◆【要約】は工夫をして上手くまとめられています。
◆一年生のときには、日記を書く際に「おもしろかった」「たのしかった」などの(だれ)でもいえる感想を書いてはいけないと習った。五年生の家庭科の授業では、「おいしい」「まずい」という単語を使ってはいけないと言われた。“読むだけで相手が想像できる表現”を意識することなんですね。
 日本語は水の表現が特に豊富ですね。オノマトペは外国語にないとのこと。『英語を作った人は相当なめんどくさがりだったのかも(笑)』と思うほど、大雑把(おおざっぱ)に感じられますね。
◆お母さんによると「そうやって良い言葉が見つからないから、新しい言葉ができて、どんどん増えて、日本語が豊かになっていくんだよ。」とのこと。日本人は「良い言葉を見つけたい」と探求(たんきゅう)をしてきた民族なのでしょう。大和色は、赤(けい)だけでも100以上。それぞれの名前も素敵です。
◆『人間にとって言葉とは、一つの道具のようなもので、研鑽を積むように磨き(みがき)上げ、より優れ(すぐれ)たものに改良していくのである』。(わたし)たちも研鑽を積んでいきたいものですね。

       <<え2015/594pみ>>


わかばさんの作文は、日本語の豊かさや表現の細やかさについて、とても深く考えられていて素晴らしいです。
特に、花びらが散る様子を表す言葉がないことに気づいた点は、観察力が鋭く(するどく)、言葉の意味や使い方に対する興味がよく伝わってきます。
また、学校で習った「伝わる表現の仕方」を具体的に紹介(しょうかい)し、「草みたいな味」「黒豆みたいな見た目」といったたとえを使うことで、読者にわかりやすく伝えようとしているところがとても良いです。
たとえがうまく使われているので、読む人もイメージしやすくなっています。
さらに、お母さんとの会話を通して新しい言葉が生まれることや、大和色の例を調べた話が入っていることで、文章に立体感が出ています。
前の話や聞いた話がよく書けているので、わかばさんの考えがより説得力を持っています。
最後に「言葉は道具のようなもの」というまとめも、文章全体のテーマをしっかりと締めくくっ(しめくくっ)ていて、とても印象的でした。
これからも、身の回りのことに興味を持ち、豊かな表現を探し(さがし)ていってください。

項目(こうもく)評価】
・たとえの使用:よくできている
・前の話・聞いた話の活用:よくできている
一般(いっぱん)化の主題:よくできている
・書き出しの結び:よくできている

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1376字/600字
思考点:82点
知識点:72点
表現点:77点
経験点:79点
総合点:83点
均衡(きんこう)点:6点

 


■思考語彙 22種 25個 (種類率88%) 82点
。しかし,。だから,。例えば,あるから,あれば,しまうらしい,すると,だろう,でもいえ,と思う,ないから,なければ,なれば,のかも,は思う,みると,らしいため,人間にとって,伝えると,偏見かも,思うから,表現らしい,

■知識語彙 50種 80個 (種類率63%) 72点
両方,些細,人間,仕方,以上,偏見,単語,地面,外国,大和,大雑把,存在,学校,家庭,年生,必要,想像,意味,感想,感覚,指導,授業,改良,日本人,日本語,日記,明確,桃色,様子,洋紅,特有,現物,理解,疑問,相当,相手,研鑽,紅梅,若葉,英語,表現,言葉,言語,語彙,説明,貧弱,道具,飲食,黄色,黒豆,

■表現語彙 109種 187個 (種類率58%) 77点
こと,すぎ,そう,それ,それら,たくさん,ただ,なん,みたい,みな,もの,よう,らしいため,ん,イメージ,オノマトペ,オレンジ,ピンク,一,一つ,両方,中,五,些細,人,人間,仕方,他,以上,何,作り,例,偏見,全て,単語,味,地面,外国,大和,大雑把,存在,学校,家庭,年生,必要,想像,意味,感想,感覚,指導,授業,改良,数,日本人,日本語,日記,明確,昔,時,木,桃色,桜,様子,母,気,洋紅,滴,特有,現物,理解,疑問,目,相当,相手,研鑽,私,科,笑,等,系,紅,紅梅,色,花,花便り,若葉,英語,草,表現,見た目,言葉,言語,語,語彙,説明,誰,豊か,貧弱,赤,道具,違い,量,際,雨,風,飲食,鶯,黄色,黒豆,

