「古いものと新しいものをどう生かすか」という視点がとてもよく考えられています。

<<え2015/518pみ>>

【総評】
 この作文のいちばんの良さは、「思考の統合力」です。古いものの価値と新しいものの利点をそれぞれ丁寧(ていねい)捉え(とらえ)たうえで、「どちらかではなくどう生かすか」という一段高い視点にまとめている点がとても優れています。具体例も文化・時間・技術と幅広く(はばひろく)、考えの広がりが感じられます。最後には自分の生き方に結びつけており、テーマを自分事として深く考えていることが伝わってきます。

【段落ごとの講評】
第1段落:要約の段落として、「ラレル」という具体例を用いながら、言葉の変化や簡略化の流れを整理できています。難しい内容をまとめようとしている点に、課題文への理解の深さが感じられます。全体のテーマにつながる導入になっています。

第2段落:古いものの価値について、行事や時間の考え方を通して丁寧(ていねい)に説明できています。特に「時間」に注目して考えを広げている点が印象的で、単なる伝統の紹介(しょうかい)にとどまらない深さがあります。自分なりの視点で意味づけできている良い段落です。

第3段落:新しいものの価値について、具体例を豊富に挙げながら分かりやすく説明できています。スマートフォンやオンライン授業、AIといった現代的な例を使い、説得力のある展開になっています。「正しく理解し使うことが大切」というまとめも的確です。

第4段落:古いものと新しいものの両方を踏まえ(ふまえ)たうえで、「どう生きるか」という主題にまとめている点がとても良いです。引用を活かしながら、自分の考えとしてしっかり言い切れており、全体を高い視点で統合できています。対比を乗り越え(のりこえ)て結論を出しているところに、高い完成度が感じられます。

【考えを深めるための質問】
 あなたは「古いものと新しいものを生かすことが大切」と述べていますが、もし両者が対立してしまう場面では、どのような基準でどちらを優先するか判断するとよいと思いますか。

字数/基準字数:1286字/600字
思考点:82点
知識点:80点
表現点:80点
経験点:71点
総合点:84点
均衡(きんこう)点:6点

 


■思考語彙 22種 29個 (種類率76%) 82点
n確か, 確か,。しかし,。例えば,いうと,くれるから,しよう,すぎるから,するため,そのため,とらわれざる,と思う,ないと,の可能,は考える,も可能,姿勢こそ,普及により,発達によって,登場によって,自分にとって,表す可能,

■知識語彙 62種 92個 (種類率67%) 80点
七面倒,不便,人生,伝統,作業,価値,便利,偉大,共通,効率,勉学,勉強,合流,問題,場所,多様,大切,姿勢,学習,実現,家族,役割,情報,意味,感覚,感謝,批判,技術,授業,整理,文化,日本,時代,時間,普及,概念,活用,無限,現代,理解,生活,発展,発達,登場,目的,確認,社会,稀代,簡単,簡潔,習慣,自分,自然,自発,花見,行事,複雑,解決,言葉,課題,適切,重要,

■表現語彙 116種 206個 (種類率56%) 80点
n確か, 確か,お正月,がち,こと,これ,さ,するため,そのため,それ,それぞれ,それら,たくさん,たち,どちら,なに,の可能,もの,も可能,よう,ら,わけ,オンライン,スポーツ,スマート,フォン,ボブ,マーリー,一,七面倒,不便,人,人々,人生,今,伝統,作業,使い分け,価値,便利,偉大,共通,力,効率,勉学,勉強,化,口,合流,問題,四,場所,多く,多様,大切,姿勢,学習,実現,家族,形,役割,怠け者,性,情報,意味,感覚,感謝,手抜き,批判,技術,抜き,授業,数,整理,文,文化,日本,春,時代,時間,普及,概念,様々,活用,点,無限,現代,理解,生活,発展,発達,登場,的,目的,確認,社会,私,稀代,簡単,簡潔,習慣,考え方,自分,自然,自発,花見,行事,表す可能,複雑,観,解決,言葉,課題,適切,重要,餅,

■経験語彙 35種 55個 (種類率64%) 71点
いける,おせる,がる,くれる,すぎる,せる,ちる,てる,できる,とらわれる,と思う,は考える,られる,れる,使う,制する,取り入れる,受け入れる,広げる,待つ,応じる,愛す,愛する,持つ,果たす,求める,生かす,生きる,生まれる,知る,表す,調べる,進む,選ぶ,食べる,

■総合点 84点

■均衡点 6点
 

Time is money.
   高1 あかさと(akasato)  2026年4月3日

 ラレルは、四つの仕事を同時に受け持つ、じつによく働く勤勉な助動詞である。一、他からの動詞や働きを受けることを表す受け身の文。二、動作をする人に敬意を表す尊敬の文。三、しようと思わなくても自然にそうなるということを表す自発の文。四、あることができるということを表す可能の文だ。ラレルの使い分けは七面倒すぎるから少し整理して簡潔にしようというわけだ。口は稀代の怠け者、何かというとすぐ手抜きしたがるのである。ら抜き言葉は、永く批判の的になりながらも、次第に多く使われるようになってきたのである。

 確かに古くからの考え方には大切だ。日本には行事がたくさんあり、私が知らないものも様々だ。お正月の伝統は「おせち」や「餅」を食べる習慣がある。このようなものがあることで家族との時間や文化を大切にすることができる。春のお花見は私たちに自然の大切さを再確認してくれる。そしてなにより古くからの考え方があることで「時間」を大切にできる。時間というものは偉大だ。人々は様々な価値観でそれぞれ自分の時間を生きている。その私たちをある一点で合流させてくれるものだ。例えば「少し待ってて」という言葉がある。だが少しの感覚は人の数ほど多様にあると思う。しかし時間を使うことでどのような人でも同じことを共通することができる。私たちは時間が無限にあると思いがちだ。しかし「Time is money」という言葉もある。時間を大切にできる人があらゆるスポーツ、勉学などを制することができる。このような概念があるのも古くからの考え方が今あることに感謝しないといけないと思う。

 現代社会において、新しいものはとても重要な役割を果たしている。なぜなら、新しい技術や考え方は、これまでの不便さや問題を解決し、人々の生活をより良くしてくれるからである。例えば、スマートフォンやアプリの登場によって、私たちは簡単に情報を調べたり、効率よく勉強したりすることができるようになった。また、オンライン授業の普及により、時間や場所にとらわれずに学習することも可能になっている。さらに、AIの発達によって、複雑な問題の解決や作業の効率化が進み、これまでできなかったことが実現しつつある。このように、新しいものは社会を発展させ、人々の可能性を広げる力を持っている。しかし、新しいものはただ便利なだけではなく、もともとの不便さや課題を解決するために生まれてきたものである。そのため、それを正しく理解し、目的に応じて適切に使うことが大切である。新しいものを受け入れ、活用していく姿勢こそが、これからの時代を生きる私たちに求められている。

確かに、古いものにも新しいものにもそれぞれの良さがある。しかし、ボブ・マーリーの「自分の生きる人生を愛せ。自分の愛する人生を生きろ」という言葉があるように、大切なのはそれらをどう生かし、自分がどのように生きるかということである。古いものと新しいもののどちらかを選ぶのではなく、それぞれの良さを理解し、自分にとって最も意味のある形で取り入れていくことが重要だと私は考える。