ちぴさん、今回の作文はとても深く考えられていて、日常(にちじょう)の中にある大切なものに気づく心がよく伝わってきました。
「くずかご」という身近なものから始まり、暮らし(くらし)豊か(ゆたか)さについて考える視点(してん)新鮮(しんせん)で、読み手を引きつけます。
弟さんの「二十四時間コトバなしチャレンジ」の話を通して、言葉の大切さに気づく場面はとても印象的でした。
まるで言葉が「(えん)の下の力持ち」のように支え(ささえ)ていることを表現(ひょうげん)していて、たとえがうまく使われています。
また、お母さんとの会話を入れることで、ちぴさん自身の考えだけでなく、家族の意見も取り入れていて、文章が立体的になっているのが素晴らしい(すばらしい)です。
最後のまとめでは、「わかったこと」がはっきり書かれていて、学んだことがよく伝わります。
書き出しの「くずかご」の話と結びの「日常(にちじょう)生活に目を向ける」というところがつながっていて、書き出しの結びがよく書けています。
全体を通して、ちぴさんの考えがしっかりまとまっていて、読む人に考えさせる力のある作文でした。
これからも、身近なことに目を向けて、自分の考えを大切にしていってくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえの使い方:よくできています
・前の話や聞いた話の活用:よくできています
・わかったことの表現(ひょうげん):よくできています
・書き出しの結び:よくできています
 

森リン評価 生活の裏に隠れる当たり前 na 04月4週 ちぴ
字数/基準字数:
1670字/500字
思考点:74点
知識点:57点
表現点:65点
経験点:95点
総合点:67点
均衡点:-4点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:-4点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙19種20個95%74点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙29種43個67%57点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙81種138個59%65点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙51種56個91%95点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1670字
 74点
 57点
 65点
 95点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 19種 20個 (種類率95%) 74点
、きっと,、例えば,、考える,いつかきっと,いると,が考える,せざる,だから,だろう,って思う,と思う,と考える,に思う,の場合,は思う,書けば,止めると,見ると,言わん,

■知識語彙 29種 43個 (種類率67%) 57点
世界,人間,仕事,会議,健康,分別,反応,大切,姿勢,実感,家事,展開,必要,意見,感心,日常,普段,概念的,深刻,生活,疑問,納得,経験,自信,言葉,賞賛,質問,長文,頻繁,

■表現語彙 81種 138個 (種類率59%) 65点
あと,いっぱく,いつか,お母さん,こと,それら,ただ,たち,ちひろ,とき,の場合,はじめ,ひとつ,ふたつ,へん,もの,もん,よう,わたし,ん,イン,キャンセル,スタート,フル,レベル,一,下,世界,中,人々,人間,今,仕事,会議,何,作,健康,分別,力持ち,動き,反応,大切,姿勢,実感,家事,展開,度,弟,当たり前,必要,意見,感心,手,日,日々,日常,普段,暮らし,概念的,母,気,深刻,生活,疑問,目,納得,紙,経験,縁,胸,自信,裏,言葉,賞賛,質問,逆,遊び,長文,頭,頻繁,高らか,

■経験語彙 51種 56個 (種類率91%) 95点
、考える,うつ,うつむく,うなずく,おく,かなう,が考える,くれる,しばたたく,しまう,ずっこける,せる,って思う,つく,つぶやく,づける,てる,と思う,と考える,に思う,は思う,ふまえる,ふる,ぶつける,ぶる,まとめる,よる,わかる,わく,付け足す,信じる,刻みつける,向ける,変わる,広げる,張る,待つ,思いつく,成り立つ,支える,書く,書ける,欠く,止める,気づく,留める,笑う,話す,閉じる,願う,驚く,

