総評(そうひょう)
 この作文の一番の良さは、「笑い」が人をつなげる力を持っていることを、自分の体験を通して生き生きと描い(えがい)ているところです。特に、家族や友達とのやり取りが細かく書かれていて、その場の楽しさや驚き(おどろき)が読む人にもよく伝わってきました。また、ただ出来事を書くだけではなく、「なぜ笑ってしまうのか」「笑いにはどんな力があるのか」を自分なりに考えているところに、思考の深まりを感じます。身近な出来事を大切に見つめながら、自分の気持ちを素直(すなお)表現(ひょうげん)できている作文でした。

<<え2015/511pみ>>

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく):会話から始まる書き出しがとても印象的で、読んだ瞬間(しゅんかん)にその場のにぎやかな様子が伝わってきました。ソファから落ちてしまう場面も具体的で、家族の楽しそうな雰囲気(ふんいき)がよく表れています。「そのことを百の承知(しょうち)でやっている人が何人いるか」という言い回しにも、自分らしいユーモアが感じられました。

第2段落(だんらく):友達とのこちょこちょのエピソードが、とても細かく描か(えがか)れていて面白かったです。特に、「虫だと思ってびっくりした」という気持ちの変化や、「今度こそ失敗しないようにしないと」と考える様子から、その時の気持ちがよく伝わってきました。出来事を順番に丁寧(ていねい)に書くことで、読者が場面を想像(そうぞう)しやすい文章になっています。

第3段落(だんらく):お父さんへの取材を入れたことで、作文の内容(ないよう)に広がりが出ていました。自分の記憶(きおく)にない出来事を聞いて驚い(おどろい)たことや、お父さんの行動を見て「切り替え(きりかえ)が早いな」と感じたことに、家族をよく観察している様子が表れています。自分の体験だけでなく、周りの人にも目を向けて書けているところが良かったです。

第4段落(だんらく):最後のまとめでは、「笑いはみんなを引き寄せる(ひきよせる)良い伝染(でんせん)病」という表現(ひょうげん)がとても印象に残りました。自分が笑うことで周りも笑顔になる、という考えが前向きに書かれていて、作文全体のテーマがしっかり伝わってきます。「これからもたくさんの笑いをしていきたい」という結びにも、明るい気持ちが感じられました。

【考えを深めるための質問(しつもん)
 あなたが今までで「みんなで一番笑った!」と思う出来事は、どんな場面でしたか?その時、まわりの人はどんな表情(ひょうじょう)をしていましたか?

字数/基準(きじゅん)字数:1099字/500字
思考点:77点
知識(ちしき)点:57点
表現(ひょうげん)点:66点
経験(けいけん)点:67点
総合(そうごう)点:69点
均衡(きんこう)点:3点

 


■思考語彙 20種 28個 (種類率71%) 77点
。しかし,。だから,あげよう,うと,しよう,たから,たので,だから,と思う,と考える,ないと,なので,なるので,に思う,は思う,も思う,今度こそ,帰ると,見ると,近づくと,

■知識語彙 29種 45個 (種類率64%) 57点
今度,会社,伝染,出張,利益,友達,取材,夜中,失敗,学校,安心,実例,張本人,心配,承知,最初,最近,正直,状況,番組,疑問,給食,絶対,自分,苦手,記憶,都合,関係,風呂,

■表現語彙 83種 153個 (種類率54%) 66点
こちら,こと,そう,そこ,たくさん,とき,ところ,びっくり,ほう,みんな,よう,わき,クラス,テレビ,リビング,一,中休み,二,人,今,今度,仲,会社,伝染,体,何,出張,切り替え,利益,前,十,友達,取材,右,夜,夜中,失敗,姉,姉たち,姿,学校,安心,実例,家,張本人,後ろ,心配,思い,急,承知,日,時,最初,最近,本,次,正直,母,気持ち,無し,父,状況,班,番組,疑問,病,百,目,私,笑い,給食,絶対,自分,苦手,虫,記憶,誰,都合,関係,隣,静か,顔,風呂,

■経験語彙 32種 55個 (種類率58%) 67点
あげる,さます,しまう,ちる,つく,つる,てる,と思う,と考える,に思う,は思う,も思う,やる,れる,入る,動く,叫ぶ,叱る,寝る,帰る,引き寄せる,感じる,気づく,笑う,続ける,見つめる,読む,近づく,隠れる,隣る,飛ぶ,食べる,

■総合点 69点

■均衡点 3点
 

笑いは伝染病
   小5 あこゆい(akoyui)  2026年5月1日

 「コチョコチョコチョ」「キャー、あっはっはっはっはやめて〜」「ハハハハハハ」いろんなところから声が聞こえる。その時だった、「ゴン」「痛!」なんと、母にこちょこちょされていた自分がソファから地面に落ちてしまったのだ。張本人の母は心配そうにこちらを見ていた。今の状況は、みんなでおもしろ番組の「イッテQ」を見ていたところ、隣りにいた母にこちょこちょされて、私の右隣にいた姉は関係無しとでも言うかのようにテレビを見続けていた。私はこちょこちょが苦手なのでされたら絶対に笑ってしまう。そのことを百の承知でやっている人が何人いるか私は疑問に思った。

 実際、こんな実例がある。クラスで本を読んでいた時に、とても仲が良い友達に後ろからこちょこちょされたことがある。最初は、自分の体に虫がついて動いていると感じた。しかしこちょこちょしてきたのが友達だと気づくと安心した。自分は虫が苦手だからだ。その時はこちょこちょされて笑ってしまうというより、急に後ろからこちょこちょしてきたのでびっくりしたほうが気持ちが大きかったのだ。その時はすごくびっくりしたので今度自分がやってあげようと考えた。そして、次の日の中休み、自分が、友達の後ろからわきをこちょこちょしようと、後ろに、静かに近づくと虫が自分の前を飛んでいったのでうっかり「キャー」と小さく叫んでしまった。その時、友達が自分に気づいたようで、「わっ、何!」とびっくりした顔でこちらを見つめていた。私は家に帰ると「失敗したー」と悔しい思いをした。「今度こそ失敗しないようにしないと」とも思った。

 父に取材したところ、夜、私や姉たちが寝たら、一人でこそこそとテレビを見ていたようだ。そこに、夜中の十二時くらい、私が目をさましてリビングにこっそり来たとき、父がテレビを見ていたのでびっくりして、「ちょっと、今何時だと思ってるの!」とこっぴどく母のように叱られたそうだ。自分にはそんな記憶がなかったのでびっくりした。父がそんな夜に一人で隠れてテレビを見ていたなんて最近は思ってもいなかったからだ。しかし、会社の都合で出張に行くときや、早く会社に行くときは、誰よりも早くお風呂に入り、いつもよりは早く寝ている。そんな姿を見ると切り替えが早いな、と感じる。

 私は、学校で給食を食べたとき、班の一人が笑ってしまったので、自分もつられて笑ってしまったので、今でも、笑いはみんなを引き寄せる良い伝染病だと感じた。だからみんなが笑って自分も笑ってしまうときは、正直に笑うのが自分にも大きな気持ちの利益になるのでこれからもたくさんの笑いをしていきたい、と思った。