あかぬりさん、今回の作文は日本の伝統芸能「能」を題材にしながら、身体と精神の関係や現代社会の問題点について深く考察している点がとても素晴らしいです。
能役者の足の動きや「型」の美しさを通して、日本人の身体観を
丁寧に説明し、西洋の二元論との対比を示したことで、
論旨に説得力が生まれています。
また、自身の高校での席決めの実例を具体的に
描写し、問題の原因と解決策をわかりやすく伝えているところも良いですね。
この体験を通して、形式やルールの意味を深く考え直した点は、読者にとっても共感しやすく、説得力を高めています。
さらに、
儒家思想の
旬子の礼論を引用し、形式が人格形成に繋がるという考えを
紹介したことで、論理の
幅が広がり、文章に深みが出ています。
最後に「形式に出会うことも経験の一つである」という結びは、書き出しの「型」や「身体」の話とつながっており、全体のまとまりを感じさせます。
全体として、具体例と
哲学的な考察がバランスよく組み合わさっていて、読み応えのある文章に仕上がっています。
【
項目評価】
原因がよく書けています。
社会問題の主題がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
自然科学の実例はありません。
◎名言がよく書けています。(「力が型を生むのではなく、型が力を生む」)
ことわざの加工はありません。
書き出しの結びがよく書けています。
森リン評価 型に出会って nnga 06月1週 あかぬり字数/基準字数: 1503字/600字 思考点:79点 知識点:85点 表現点:85点 経験点:86点 総合点:91点 均衡点:7点
| ●語彙学年表
| | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
|---|
| 思考点 | | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
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1200字換算: 思考点:点 知識点:点 表現点:点 経験点:点 総合点:点 均衡点:7点
| ●換算語彙学年表
| | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
|---|
| 思考点 | | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
|
●語彙の説明| 語彙 | 種類 | 個数 | 種類率 | 点数 | 説明 |
|---|
| 思考語彙 | 21種 | 29個 | 72% | 79点 | 考える言葉です。 理由、方法、原因などの説明の語彙。 多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
|
| 知識語彙 | 68種 | 93個 | 73% | 85点 | 難しい言葉です。 社会的な例や調べた例の語彙。 多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
|
| 表現語彙 | 126種 | 216個 | 58% | 85点 | 豊かな言葉です。 話題の幅が広い語彙。 多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
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| 経験語彙 | 45種 | 60個 | 75% | 86点 | 詳しい言葉です。 身近な例や経験した例の語彙。 多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
|
| 種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。 |
1503字
 | | 79点
 | | 85点
 | | 85点
 | | 86点
 |
| 字数 | | 思考語彙 | | 知識語彙 | | 表現語彙 | | 経験語彙 |
■思考語彙 21種 29個 (種類率72%) 79点
たしかに, 第,。しかし,。たしかに,。たとえば,。だから,あるから,あるため,いるから,いると,から考える,ことによって,そのものに対して,だろう,と思う,に考える,はなぜ,はもちろん,を考える,礼によって,見出そう,
■知識語彙 68種 93個 (種類率73%) 85点
一時期,中国,主体性,交換,交渉,人格,人物,人間,低下,価値,修繕,儒家,入学,初期,利益,前提,原則,原因,友達,周囲,問題,固定,大切,学校,実践,小中学校,常識,年生,形式,形成,従来,必要,思想家,悪循環,意味,態度,戦国,授業,教養,方針,旬子,時代,時間,最初,最近,本性,校則,椅子,極度,欲望,法律,理由,生徒,真面目,社会,納得,経験,自体,自分,自由,自身,解決,身体,適当,配置,重要,風潮,高校,
