人生笑い尽くせ!
小5 ちぴ(asatihi)
2026年5月1日
「ぷっ。あはっ、あははっ、ふふふふふっ、あはははははっ。」
わたしはいきなり笑い出した。クラス中がしんと静まり返って、わたしを見た。けれど、わたしの笑いは止められずに、どんどんどんどん続いていく。
四年生の秋だった。わたしは給食を食べながら、放送のクイズを聞いていた。
「今日はこわ~いみそ汁が出るらしい。さて、このみそ汁の具は?」
放送委員の声に、クラスみんなが首をひねった。わたしも、今日出たおいしい、白菜の味噌汁をすすりながら、なんだろうと考える。
「正解は、おふの味噌汁でした。恐怖のみそ汁、きょう、ふのみそ汁。おふのみそ汁、なんて。」
べつに面白くないし、寒いと思ったのか、クラス中がしん、と静かになった。けれど、わたしにはかえって、そのしんとした空気と、クイズのダジャレが面白くて、はじめのうちはこらえていたものの、やがて爆笑し始めた。
「あはっ、あはははっ、くくくっ、きょう、ふのみそ汁。うふふふっ、面白っ。」
ひとりだけ、まるでシャチホコのような体勢で、おなかを抱えて笑う。先生も、友達も、みんなこちらを見た。けれど、わたしはそれにもまた笑い、逆効果になってしまった。
「こら、きたない。」
先生の一言で、みんなやっと普通に食べ始めた。わたしは、「はいは~い」と軽く返事をして、お米を口に運んだ。そのあと、友だちに、
「ねえ、ちぴ。ホントに大丈夫?」
と本気で聞かれたが、笑って、嫌な気持ちがすっとなくなったので、わたしはにこっとうなずいた。
「うんっ。元気だよ。大丈夫っ。」
母に聞くと、母は昨日話してくれたおきょうの話を、笑いながら続けた。
「わたしは、おきょうの話かなあ。お母さんに『笑っちゃだめよ』ってくぎを刺されててさ。でも、面白おかしくって。だって、南無阿弥陀仏とか、おかしいでしょ。で、弟も笑いそうでさっ。お坊さんが帰ったら、もう大爆笑ものだったよ。」
母によると、『笑っちゃだめよ』が、逆に笑いそうになるんだそうだ。また、ぴんと張り詰めた空気と、そこで読まれたおかしいおきょうすべてが爆笑のもとだったと、母はくすくす笑いながら答えた。
また、笑うことは健康にもいいそうだ。たのしくて、幸せなうえに健康にもいいなんて、まさに一石二鳥だな、と感心した。
大笑いすると、つっかえていた嫌な気持ちがすうっと軽くなり、明るい気持ちになれることが分かった。だから、短い人生の中で、たくさん笑って、幸せな思い出をたくさん作りたいと強く思った。
わたしは精いっぱいの笑顔をつくって、幸せな気持ちをかみしめた。