ひろと君、こんにちは。

今回の作文は、脳死と臓器移植の問題を通じて、人間が技術の進化にどう向き合うべきかを深く考察している点がとても素晴らしいです。
専門的な内容をわかりやすく説明しながら、自分の意見をしっかり述べているところに、論理的な思考力が感じられます。
特に、免疫(めんえき)抑制(よくせい)(ざい)の例を使って「変化を受け入れること」の重要性を説明している部分は、具体的で説得力があります。
また、マウスの試行錯誤(しこうさくご)の実験を引き合いに出して、多くの挑戦(ちょうせん)を通じて適応していく方法を示した点も、理科の知識をうまく活用していて効果的です。
さらに、技術の進化と伝統のバランスについて触れ(ふれ)、単に変化を受け入れるだけでなく、古くからの慣習も尊重する姿勢を示しているところに、成熟した考え方が表れています。
全体を通して、ひろと君の意見が一貫(いっかん)しており、説得力のある文章に仕上がっています。
これからも、自分の考えを具体例や科学的な知識を交えて表現する力を伸ばし(のばし)ていってください。

項目(こうもく)評価】
当為(とうい)の主題がよく書けています。
方法がよく書けています。
体験実例がよく書けています(理科の知識を活用した例)。
書き出しの結びがよく書けています。

内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1144字/600字
思考点:79点
知識点:91点
表現点:85点
経験点:82点
総合点:90点
均衡(きんこう)点:6点

 


■思考語彙 21種 30個 (種類率70%) 79点
、第,。しかし,あるかも,あるらしい,いくべき,ことこそ,ことによって,すると,するべき,そのため,だはず,だろう,といえ,と思う,ないため,ないはず,もいえ,剤によって,受け入れるべき,変えると,死ぬ場合,

■知識語彙 77種 118個 (種類率65%) 91点
一定,一文,不死,不気味,不老,世界,中枢,主張,人工,人生,人道的,人間,他人,他者,伝統,停止,免疫,全身,分野,到達,反応,呼吸,唯一,回数,固有,変化,大切,失敗,存在,心臓,態度,慣習,技術,抑制,拒絶,挑戦,提供,方法,時代,普通,最初,最短,最終,本文,永遠,無理,無駄,特性,状態,現状,理科,環境,生物,生産,異物,神経,移植,簡単,納得,脳死,臓器,自分,自己,自明,行動,行為,視点,試行錯誤,資材,転化,迷路,進化,適応,長寿,項目,頑固,高校,

■表現語彙 126種 223個 (種類率57%) 85点
おろそか,きまり,こと,これ,ごと,しきたり,そこ,そのため,それ,たち,だはず,ないため,ないはず,はじめ,もの,よう,エサ,ネズミ,マウス,ルート,一,一定,一文,不死,不気味,不老,世界,中,中枢,主張,二つ,人工,人生,人道的,人間,他人,他者,伝統,体,何,例,停止,僕,僕たち,先,免疫,全身,分野,別,到達,剤,力,反応,呼吸,唯一,器,回数,固有,声,変化,多く,大切,失敗,存在,度,心臓,性,態度,慣習,技術,抑制,拒絶,挑戦,提供,方法,時代,普通,最初,最短,最終,本文,死,死ぬ場合,永遠,流れ,無理,無駄,特性,状態,現状,理科,環境,生物,生産,異物,的,目,神経,私,移植,簡単,納得,考え,脳,脳死,臓器,自分,自己,自明,行動,行為,視点,言い方,試行錯誤,資材,身,転化,迷路,進化,適応,長寿,限り,項目,頑固,餌,高校,

■経験語彙 42種 64個 (種類率66%) 82点
おく,しれる,せる,つかう,つく,できる,といえ,と思う,まとめる,みなす,もいえ,もつ,やる,られる,れる,似る,保つ,受け入れる,受け止める,変える,変わる,学ぶ,弱める,役立つ,従う,得る,抑える,放つ,死ぬ,減る,生かす,生きる,続く,続ける,置く,行う,見つけ出す,起こす,迷う,進む,重ねる,開く,

■総合点 90点

■均衡点 6点
 

進み続けるということ
   高1 あおちよ(aotiyo)  2026年4月2日

 普通の死は心臓が停止してそれに続く全身の臓器が停止する心臓死という状態になる。ところが、中枢神経をまとめる脳が死ぬ場合では心臓死と同じように全身がやがて死ぬが人工呼吸器の力でしばらくは脳死状態の体を生かしておくことができる。そうすることによって死んだはずの体は臓器を提供できる体、言い方を変えると資材となり役立たないはずの自明の死を役立つ死えと転化される。別の言い方をすると一度死んだはずの体は臓器を他人の体に移植させることで不老長寿とは別の不死性をもっているともいえるだろう。このような生産的な死を不気味だとか非人道的だという声もあるが、このように死んだ体から臓器を移植できるような技術が存在していることこそが非人道的であり、またそれに私たちがこの現状を受け止めて身を開くことこそが唯一保つことのできる人間的な態度ではないかと思う。

僕は、人間は技術の進化についていくべきだと思う。

そのための方法として、第一に変化を拒絶しないことが大切だ。技術や世界は進化していくものであり、古いしきたりやきまりにいつまでも頑固に従っているのではなく、新しい視点をもって変化を受け入れるべきだ。例として、本文中にある移植された臓器のことの一文に「移植した臓器は免疫抑制剤によって自己の固有性を弱めながら、他者の臓器を受け入れている」というものがある。どうやら移植先の体が新しい臓器を異物とみなして拒絶反応を起こすことがあるらしい。そのために免疫抑制剤をつかって拒絶反応を抑えるという行為が変化を受け入れるという方法によく似ている。僕たちも無理に変化を拒絶するべきではなく自己の主張を抑えてもよいのではないか。

二つ目の方法として、多くの試行錯誤を行うことだ。新しい状態や環境ではじめから上手くやるというのは簡単なことではない。そのためには多くの挑戦や行動を起こして失敗し、そこから学ぶことによって徐々に適応することができるようになる。高校理科の生物の分野において、マウス(ネズミ)の特性についての項目があった。餌が置かれた迷路にマウスを放つとする。最初は迷路の中を何度も迷いながらエサに到達するが、回数を重ねるごとに迷うことが減り最終的には最短ルートを見つけ出すことができるのだ。これは試行錯誤をすることによって適応することの良い例といえるだろう。

変化についていくことも大切だが、古くからの慣習や伝統をおろそかにするべきではないという考えも納得できる。しかし、時代とは一定のものではなく進み続けているものであるように、自分たちも永遠に生きることはできない。限りある人生を無駄にしないためには時代の流れとともに自分たちも変わっていくことで何か得られるものがあるかもしれない。