない。「個性」は授かりものの一つなのかもしれないが、それをどう理解し、どう伸ばして役立てるのかは自分自身の選択によって決まっていくのだ。だから、私は「自分だけができることを増やせる生き方」をしていきたいと思う。

 その一つ目の方法は、自分で何事も積極的に体験してみることだ。私がまだ自分で料理を作り慣れていなかった頃、自分でお菓子作りをしようと思い、お菓子の本を図書館から借りてきては読みあさっていたことがあった。しかし私はいざ作るとなったとき、どこに材料があり、どうやって卵を割るのかさえ分かっていなかった。そのことに気づき、とてもショックを受けたのを今でも覚えている。本を読んだりインターネット上で検索したりして知識を得ただけでは、その気になれても、実際にやってみて失敗することの方が断然多い。このようなことから私は、「体験している」と実感できる場を増やすことは大切だと考える。

 二つ目の方法は、自分から身の周りの環境について客観的に考えることだ。どうすればより生活が楽しくなるか、便利になるかなど、身近なことを少し考えてみるだけでも自分のできることが分かってくる。家庭などの半強制的に社会とかかわる場では、おつかいに行ったり学校の話をしたりといろいろな体験ができるだろう。自分で手足を使って行動することは頭で考えて腑に落ちると思うのは全く異なるものだ。社会でも、SNS上でコミュニケーションのずれや判断力の低下、忍耐力・継続力の低下など、問題が数多くある。これらは全て、バーチャル空間での都合よく整えられた環境に慣れてしまうため、現実社会の複雑さや不便さに対応できなくなることからおこるものだ。

 確かに、便利さを求める人間の欲求が文明やテクノロジーを発展させてきたのは事実だ。しかし、そのために私たちは人間本来の財産をたくさん犠牲にしてきたことを忘れてはならないだろう。「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがあるように、たまには痛い目にも合ってだんだん知恵をつけていくような生き方をしていかなければいけないのだ。手間のかからない生き方をしている限り、生きることの喜びを感じることはできない。手間をかけて物事に取り組み、失敗しても成功してもいいから全身を使って体験することが一番大切なのだ。