メンタルヘルス

   高2 あうては(auteha)  2026年4月4日

 現代の社会では心の問題を抱えていたり、ストレスに悩まされる人が多くいる、実際に高校生の三人に一人が中程度以上のうつ病を抱えているらしい。心の不調は集中力や判断力の低下、無気力やイライラなど精神面にとどまらず、自律神経の乱れや消化器系の不調、免疫力の低下など身体面にも深刻な影響を及ぼす。そして、飲酒、喫煙量の増加や拒食、仕事効率の低下などにつながり、現実の生活に負の影を落とす。心に悩みや不調を抱えている人が増えているのは問題だ。

 第一に考えられる原因は、若者の間での顕著なルッキズムの風潮だ。SNS上では美容整形に関する発信や、アイドルの容姿やダイエットなどについてコメントする投稿が数多く見受けられる。また、たとえ自分が直接的に攻撃されていなくとも、他者の容姿を批判する投稿を見る機会は少なくない。さらに、加工技術は既に判別が困難なほど高度になり、整形も身近になっている。このような要因によってSNS上で、容姿が優れていることの重要度が大きくなり、同時に求められる最低ラインも上がっている。そのような、ビジュアルを絶対的に重視し暗黙の基準が出来上がった世界に日常的に触れることで、無意識に自分自身と比較してしまい、自信をなくしたりコンプレックスを持ったりしてメンタルヘルスを害することにつながる。実際に、私の身近にも醜形恐怖症の人だったり、コロナが収まって以後もマスクを外せないという人だったりがいる。

 第二の原因としては昔と比べて気軽に頼れる人が身近に減っているということが考えられる。通信技術や移動手段の発達により、人々の交流は広くなるとともに浅くなっているのではないかと思う。家族ぐるみの付き合いというのは減っているように感じる。また、ルッキズムにもつながる話として日頃から完璧を求められた結果、親しい人には理想の自分を見せていたい。自分の弱みを晒して失望させたくないという恐れが、他人に相談する妨げとなっていると思う。悩みやストレスを一人で抱え込んでしまうことで自分自身で処理しきれず心の病につながってしまう。

 確かに物質的、技術的豊かさは我々の選択肢を増やした。しかし、選択肢が増えたことによって求められる価値観も新たに出現した。機械は機能が多いほど便利だが、それと同時に壊れやすくもなる。時代の変化によって個人の存在は高まっている。全てを抱え込まずに適度に割り切り、自身のメンタルの状況を考慮しつつ、常に最善と思われる選択をしていく力が求められている。心の不調を抱える人が増えているのは問題だ。