物事の多面性
中3 あおらえ(aorae)
2026年6月1日
テレビで見える映像は一部分にすぎない。明るい部分は同時進行形、カラーの映像や音声付きで大量に流れてくるが、それらの情報はその陰にある真実を隠す目くらましの効果を狙うものだ。情報戦は情報を遮断するのではなく、どんどん流すところに特徴がある。特にテレビは目に見える部分の情報を伝えることになりやすい。見えている部分と見えない部分とを総合的に判断することによって真実に近づくことができるといえる。また、テレビの発達した時代におけるテレビの映像は全体像から切り取られた真実の一面に過ぎないことも多いが、それでも納得してしまう。テレビに露出される機会を求めている時代だからこれは多くの場面で見受けられる。情報を鵜呑みにしない人間になりたい。
疑うことは重要だ。目に入るものをそのまま素直に信じると情報に踊らされることになる。例えばロシアとウクライナの間で起こっている戦争において、アメリカなどウクライナを支援している側から発信される情報はもっぱらロシアを批判する内容だが、ロシア側だとそれがウクライナを批判する内容へと変わる。ウクライナ側がウクライナ東部のロシア系住民を抑圧しているため、彼らを解放するための作戦だと説明している。また、NATOによって安全が脅かされるもしている。このように、世界では様々な違う情報が行き交い、錯綜している。そのため、ある事実に対する報道が地域ごとに変化し、偏る可能性もあるため、まず情報を疑うということが大切である。
自分自身の考えを持ち、根拠や情報のでどころを確かめることも大切である。事実が一つだとしても見方は数多くあり、それに伴う人々が信じる真実も多い。だから、周囲に惑わされないようにする必要がある。あるとき、私が学校の課題として環境問題について調べていた時、インドの大気汚染がすさまじいという意見を目にした。それによると、都市がスモッグでおおわれているとされ、批判されていたが、実際に確認してみるとそれには地域差や季節差があり、現在はおなじような環境だった所からだいぶ改善させた中国の支援を受けてこの問題に取り組んでいると分かった。このように、一つの情報や意見だけでは偏った考えを持つことにつながるため、自分の考えをもとに、情報を収集することが大切だ。
しかし、確かにむやみやたらにすべての情報をうたがっていたのならきりがないし、確かめていたのなら確認が終わるころには情報自体が古くなっているだろう。そのため、情報はある程度の蓋然性の判断で妥協せざるを得まい、だが、「批判的精神は知識の始まりであり、終わりではない」というバートランド・ラッセルの言葉もあるように、得た情報を慎重に検討しながら蓄えることが重要である。情報を鵜呑みにしないことは、無条件に否定するのではなく根拠を確かめて理解し、自分で判断することだ。だからこそ、主体的に判断できるような真実を見極めることが大切だ。