熱中すること

    ()  年月日

 「どれにしよう~!」

私の今のマイブームの一つは歯医者で消しゴムをもらい、集めることにである。私がもらうのは必ず動物で、計30個以上持っている。しかしその中で、同じ物は一つもない。何のために集めているのかは自分ですらも、わからなくなってしまっている。消しゴムとして使用するのは動物が可哀そうだし、普通の消しゴムを使った方が良く消える。だから、使うわけでもなくただもらって貯めているのである。

 私は30個以上消しゴムをもっているが、すべてを部屋に飾ることはできない。そのため、交代制でその月の気分で動物を選択する。ウサギも猫も、牛も、豚でさえもすべてが可愛く見ているだけで癒される。動かないが、見た目はその動物相応、それどころかそれ以上のかわいさを持っている物もいる。私は動物消しゴムを見ると、うれしい気持ちにしてもらえるが、母にとっては違うらしい。母はそれ等を見て毎度ため息をつく。なぜなのかと聞いてみると、

「一つ5000えんだと考えると泣けてくるよ。」

と母は嘆いた。私は矯正をしているため、月一回歯医者に通っている。ただ消しゴムをもらえるから嬉しい気持ちで歯医者に向かっていたが、そんな苦労もあったことに気が付いていなくて、驚いた。でも結局5000円払わなければいけないのだから、無料の消しゴムをもらった方が得した感がでて、嬉しくなる。それだけで気分が良くなるなんて、私って意外とケチかも。(笑)

 両親に何か集めていたことはあったかと聞いてみると、父は貯金箱を集めることに凝っていたらしい。1円用10円用100円用とそれぞれ作って、いれていたそうだ。父はお金の整理が好きだったため、お金を数えて遊んでいたらしい。母は、小学生の時、チーズについてくる花のシールを集めていたらしいお。友達からもらって、好きなお花が出ると興奮するほどだったそうだ。

「友達はくれたくらいだったから、『ゴミ』と思っていたんだろうけど、私にとっては宝物みたいな感じだったんだよね。」

と母から聞いた。お道具箱に沢山入れて置いていたらしい。しかし、母も父もどちらも急にふと

「なんでこんなもの集めてたんだろう」

と我に返る瞬間があったらしい。父は気が付いたら捨てられていて、母はそう気が付いた時に自ら捨てたらしい。でも、ずっとそれを集めて極めつづけた人が、『マツコの知らない世界』等の番組に特集されるのだと思う。五年生の時、画家にはまったクラスメイトが、アートのことでテレビに出演したことがある。『好きなこと』があると、それで世界が広がっていくようである。

 何かに熱中して取り組むことは、人間にとって楽しい時間と思い出を得るということである。