■総合点 67点

■均衡点 -4点
 

生活の裏に隠れる当たり前
   小5 ちぴ(asatihi)  2026年4月4日

 いつでもきまってくずかごがきっと一つは置かれているはずなのに、日々に欠かせぬ家具として、あまり重んじられていない。わたしたちは、くらしというのは、手に入れるものでつくられるのだと考えている。何かを手に入れることが暮らしの物差しをつくるので、手に入れたものをどれだけいれられるか、その容積のおおきさがゆたかさの目安なのだ、と。しかし、多くは捨てるに捨てられないものばかりになってしまっている。そのときになってはじめて日々の暮らしをつくるのは、何を手に「入れないか」ということに気づく。大きなくずかごを、心の広い友人としておくだけで、暮らしの姿勢が変わってくる。

 何が日々の暮らしに欠かせないかと考える。そのとき、ちょうどアイパットをいじっていた弟が、画面をタップして、わたしの目の前で見せた。「二十四時間コトバなしチャレンジ」とあった。

「えぇ―。できるのかな、一日中コトバなしって。」

題名を見て絶句した。そのとたん、電光石火のごとく、わたしの頭を駆け抜けたものがあった。そうか、言葉だ。そっと裏から隠れて、日常を支えてくれていたのは、人間にしかない、言語だったんだ、と初めて気づいた。膝を叩いてああ、と思った。どんな動画なのだろうとみていると、言葉がなくて表情だけで伝えている場面があった。女の人が、アイスクリームが欲しい、と伝えている。ぺろりとなめるしぐさをして、絶品だという笑顔をつくる。いぶかしげに見ていた相手側がまるをつくって、ストロベリー味のアイスクリームを注文した。バニラ味が欲しかった女の人が、がっかりしたようにうつむいていた。紙に書けばいいのに、とはじめは思った。

「紙に書けないよね、そもそも言葉がないんだから。」

とつぶやく弟を見て、わたしは納得した。言葉とは、まさに縁の下の力持ちだな、と感心した。

 「ねえ、お母さん。お母さんは、普段気づかないけど、とっても大切なものって、思いつく?」

何気なく質問をして、わたしたちの会議はスタートした。母は動きを止めると、考えるように目を閉じる。いっぱくおいてから、母は逆に質問した。

「じゃあ、ちひろはどうなの。」

待ってました、と言わんばかりに、わたしは高らかに意見をぶつけた。

「ふふーん。言葉、だよっ。」

わたしが考えた中では、かなり自信作だ。えっへんと胸を張って反応を見ると、母は驚いたように目をしばたたかせた。

「うっわあ、レベル高いなあ。う―ん、とね。やっぱ、「当たり前の健康」かな。いつも実感しないけど、ほら、例えばインフルとかになったときにああ、って思うよね。家事も仕事も、遊びもぜーんぶキャンセルだもん。」

パッと手を広げてまとめる母の言葉を、わたしは頭に刻みつけた。母の場合も、やはり概念的なものである。なるほど、とうなずいていると、母が「でも。」と言った。えっ、何か付け足しかな。疑問に思ったわたしは、そのあと、ずっこける展開となった。

「ちひろにはかなわないかな。言葉って、今も話してるし。すごいねえ。」

ただの賞賛の言葉だった。深刻なものだと信じていたわたしは、思わず笑ってしまった。

 わたしはこの長文と、経験を通して、わかったことがふたつある。ひとつは、日々に欠かせぬ大切なものほど、当たり前に思ってしまい、大切だという実感がわかないということだ。もうひとつは、日々の生活に目を留めることで、暮らしの姿勢が変わってくることだ。当たり前だと思っていることが、実はとても大切なものであったりすることに、一度でも気づけたなら、きっと何が必要で、何が不必要なのかの分別がつくことだろう。わたしはこのわかったことをふまえ、これからは、もっと頻繁に日常生活に目を向け、本当はそっと、裏から、人間の生活が成り立つように支えてくれていたものに気づきたいと考える。そして、いつかきっと、全世界の人々が、それらのものを大切にする日が来ることを願っている。