人間の生涯は物事を (感)

   中3 あえとみ(aetomi)  2026年6月1日

人間の生涯は物事を学び続ける果てしない旅である。人間はこの世に生まれた瞬間から学び始める。人間と他の動物とを比較して異なるのは、いつまでも学び続けるという点だ。また、生涯にわたって学び続けるためにはエネルギーとなる何かがなければいけなく、学ぶエネルギーを実感するためにも、人間は学び続ける人生を送るのである。人間が味わう充足感や感動は物を学ぶことから生まれるのではないだろうか。私は人間が生涯、積極的に学び続けるのがいいと思う。

 第1の理由は、この世の中に存在しているすべてのものは人間が学ぶための対象になっているからだ。一般的に、「学ぶ」と聞くと学校で勉強するようなアカデミックな知識を得ることを想像する人が多い。しかし、「学ぶ」とはそのようなアカデミックな知識を得るだけに限らない。例えば、私は小学6年生の時にピアノと声楽の両方のコンクールに出たことがある。そのときのコンクール出場は私にとって初めてで、楽しみと不安な気持ちが入り混じっていた。しかし、自分がコンクールを通してどのような結果で終わりたいか、どのような気持ちで演奏したいかを考えるうちに、明確な目標や練習をするモチベーションが生まれ、今まで思うようにできたことがなかった本気の努力ができた。そして、この努力が実ったのか、どちらのコンクールでも賞を頂くことができた。私はこのような経験から、人間が「学ぶ」というのは知識的な学びだけではないと悟った。コンクールの練習といっても、いつも上手くいくわけではなく、先生との曲に対する解釈の違いや、思い通りに演奏できないもどかしさを感じたこともあった。しかし、決めたことを最後まで遂行し、結果につなげることで、初めて人生で財産になる学びが経験できたと実感した。このように、私達の普段の学びとは、経験を含めるコミュニケーション、価値観など様々だ。私は人が学んでいるのは成長するためであるともいえると思う。 

 第2の理由は学ぶことで、社会に貢献できるからだ。その例として、2012年にiPS細胞を発見した功績によってノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥博士が挙げられる。iPS細胞とは体細胞に人為的な操作を加えることで、無限の増殖能力とあらゆる細胞へ分化することが可能な人工的な細胞のことだ。つまり、iPS細胞の発見とは失われた体の一部を人間の細胞から再生できる、再生医療の可能性が広げられたということである。現在、そのiPS細胞は主にパーキンソン病やがんを抱えている患者さんに実用化されはじめているそうだ。このように、私達が生きる社会は学びに支えられているからこそ成り立っている。私達が安心して暮らせるのも、一つ一つの学びがある技術となって生活の基盤を支えているのだ。またさらに、その単なる学びを超えて新しい発見をすることで、山中博士のように世の中の未来を変えられる人材が生まれるのだと思う。

 確かに、学ぶことがいつも順調で楽しく感じられるわけではなく、時にはその学びもつらく感じるかもしれない。しかし、「経験は最良の教師である。」という名言があるように様々な物事から学び、粘り強く取り組むことで、自分の力を伸ばす可能性が拡がる。だから、私は人間が生涯、積極的に学び続けるのがいいと思う。