身近な存在
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年月日
「大富豪しよー」
友達がいつものように勝手に私のリュックからトランプを取り出して言った。私は迷うことなく、「いいね」と返事をし、カードを手に持ち混ぜ始めた。
私も友達も最近、大富豪というカードゲームに夢中だ。
ゲームが始まると、まず皆自分のカードを整理し始める。けれど絶対一人は整理するのが遅くて、
「待って、待って!まだ終わってない!」
と、まるで試験の時に裏面にも問題があったことに気づき残りの5分で急いで解いている子のように慌ててカードを並べ直しているのが日常だ。その後、
「私のカード弱すぎる」
もしくは
「私カードめっちゃ強い!」
と必ず誰かが言い、つられて他の人も同じように、自分の手札がどれくらい強いのかを言ってしまうというのもよくあることだ。
母に聞いてみたら、トランプ遊びというのは中学になってからはあまり身近なものではなくなってしまい、どちらかといえば修学旅行の夜などに遊ぶものとして、年に数回あるかどうかの遊びだったという。きっと私も修学旅行に行けば同じようにみんなで夜にわいわい遊んでいたと思う。
トランプという遊びは、時代が変わっても、どこかで必ず誰かの学校生活に寄り添っている。そんな変わらない存在なのだと思う。