なみだのシナモンロール

   小2 きたむら(kitamura)  2026年5月2日

  なみだのシナモンロール

 「あれ?クッキングセットは?」

学校から帰ってきたわたしにおかあさんは言った。そのしゅんかん、わたしの体ぜんたいがまるでしんぞうになったかとおもうくらいにすごくバクバクドキドキしてきた。そうだ、スクールバスの中においてきちゃったんだ。

 まいしゅう木ようびはクッキングの日。この日わたしはシナモンロールを3本作った。そのうち一本はあじみでたべた。あまくてシナモンのにおいがしていて、すっごくおいしかった。シナモンロールのだいすきなおかあさんにたべさせたいとおもった。ワクワクるんるんしたきもちでかえってきたのに、わすれたことがわかると、こころがしーんとなって、ポロポロとなみだがでてきた。そして、だんだんひどくなってきて、〈〈表現〉〉わたしはライオンみたいなこえでないた。

 そのとき、

「ちかのファミリーマートにパンうってるよ。シナモンシュガーもバターもぎゅうにゅうもうちにあるよ。ママっててんさい。パンかいに行こう」

と、おかあさんが言った。わたしは、ほんとうにママてんさいっておもった。きょうのシナモンロールのざいりょうはまさに、パンとバターとシナモンシュガーとぎゅうにゅうなのだ。わたしのこころは、あまぐもいっぱいのくらいそらにひかりがさしこんだようにあかるくなった。わたしもなみだをふいて

「パンかいに行こう」

といった。

 わたしは、もし、このシナモンロールをおかあさんがたべるとぜったいによろこぶとおもった。なぜならば、わたしのおかあさんは、シナモンロールがだいだいだいすきだから。シナモンロールをたべたおかあさんのすがたが目に浮かぶ。〈〈表現〉〉りょうてをほっぺにあてて、目をぎゅっとつぶって、おいしーって言うすがた。それをそうぞうするだけでワクワクした。

 わたしは、学校でおそわったことをおもいだしながらつくった。フライパンでやくとき、やけどしないかドキドキした。でも、こげることもなくちゃんときつねいろにやけた。おかあさんとたべたシナモンロールはおいしかった。あじはすこししょっぱかった。でも、これはなみだのあじじゃない。バターのあじだ。しっぱいしてもきもちをきりかえることがたいせつだとおもった。こんどからわすれものはちゅういしようとおもった。