■表現語彙 126種 216個 (種類率58%) 85点
あるため,くじ,ここ,こと,これ,ごと,さ,そこ,そのもの,それ,それぞれ,たち,つながり,なか,まま,みんな,もの,よう,ん,アニメ,クラス,ゲーム,ルール,一,一つ,一時期,三,中,中国,主体性,事,二,交換,交渉,人,人格,人物,人間,今,仲,低下,何,価値,修繕,個々,僕,儒家,入学,初期,利益,前提,原則,原因,友達,周囲,命,問題,固定,多く,大切,子,学び,学校,実践,小中学校,席,常識,年生,当たり前,形,形式,形成,従来,心,必要,思想家,悪循環,意味,態度,戦国,授業,教養,数,方針,旬子,時代,時間,最初,最近,本性,机,校則,椅子,極度,欲望,決まり,決め,法律,浅はか,浮き彫り,点,理由,生徒,的,真面目,礼,社会,筍,納得,経験,考え方,自体,自分,自由,自身,視,解決,話し合い,論,身体,輪,適当,配置,重要,風潮,高校,
■経験語彙 45種 60個 (種類率75%) 86点
から考える,しまう,つく,つられる,できる,とる,と思う,に考える,もつ,やる,られる,れる,を考える,上げる,並べる,出会う,動かす,取る,受ける,固まる,基づく,妨げる,広がる,得る,忘れる,感じる,残る,求める,決める,生まれる,磨く,続ける,見出す,見直す,触れる,話し合う,話す,説く,起きる,起こる,通う,造る,違う,関わる,集まる,
■総合点 91点
■均衡点 7点
型に出会って
高2 あかぬり(akanuri)
2026年6月1日
能を見るとわかるが、能役者の足の動きは独特である。この構造に対置している関係は、型とその型の美しさだ。形を繰り返しているうちに、あの力が生まれる。力が型を生むのではなく、型が力を生む。型へ体をはめ込むことによって型を越える力に到達する。これが日本人の身体に対する思想だ。精神と肉体は別次元であるとする西欧近代の二元論とは全く対照的なものだ。身体自体がすでに精神的なものであり、だから精神とのコミュニケーションというようなことが可能なのだ。
身体や形式を重要視しなくなっている今の社会は問題だ。
第一に考えられる原因は、論理的にものごとを考えることが大切とされる社会になり、形から入ることで得られる良さを忘れつつあるからだ。僕が今通っている高校は、校則がない。学校の方針の中に、常識を見直し、自分たちで一から考えるというものがあるためだ。だから、学校での決まりごとは、僕の高校の三原則である、命に関わること、法律に触れること、人の学びを妨げることはしないという前提に基づいて生徒が決めていく。だから、今まで自分が通っていた小中学校では当たり前だったことが、ここでは違う。その一つで一時期問題になったことが、席についてだ。一年生の入学初期はもちろん席も自由で、みんなが適当に机と椅子を動かし、授業を受けていた。しかし、すぐに問題が浮き彫りになった。仲の良い子たちが集まることでそこでずっと話し続ける、ということが周囲で起こり、クラスの授業に対する主体性が低下していったのだ。最初は真面目に受けていた子も、その中にいるとどうしてもつられてしまう。その悪循環で事は起きていた。そこで、クラスで話し合う時間を取り、席は多くの学校のように並べて固定し、くじで決めるようにし、そこから個々の交渉で席を交換できるようにした。こうすることで仲の良い人たちが極度に固まらないようになり、みんなの授業態度も良くなっていった。このような経験から、自分たちはなぜ従来の席の配置はこのような形でとられているのか、理由を考えないまま席を自由に動かしていた点が浅はかだったと思う。この話し合いによる問題解決を通して、納得して席決めができるようになった。
第二に考えられる原因は、形式や身体自身に意味を求めるようになっているからだ。今の社会は、そのものに対して意味を見出そうとし、それがないならやらない、という風潮が強くなってきているように感じる。たとえば、僕はアニメのスマホゲームをしているのだが、最近ふと、「これをやって何になるんだろう。何が残るんだろうか。」とゲームをやる意味を考えることが時々ある。たしかにゲームをしている僕が言うのも何だが、ゲーム自体から得られる利益はないだろう。しかし、ゲームをすることによって、友達のつながりができ、そこからまた輪が広がっていくこともあるのだ。中国の戦国時代の儒家思想家で、旬子という人物がいる。筍子は、人間の本性は欲望であるから、礼、教養、修繕が必要だと説いた。礼論という考え方で、礼とはルールではなく、身体的実践を通して人格を形成するものとしたのだ。礼自体にも意味はあるが、礼によってもっと大きな人の心が造られていく。形式から心が生まれていくのだ。
たしかに、はっきりとした意味や価値をもつものごとを大切に、磨き上げていくことも良い。しかし、ものごとの意味は生まれながらにあるものではなく、関わった人の数だけ、そしてその経験のなかでそれぞれにできていくものだ。形式に出会うことも経験の一つである。だから、身体や形式を重要視しなくなっている今の社会は問題だ。