好きこそものの上手なれ

   中3 あおらえ(aorae)  2026年5月2日

  何を読むかという前に、夢中で読むという体験を一度味わう必要がある。これを知ったならば、あとは放っておいても読み続けていくものだ。だから読書の楽しさを知るということが最初に体験する必要があることとなる。読書は我々を自分の中へ引き戻す。一冊の本さえあれば自由に別世界へ入り込むことができる。そして、読書の中で最も楽しいのはこの自由感だということもできる。生涯を通してそばにあるのは、読書が楽しいことに他ならないからだ。楽しくなければ何にもならない。その証拠には何か無理をして物事を行うと、目的を達成したらけろりとやめるものである。読書が楽しいから読み続けられるように、私も何かに夢中になれる人間になりたい。

 第一の方法として、簡単にあきらめないということが挙げられる。大抵の場合、面白く感じるのは一定程度の期間を経てからだから、何か、やりたいことをやり始めたらすぐに辞めないようにしなければならない。イギリスの作家・J.K.ローリングは生活が苦しく、余裕が余りない中でもなお小説を書き続けていたそうだ。そしてハリー・ポッターシリーズを書き上げたのだが、それでも多くの出版社に拒否されたといわれている。最終的に出版されることとなり、世界的に有名なシリーズとなった。不安や失敗があっても、それでも好きなことを続ける。そうやすやすと諦めずにやりたいことをできる限り続けるということが大きな成果を生むことにつながるのである。

 第二に、自分の本心に背かないということが大切だ。自分が本当にやりたいと思うことでないと嫌気がさして長続きしないし、それ以前にどう辞めようかと考え続ける羽目になるだろう。私が上海に住んでいたころはイギリス系のインター校に通っていたが、そこでは日本と違い全体よりも個人が重要視されていた。放課後のアクティビティを取り敢えず皆がやっているものが無難だと思い選んだ結果、肌に合わないらしくすぐにつまらなくなった。結局半年と立たずに辞めたのだが、そののちに面白そうだと思って入ったマッドサイエンスを扱うものはマイナーな部類にも関わらず私はすごく楽しかった。この経験から私は、何かに夢中になれる人間になるためには、周囲に流されず自分の本心に従って選ぶことが重要だと気付いた。

 しかし、自分のことに夢中になることも大切だが、夢中なことだけをやるということはできない。今の人の社会生活を成り立たせるために、時にはやりたくないことにも向き合い、責任を果たす姿勢も必要である。ただ、「人はパンのみにて生くるにあらず」という言葉もあるように、必要不可欠な義務を果たすことも大事だが、それだけにとどまらず、自分が楽しい、面白いと思えるようなことをこなし、夢中になることで精神的なバランスを保つことが肝要だ。だからこそ、諦めないなり本心に背かないなりして自分にとって楽しさを感じられる物事を継続し、夢中になることが肝要である。