創造には情念の力がいる
中3 あえもま(aemoma)
2026年5月3日
「必要」という言葉の表現としては英語には「ニーズ」と「ウォント」がある。「ニーズ」は理性による判断から生まれるものであるのに対し、「ウォント」はうちなる欲望から生まれるものである。新しいものを生み出す、創造するためには、飛躍というものが必要であり、この飛躍の原動力が「ウォント」である。私は、必要性よりも、自分の内側の衝動を大切にしていきたい。そのためには、どうすればよいのだろうか。二つの方法が考えられる。
そのための方法としては第一に、自分の感情、衝動を観察する時間を持ち、目標を立てることだ。多くの人は、学校・仕事・世間の期待の中で「〜すべき」に慣れてしまっている。その状態では本当にやりたいことの声が埋もれてしまう。だから、自分を丁寧に観察することが大切なのだ。例として、現在私が直面している高校受験の話が挙げられる。中学3年生である私は、高校受験という大きな壁をこえなければならない。高校受験においてまず考えなければならないことはもちろん高校選びである。高校を選ぶときにはさまざまな観点から見て最終的に自分に合った高校を選ぶことが多い。具体的には、校風、学費、偏差値、教育目標など、多くの観点がある。しかし、高校を選ぶ上で私はもっと大きな理由があると思う。それは、ただ偏差値や周囲の期待だけで志望校を決めるのではなく、自分がどのような高校生活を送りたいのか、どのような環境で学びたいのかを考えることだと思う。実際に、自分の興味のある部活や学校の雰囲気、将来の夢についての自分の想いや感情を観察してみる。私は将来航空に関する仕事に関わりたいと思っていることや、バレー部のある部活に入りたいな、などといった思いが出てきた。それらを元に高校について調べてみると、「この高校に行きたい」という気持ちが強くなり、勉強への意欲もさらに高まった。このように、自分の心が動く方向を見つめることで、「必要だからする」のではなく、「したいからする」という気持ちを原動力にできると考える。
また、第二の方法としては、小さくても自分の欲求を実際に行動へ変えることだ。情熱というものは考えているだけでは育たない。実際に動いた時こそ、さらに熱が強くなるのだ。自分の「したい」という気持ちを持っていても、失敗への不安や周りの評価を気にして行動できない人は多く、私自身もそう思っている。しかし、実際に一歩踏み出すことで、自分の思いはより強い原動力になると考える。その例として、アニメーション監督である宮崎駿が挙げられる。宮崎駿は、効率や利益だけを優先するのではなく、自分が本当に描きたい作品を追求し続けた人物として知られている。当時のアニメ業界では、大量生産や効率化が重視されることも多かったが、彼は緻密な手描き表現や世界観づくりに強くこだわった。そのため、制作には長い時間と大きな労力が必要だったが、自分の理想を妥協せずに行動へ移した結果、多くの人の心を動かす作品が生まれた。そして、スタジオジブリの作品は日本だけでなく世界中で高く評価されている。このことからも、自分の内なる「したい」という思いを実際の行動に変えることが、自分らしい生き方につながるのだ。
確かに今やらなければならないことを見極めることも大切だ。しかし「自分に正直に生きるということは、最も望ましい生き方である」という名言もあるように、私は周囲の期待や必要性に流されるのではなく、自分の内側から湧き上がる「したい」という気持ちを大切にして生きていきたい。そして、自分の感情や衝動を見つめ、実際に行動することで、自分らしい人生を歩むことができると思う。