あかすなさん、作文を読んでとても感心しました。
まず、桜の花びらが舞う(まう)様子を細かく観察し、その動きを生き生きと描写(びょうしゃ)しているところがすばらしいです。
「まるで小さなピンク色のきれいな蝶のように」というたとえがうまく使われていて、読んでいる人に美しい光景が目に浮かび(うかび)ました。
また、自分の体験だけでなく、家族と行った高尾山(たかおさん)の話も入れて、文章が立体的になっているのも良いですね。
言葉で気持ちを表すことの難し(むずかし)さについて、具体的な例を挙げて説明しているので、読み手に伝わりやすいです。
「百聞は一見にしかず」ということわざを使っている点も、文章に深みを与え(あたえ)ています。
さらに、最後に書き出しの情景である桜の花びらの美しさに戻っ(もどっ)てまとめているので、文章のまとまりが感じられました。
言葉の限界を感じつつも、それでも表現を工夫しようとする前向きな気持ちが伝わってきて、とても良い作文です。
これからも観察力を大切にしながら、自分の感じたことを豊かに表現していってください。

項目(こうもく)評価】
・たとえの使い方:たとえがうまく使われています。
・体験や聞いた話の活用:前の話聞いた話がよく書けています。
・ことわざの使用:ことわざがよく書けています。
一般(いっぱん)化の主題:一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
・書き出しと結びの工夫:書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 少年のころの桜は(感想文) ha 05月2週 あかすな
字数/基準字数:
1580字/600字
思考点:74点
知識点:59点
表現点:66点
経験点:83点
総合点:71点
均衡点:1点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:1点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙19種27個70%74点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙32種54個59%59点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙83種170個49%66点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙43種72個60%83点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1580字
 74点
 59点
 66点
 83点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 19種 27個 (種類率70%) 74点
、だからこそ,。しかし,。例えば,あるから,あれば,いるから,からこそ,しかざる,しまうから,そのため,たから,だろう,と思う,なければ,人間にとって,伝えよう,吹くと,表そう,言うと,

■知識語彙 32種 54個 (種類率59%) 59点
一番,一見,万能,人間,体験,地面,太陽,完全,家族,工夫,年生,年間,感覚,指導,春色,景色,最後,様子,毎年,爽快,特別,百聞,相手,経験,自分,自然,表現,言葉,適切,頂上,風景,高尾山,

■表現語彙 83種 170個 (種類率49%) 66点
きれい,こと,ことわざ,ごろ,さ,せい,そのため,それ,たくさん,とき,どれ,もの,よう,キャッチ,パニック,ピンク色,一,一番,一見,万能,上,人,人間,今,体験,何,光,動き,地面,夏休み,多く,太陽,嫌,完全,家族,川,工夫,年生,年間,心,思い出,感,感覚,指導,春,春色,時,景色,書き方,最後,枚,枝,桜,様々,様子,毎年,気持ち,爽快,特別,生き物,百聞,目,相手,私,空,経験,胸,自分,自然,花びら,蝶,表現,言葉,説,誰,道,適切,静か,頂上,願い事,風,風景,高尾山,

■経験語彙 43種 72個 (種類率60%) 83点
かなう,きれる,しく,しまう,できる,と思う,られる,れる,乗る,伝える,分かる,動く,取る,吹く,回る,学ぶ,思いつく,感じる,放つ,散る,書く,書ける,染める,楽しむ,残る,照らす,疲れる,登る,知る,舞う,落ちる,行う,表す,見える,言い表せる,足りる,輝く,達す,達する,違う,降る,離れる,飛ぶ,

■総合点 71点

■均衡点 1点
 

少年のころの桜は(感想文)
   小6 あかすな(akasuna)  2026年5月2日

 日本語は花便りの言葉も、微小感覚を表し分けてまことに富んでいる。ところが、散り初めのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでのあいだの状態を、ぴたりと表す言葉がないことに筆者は気が付いた。似たような光景を、筆者は秋の信州で見たことがある。桜の花びらと、からまつの葉と、自然はついに言語の及び得ないものなのであろうか。何をそうめんどうな、「降る」で良いではないかとも思うのだが、雪よりも時間をかけて、浮かびながら降りてゆく一枚一枚の、数量と重量についての微小感覚が、「降る」には欠けていてもどかしい。もし日本語にそれがなければ、それは日本語の語彙の貧弱を意味するだろう。

 小学校生活では、自分の気持ちを上手く表現する仕方を教えられることがたくさんあった。体育の振返りや、音楽の感想、国語の時の感想、というように感想に関する時に多く指導される。詳しく言うと、「うれしかった」や「楽しかった」などと誰でも書けるような書き方はしないで、「何がうれしかったのか」、「何が楽しかったのか」と書くことだ。それは今までの5年間、毎年のように言われていることであった。したがって、私は自分の気持ちを詳しく表そうとするようになった。しかし、それに適切な表現の言葉が分からなかった経験がある。例えば、うれしいときや嫌な気持ちの時、何かがあってパニックになっているとき、きれいな風景を見た時など様々だ。私の体験で特に心に残っている思い出は、4年生の夏休みごろに高尾山に家族で行った時のことだ。登るのに疲れていたせいか、頂上に行った時は、まるで空を飛んでいるかのような爽快感を感じた。また、一番上から見た景色は、とてつもなくきれいだった。そのため、この体験から私は、言葉では上手く表すことができない気持ちもあるのだと思った。

 桜が地面に達するまでの様子を言葉で表してみることにした。春の風がふわりと吹くと、桜の花びらは枝から静かに離れた。花びらは、まるで小さなピンク色のきれいな蝶のように、くるくると回りながら空を舞っていた。すぐに落ちるものもあれば、風に乗って遠くまで飛んでいくものもあり、その動きは一枚一枚違っていておもしろかった。太陽の光に照らされた花びらは、きらきらと輝いて見えた。そんなきれいな桜の花びらをキャッチして願い事をしてから、再び放って楽しんでいる。桜の花びらを取って願い事をしたらかなうという説があるからだ。やがて花びらはゆっくりと地面に達し、道や川の上を春色に染めていった。桜は散ってしまうからこそ、その美しさがより心に残るのだと思う。花びらが最後まで美しく舞っているから、春の景色がもっと特別に感じられるのだと思った。

 人間にとって言葉とは、決して万能なものではない。どれだけ言葉を知っていても、自分が感じたことを完全に表すことは難しいと思う。特に自然の美しさや、その時の気持ちは、言葉だけでは伝えきれないことがあると思う。私も高尾山で景色を見た時、胸がすっきりして気持ちが軽くなったが、その感覚をぴったり表す言葉は思いつかなかった。また、桜の花びらが風に乗って舞う様子も、「落ちる」や「降る」という言葉だけでは足りないように感じた。まるで生き物のようにふわふわと動き、一枚ずつ違う動きをしていたのをこの目で見たからだ。このように、自然には言葉では言い表せない美しさがあるのだと思う。しかし、だからこそ人は自分なりに工夫して言葉で伝えようとするのではないだろうか。「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、実際に見たり感じたりしなければ分からないことはたくさんあると思う。それでも、自分の感じたことを少しでも相手に伝えられるように、これからも言葉を学び、表現を工夫していきたいと思う。