傾聴

   高1 あおてね(aotene)  2026年4月4日

 世の中にはクラシック音楽は難しいと言う人が今でも結構いる。その人たちが口をそろえて語るのは、一曲が長いので途中で退屈してしまう、まして暗く閉ざされたコンサート会場で長時間、物音ひとつ立てずにじっと座っているのは苦痛だ、ということである。 今日では、一曲を有機的統一体として把握する構造的な聞き方のできない人、あるいは秘かな異和を抱いている人がしだいに増えており、十五秒ぽっきりという異端の聴き方がその人たちの心の間隙をついた、という一面があったのではないだろうか。私たちはクラシック音楽が表現していたようなじっくりと傾聴する文化をもっと見直すべきではないか。

 第一の方法として、ショート動画や短尺動画に依存しないこと。最近はロング動画よりもショート動画や短尺動画、映画やアニメのワンシーンを切り抜く切り抜き動画などが増えている。私も高校受験が終わった後息抜きでショート動画などを見始めるようになった。しかし、その経験で私はショート動画のデメリットをたくさん見つけた。まず一番最初に気づいたことは時間があっという間に過ぎてしまうことだ。ショート動画はスワイプをすると無限に永遠と動画が出てくるためどこで止めれば良いか分からないという状況に陥ってしまう。また、ショート動画という名前から短い動画をたくさん見るため、短期集中に特化してしまう。そのため学校の授業に集中することや長期集中が維持できなくなってしまうという問題も起こった。ショート動画を見たるだけで頭が悪くなってしまうのは本当なんだと実感し恐怖を感じた。現在はスマホのスクリーンタイムを減らしながらショート動画や短尺動画などの短いものから離れよう努力をしている。

 第二の方法は、学校教育などでじっくり傾聴する文化を体験させること。例えば、心理学者カール・ロジャーズは、相手の話を否定せずに受け止める「傾聴」の重要性を説き、教育現場にも大きな影響を与えた。また、学校の話し合い活動でも、発言を最後まで聞く姿勢が重視されて、こうした経験を通して傾聴の文化を身につけることができる。特にフィンランドでは実際にカール・ロジャーズのような教育が実際に行われている。フィンランド の教育では、生徒同士の対話や教師による傾聴が重視されていて、生徒の主体性や思考力の向上につながっている。さらに、日本の学校の話し合い活動を行うことでも、発言を最後まで聞く姿勢が大切にされていて、こうした経験を通して傾聴の文化を身につけることができる。

 確かに、短時間で情報が伝えられることは良い。しかし、じっくりと傾聴する文化はただじっと座ることを鍛えるのではなく、物事を真から味わえるようになるためにあるのである。私も、長時間座ったり動けないのは苦痛に感じる。しかし座った先にあるものを真から味わい、新しい発見を見出しいく。