蜩ちゃん、こんにちは。この作品もいいね。実例から論じていく際には、エキセントリック(誉め言葉です)なものを感じます。
夢中になれる趣味として、時にはやりすぎてしまう絵を描くことについて、ユーモアも入れて書けました。とりあえずスマホを触っておくかという大衆とは異なりますね。
第二の方法では、締め切り厳守にかなり悩まされていることがわかります。当事者からちょっと引いて書いてみるとよさそう。
「休息とは、自分のガスを抜くためだけの穴ではなく、自らの人間性を育んだり、思考力や体力を元に戻すためのチャージポイントのようなものなのだ。」今回も冴えています。
<<え2016/522pみ>>
蜩さん、文章全体を通して「何もしないでいる」ことの難しさと、それを可能にするための具体的な方法について丁寧に考察している点が素晴らしいです。
特に、自分の趣味である絵を描くことを例に挙げて、時間を忘れて没頭できる楽しさや充実感を具体的に描写しているところは、読者に共感を呼びます。
また、スマホの使い方についての現代社会の問題点を冷静に分析し、ただ時間を潰すだけでなく主体的に行動することの重要性を説いている点も説得力があります。
さらに、期限厳守の社会の問題点を自分の体験を交えて述べていることで、説得力が増しています。
「期限厳守だけを評価する社会を変えていくべきだ」という意見は当為の主題として明確で、社会への視点も含めて深く考えていることが伝わります。
最後に、「休息はチャージポイントである」というまとめは、文章のテーマをうまく締めくくっており、書き出しの「意識した時間の中で休息を見出すべき」という言葉と結びついているため、書き出しの結びもよくできています。
全体として、自分の体験実例を活かしながら社会的な問題提起も行い、バランスよく論じられている点が高く評価できます。
【項目評価】
当為の主題がよく書けています。
方法がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:2182字/600字
思考点:103点
知識点:77点
表現点:82点
経験点:97点
総合点:88点
均衡点:-1点
■思考語彙 30種 34個 (種類率88%) 103点
確か, 第,。しかし,」により,あるかも,いくべき,すぎると,すると,するべき,すれば,それにより,と同様,と思う,と考える,と言える,ないため,なければ,のかも,の場合,は考える,を考える,休まらざる,埋めよう,守るため,少なければ,思うと,戻すため,抜くため,落ちれば,見出すべき,
■知識語彙 57種 101個 (種類率56%) 77点
中学,主体,事態,五分,人間,代表,休息,休憩,体力,体験,作業,充実,前述,効果,効率,危機,原因,厳守,回避,多数,夜中,大抵,存在,定期,必要,思考,意識,手段,提出,文章,方法,時代,時間,最終,期限,消滅,物事,状態,状況,現代,破滅,破裂,社会,秩序,空白,結局,自分,自然,行動,評価,課題,週間,限度,隙間,電車,音楽,風船,
■表現語彙 119種 220個 (種類率54%) 82点
確か,〆切,いつ,こと,これ,これら,しよう,それ,それら,たち,と同様,ないため,の場合,もの,よう,ガス,スマ,チャージ,テスト,ホ,ポイント,一,一つ,三,中,中学,主体,事,事態,二,五分,人,人間,代表,休み,休息,休憩,体力,体験,何,何かしら,作業,元,元通り,充実,刻み,前,前述,力,効果,効率,危機,原因,厳守,名,回避,場,多数,夜中,大抵,存在,守るため,定期,山,度,必要,思考,性,意識,戻すため,手段,抜き,抜くため,提出,文,文章,方,方法,日,時,時代,時間,暇つぶし,最終,期限,次,母,気,流れ,消滅,物,物事,状態,状況,現代,疲れ,的,破滅,破裂,社会,私,秩序,穴,空白,結局,自ら,自分,自然,行動,評価,課題,身,週間,量,限度,隙間,電車,音楽,風船,
■経験語彙 52種 70個 (種類率74%) 97点
しまう,しれる,すぎる,できる,と思う,と考える,と言える,は考える,まとまる,もらう,やる,れる,を考える,任せる,休まる,休む,休める,似る,作る,出す,出来る,割れる,取れる,埋める,変える,守る,守れる,戻す,手伝う,抜く,振り返る,書く,決まる,流れる,溜まる,積み上げる,立たす,終わる,経つ,続ける,聴く,育む,落ちる,見出す,触る,設ける,追う,進む,進める,選ぶ,防ぐ,陥る,
■総合点 88点
■均衡点 -1点
空白を埋めるか、休息を作り出すか
高1 蜩(aeriya)
2026年5月3日