■経験語彙 40種 56個 (種類率71%) 79点
いける,がる,しまう,しれる,たとえる,つかう,できる,でもいえ,と思う,は思う,まとめる,やる,れる,上げる,伝える,伝わる,似る,作る,使う,優れる,出る,咲く,増える,挙げる,数える,書く,欠ける,比べる,磨く,積む,習う,落ちる,表す,見つかる,試す,読む,調べる,違う,選ぶ,降る,

■総合点 83点

■均衡点 6点
 

言葉の表現
   小6 わかば(akahime)  2026年5月2日

日本語は細かな微小感覚を表し分けて、花便りの言葉なども、誠に風情に富んでいる。ところが、散り初めのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでの間の状態を、ピタリと表現できる言葉がないことに気が付いた。何をそう面倒な、『降る』で良いではないかとも思うのだが、雪よりも時間をかけて、浮かびながら降りてゆく一枚一枚の、数量と重量についての微小感覚が、『降る』には欠けていてもどかしい。もし本当に日本語にそれがなければ、それは日本語の語彙の貧弱を意味するだろう。

 私は学校で『相手に伝わる表現の仕方』を指導されることが多々ある。例えば、一年生の時、日記を書く際に、『おもしろかった』『楽しかった』等の、誰でもいえる感想を書いてはいけないと習った。また、五年生の家庭科の授業で、『おいしい』『まずい』という単語をつかってはいけないと言われた。ただ美味しいだけではなく、どんな風なのか、読むだけで相手が想像できる表現を選んで使うのである。実際、ただおいしい・まずそう等と書かれていても、実際に目にして試してみるまで深くそれを理解することはできない。しかし、『草みたいな味』『黒豆みたいな見た目』などと何かにたとえて説明することで、それを見たことがない人でも、現物に近いものを想像できる。言葉が明確になればなるほどより言いたいことが伝わるのである。言葉は沢山ある中で、日本語は他の言語と比べても、数が多い気がする。『ポタポタ』『しとしと』このように、同じような意味を表すオノマトペが沢山ある。例に挙げたものは一滴ずつ雨が降る様子だが、他にも『パラパラ』『ザーザー』等と雨を表すオノマトペはたくさんある。外国語にはオノマトペはなく、日本語特有の表現らしい。私の偏見かもしれないが、外国人(の言語)は大雑把なイメージがある。なぜなら、花便りの表現でも、花が木から『落ちる』・『咲く』、『たくさん』・『少し』ある、のような表現しかないと私は思うからだ。英語は、『eat』で飲食の両方の意味を説明しまうらしいため、英語を作った人は相当なめんどくさがりだったのかも(笑)

 母に花が地面に落ちるまでの表現がないことを説明すると、

「そうやって良い言葉が見つからないから、新しい言葉ができて、どんどん増えて、日本語が豊かになっていくんだよ。」

と母に言われた。だから、日本語には同じような、些細な違いしかない表現が沢山存在しているのだろう。そして、日本語には、同じようなことを意味する表現があると伝えると、

「大和色というのがあって、ピンク・オレンジみたいのじゃなくて、桜色、鶯色、若葉色とかなんだけど、ものすごい量があるから調べてみな」

と言われた。実際に調べてみると、赤系の色だけでも、桃色・似桃色・淡黄色・洋紅色・紅赤・紅梅色……と数えてみると100以上もの色があった。ほとんど同じような色もあれば、全く違う色もある。それらを全て『赤』の一つにまとめてしまっていいのか疑問が出て来るほどであった。でも、昔の日本人はその言葉が必要だと思ったのだろう。(作りすぎな気もするが)

 人間にとって言葉とは、一つの道具のようなもので、研鑽を積むように磨き上げ、より優れたものに改良していくのである。