進化の意味

   小5 みきひさ(mikimiki)  2026年5月3日

 ライオンのシンボルは牙である。どんなに鋭くても、それはライオンの遺伝子によって伝えられたものであって、ライオンの意志で作ったものではない。モグラのすばらしい前あしもそうである。それに対して、人間の祖先が作った道具は、それが仮に極めて単純なものであっても、やはり、人間が意図的に、または人間の意志によって作ったものである。この文章を読んで一番納得した所は、人間の祖先が作った道具は人間が意図的に、意志によって作ったものであるが、モグラの前あしなどは、意図的に作っていないという所だ。なぜかというと、自分の身の回りにあるものは、ほとんど全て意図的に作ったもの、つまり手を加えているものだと気付いたからだ。逆に、人間が手を加えていないものは、身の回りにはほとんどなく、すぐ思いつかなかった。

「人間が手を加えていないものがないな。外へ行っても見当たらないな。」

と、呟いた。

 人間は常に変化している。その理由は、主に二つある。一つ目は、暮らしを楽にするためだと思う。例えば、自動車、飛行機は、人が疲れないようにするため、飛べるようにするためという理由で作られたのだろう。要するに、移動が楽になったのだ。そして、乗り物を開発することで、人は移動時間や移動日数を少なく、移動距離を長くすることに成功したのだ。二つ目は、使いやすくするためだろう。例えば、文房具の一つである鉛筆は書きやすくするため、シャーペンは研がなくていいようにするために作られた。つまり、人間の作った商品が暮らしをより便利に、より豊かにしたのだ。人間は、自分たちの都合に合わせて、まるで人間が生き物の王様であるかのように作り変えていると思った。

 生き物は常に進化している。進化とは、世代を経る中で生物の集団の遺伝的な性質が変わることである。進化の要因は、主に二種類ある。一つ目は、環境に適したものが残るからだ。例えば、家で飼っているグッピーは、目が大きい魚がエサが少ない環境で生き残った。目が大きいことで、いろいろな所が見渡せられる。だから、餌がある所にすぐ行けるのだ。二つ目は、災害などが起きた時、特定の遺伝子が集団で増えたりするからである。2017年に、ハリケーンの直撃を受けた西インド諸島で、多数のアノールトカゲが吹き飛ばされた。この時、生き残った個体を調べると、足が長く、足の吸着器官が大きく、張り付き易い個体であることが分かった。この結果は、自然選択の事例として知られている。僕は、生き物が子孫を残せるように進化を続けていて、そして強いものが残る、すなわち「弱肉強食」という仕組みがきちんと成り立っていて安心した。

 人間にとって、進化とは、適応するための術である。生き物全体の進化は、生きていくために必要だ。一方、人間の進化は、より良く生きていくために必要、つまり身勝手なのである。たぶん、他の生き物とは違ってヒトは頭がいいと勘違いしているから、身勝手に進化しているのだろう。しかし、自然の観点や他の生き物の視点から考えると、邪悪そのものである。もし、人間が身勝手でなければ、環境問題などもきっと起きなかっただろう。「人間万事塞翁が馬」という故事成語がある。人間の運命は、幸が不幸を生み、不幸が幸を生んで変転するので、その都度、一喜一憂するなという意味だ。確かに、この故事成語のように、未来は全く予測できない。でも、僕はこれから未来のことも考えて、今自分にできる最大限のことを判断して生きていきたい。

僕は、暗い夜空を明るく灯す一番星だ。