ともかく現在、「何もしないでいる」状態を、「何もしない」ことで維持することは難しいのである。ぼんやりしているとこれまでの仕事の続き、これからの仕事の予定などが襲来し、「あれをこうして、これをああして」と、たちまちいたたまれなくなってしまう。「何もしないでいる」ためには、「そうでないこと」を真剣にやることによって、それらを締め出してしまわなければいけないのである。私たちは意識した時間の中で休息を見出すべきである。
そのための第一の方法として、何か時間を忘れて没頭できるような趣味を持つことだ。私は一つの趣味として絵を描いている。寝る前や休み時間などはもっぱら何かしらの紙に落書きをして過ごす事が多い。授業中の課題を片付けた後の暇な時間や少し睡魔に襲われた時などにもよく描いている。主に描いているものはアニメや漫画のキャラクターはもちろんのこと自分で考えたキャラや動物のスケッチなどで他にも描きたいものはたくさんある。私はまだあまり絵が上手い方ではないため、お手本と自分の絵の違いなどをよく観察して修正していく過程がなかなか楽しい。そのため、なんでも観察したり、妄想をする癖ができたようで、授業中に人やものを凝視して、手元に鉛筆と紙があれば何か描いているようになってしまった。そのせいか時々時間を忘れて描き続けてしまい、とんでもない時間になっていたこともある。(これが稀に授業中に起きているということは内緒だ。)このようなこともあるが、絵を描いているときはとても充実していて、何より楽しい。しかし、家で絵のネタを探すためにスマホを探すと時々後悔する。ネットを触ると、調べたものの関連記事が出てきてそれに夢中になってしまうのだ。現代の日本では、ほとんどの人が何か少しでも暇な時間があれば、スマートフォンを触り、インターネットやsnsを見ている。私が通学で使っている電車の中でも七割近くはスマホ、またはそれに近い電子機器を触っている。スマホは大多数の人々が持っており、いつでも起動できる便利な「暇つぶし」である。これらにも、時間を忘れさせてしまう力があるが、それは「次はどうするべきか」と自分で考え続けて生まれるものではなく、ただ流れに身を任せた結果勝手に時間が過ぎるに過ぎない。確かに時間を潰すだけならスマホに頼るのが一番良いのかもしれない。しかし、流れに身を任せるよりも主体的に行動する方がよっぽど充実しているのではないか。
第二の方法としては、期限厳守だけを評価するような社会を変えていくことだ。どんな課題や提出物にも「期限」というものは大抵存在する。それは、「いつまで経っても何も進まない」という事態を防ぐ手段である。しかし、この「期限」により「流れる時間」というものが作られる原因の一つであると私は考える。期限を設けるということは決まった時間の中で物事を進めるということだ。これの量が少なければまだよいが、現代社会はそう甘くはない。大抵、一日刻みで何かしらの期限がある。そうなると休みというものは自然と消滅する。まとまった休みが取れないということは、休息の場として、空白の時間を選ぶようになる。すると、スマホを触る時間も多くなるのだ。前述の電車でスマホを触る人が大多数であったことも、電車の中の隙間時間という空白を埋めようとしているということなのかもしれない。人というものは大抵、休息がなければ思考力が落ちるものだ。思考力が落ちれば作業効率が落ちて期限も守れなくなる。私も中学時代に似たような体験をした。定期テストというものは二週間前から最終日までほとんど休息というものは存在しない。私の場合三時間に一度、五分ほど音楽を聴くということをしていた。そしてテストが終わりやっとのこと休めるかと思うと、次は提出期限厳守のテストの振り返りが山ほど出されるのである。そして次はそれらの〆切に追われ、結局休むことなく、文を書き続ける。何もしていない時も「まだ提出物がある」と思うと気が休まらず、うまく休憩できなかった。最終的には自分で文章を考える事が出来なくなり、母に手伝ってもらいながら、夜中まで作業していたこともしばしばあった。このように「期限厳守」というものが多すぎると最終的にはとてつもない危機に立たされるか破滅するかの二択である。これらを回避するべく、期限厳守だけを評価するような社会を変えていくべきだと考える。
確かに期限を設けて「流れる時間」を作ることで時間の秩序というものを守っているのかもしれない。それらを守るために空白の時間やそれを埋めるものは必要と言える。それにより、人に疲れと言う名のガスが溜まってしまう。スマホを代表とした「空白を埋める暇つぶし」は多少のガス抜き効果があるかもしれないが、それにも限度がある。それが破裂すれば、割れた風船が元通りにならないのと同様にどうしようもない状況に陥ってしまう。そのような状態にならないためには休息による「積み上げる時間」と言うものが必要なのだ。休息とは、自分のガスを抜くためだけの穴ではなく、自らの人間性を育んだり、思考力や体力を元に戻すためのチャージポイントのようなものなのだ。よって私たちは意識した時間の中で休息を見出すべきであると考える。