<<え2019/329jみ>>

総評(そうひょう)
 この作文の一番の良さは、「人間にしかないあたたかさとは何か」を自分の体験を通して深く考えているところです。特に、万歩計の応援(おうえん)とクラスメイトの声援(せいえん)比べ(くらべ)た場面では、実際(じっさい)に感じた気持ちが具体的に書かれていて、とても印象に残りました。また、AIやChatGPTの便利さを認め(みとめ)ながらも、人間にしかできないことについて考えを広げているところに、思考の深まりを感じます。ただ「人間が良い」「機械が悪い」と決めつけるのではなく、それぞれの良さを見つめながら、自分なりの答えを考えている姿勢(しせい)素晴らしかっ(すばらしかっ)たです。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく):課題文の内容(ないよう)をしっかり読み取り、「人間と機械はどう違う(ちがう)のか」という大きな問いを、自分の考えにつなげているところが良かったです。特に、「これからの時代では、人間と機械はどのように共生すれば良いのだろうか」という一文は、作文全体のテーマをはっきり示し(しめし)ています。読み手が続きを知りたくなる導入(どうにゅう)になっていました。

第2段落(だんらく):万歩計とクラスメイトの応援(おうえん)比べ(くらべ)た具体例が、とても分かりやすかったです。「重くなってきた足に沁みる、クラスメイトの声」という表現(ひょうげん)から、その時の苦しさや励まさ(はげまさ)れた気持ちが伝わってきました。実際(じっさい)の体験を使うことで、「心のこもった応援(おうえん)」の大切さを説得力をもって表現(ひょうげん)できています。

第3段落(だんらく):お父さんとお母さんに話を聞いたことで、自分の考えをさらに広げられているところが素晴らしい(すばらしい)です。AIやChatGPTの便利さを認め(みとめ)ながら、人間にしか作れないものについて考えているため、意見に深みが出ています。「目に見えないエネルギー」という表現(ひょうげん)には、人が生み出す作品への強い思いが感じられました。

第4段落(だんらく):最後の段落(だんらく)では、人間と機械それぞれの良さを整理しながら、自分がこれからどう生きていきたいかをしっかりまとめられていました。「人間と接する(せっする)事を大切にしたい」という結論(けつろん)には、人とのつながりを大事に思う気持ちがよく表れています。作文全体を前向きに締めくくる(しめくくる)ことができていました。

【考えを深めるための質問(しつもん)
 あなたが考える「人間にしかないあたたかさ」は、家族や友達と関わる時のほかに、どんな場面で感じることがありますか?

字数/基準(きじゅん)字数:1260字/500字
思考点:72点
知識(ちしき)点:54点
表現(ひょうげん)点:58点
経験(けいけん)点:67点
総合(そうごう)点:65点
均衡(きんこう)点:3点

 


■思考語彙 18種 24個 (種類率75%) 72点
n確か,。だから,。なぜ,くと,しよう,すると,すれば,そのため,だろう,と思う,と思える,と考える,ないかも,思うから,歩けば,無いと,言うと,頑張ろう,

■知識語彙 24種 55個 (種類率44%) 54点
人間,使用,便利,充実,共生,勉強,命令,声援,大切,学校,小物,必要,応援,意味,感情,時代,機械,用事,疑問,突入,絶対,表現,言葉,音楽,

■表現語彙 65種 126個 (種類率52%) 58点
n確か,あと,これ,さ,そのため,たち,ところ,もの,よう,ん,エネルギー,キャラクター,バランス,メートル,万,事,人間,何,使用,便利,充実,共生,力,勉強,命令,声,声援,大切,嫌,学校,小物,幸せ,度,心,必要,応援,意味,感情,文,方,日々,時,時代,機械,歩,母,気持ち,父,物,用事,疑問,目,私,突入,絵,絶対,表現,言葉,計,誰,調べ,豊か,足,逆,音楽,

■経験語彙 32種 55個 (種類率58%) 67点
あがる,がんばれる,く,くれる,こもる,しれる,たどり着く,つながる,できる,と思う,と思える,と考える,やる,れる,わかる,作る,引き受ける,手掛ける,持つ,接する,歩く,沁みる,済ませる,満たす,生きる,繰り返す,聞く,見える,走る,送る,違う,頑張る,

■総合点 65点

■均衡点 3点
 

人間と機械の共生
   小5 はるまき(akoruka)  2026年5月2日

  人間は機械と同じなのだろうか。人間は複雑な機械にすぎないのだろうか。人間は、いつも生きるために行動するということが、機械と違うのである。機械は生きていないから、生きるために行動するということはない。そして人間は、ただ変わるのではなくて、進歩し、高等になってゆくのである。機械は使ってゆくうちにむしろ性能が落ちてゆくのだから、人間とはまるで反対だ。私がこの長文を読んで一番印象に残った事は、人間は複雑な機械では無いという事だ。人間には心があり、機械には心が無いというのは、もちろん分かっていた。だが、もっと深く考えていくと、これからの時代では、人間と機械はどのように共生すれば良いのだろうかという疑問にたどり着いた。

 私が持っている万歩計は、歩けば歩くほど、キャラクターが応援してくれる。応援が無いよりは、頑張ろうと思える。だが、学校の100メートル走でクラスメイトがしてくれる応援とは、やっぱり違うのである。

「がんばれー!」

「あとちょっとだよー!」

重くなってきた足に沁みる、クラスメイトの声。あたたかさがあって、心から頑張ろうと思える声援だ。もしこれが機械だったら、私はあまり頑張ろうと思わないかもしれない。なぜかと言うと、機械には応援しようという気持ちが無く、機械の応援は、心がこもっていない「作られた」応援なのである。そのため、あたたかい心を必要とする時は、人間の力が無いと心は満たされないのだ。

 父と母に、機械について聞いてみる。すると、まず「AI」や「ChatGPT」といった言葉があがり、母がこう言った。

「人間は、あまり面白くない事を『これやって』と命令されたら、嫌な気持ちになって、快く引き受けない事が多いよね。だけどAIは、何度同じ事をしつこく聞いても、命令されても、快く引き受けてくれる。だから、AIにも良いところがあるんだよね。」

確かに、人間だったら「ちょっとわかんないなぁ⋯」となるところを、ChatGPTなどは、チャッと用事を済ませてくれる。そういう意味では、機械にも良いところがある。そして私は、調べ物をする時、勉強をする時など、あたたかい心を必要としない時には、機械が便利なのではないかと考えた。だが逆に、絵や文、小物や音楽など、人間が手掛けたら絶対に同じ物ができないものは、人間が手掛けた方が良いと思う。そういったものには、生きているものにしか表現できない、目に見えないエネルギーがあると思うからだ。

 人間は豊かな感情を持っているが、機械には感情が無く、誰とでも同じように接するように「作られている」。繰り返すが、調べ物をする時など、感情を必要としない時には、機械が便利だ。だが、生きているものにしかない、あたたかい心が人間にはあり、人間と接する事が、何よりも幸せにつながるとわかった。だから、AI時代に突入していく私たちは、機械を便利に使用しながらも人間と接する事を大切にして、バランスが良く充実した日々を送っていきたい。