私の家族

   小6 あきらほ(akiraho)  2026年6月1日

 「直輝、もう7時よ、起きなさい」

私の一日は、母のこの声掛けで始まる。最初、母の声色は優しいのだが、私がなかなか起きてこないので、だんだんと母の声が苛立ちに変わる。その声を皆が聞きながらようやく私がのそのそと起きてくるのが辻本家の毎朝の風物詩なのだ。我が家には会社員の父と中学三年生の姉がいる。姉は受験生なので勉強に忙しく最近はほとんど私と遊ばなくなったのが少し寂しい今日この頃だ。父とは休日にサッカーの練習をしたり釣りをしたりして一緒に過ごすことがある。

 父の得意なことは料理だ。父の得意料理はローストビーフ、アクアパッツァ、ローストチキンなどの洋食だ。豪華なものが多く、去年の十二月には丸鶏を一羽買ってきてローストチキンを作ってくれたこともある。父のローストチキンを一口ほおばると香ばしい香りとともに肉汁が口の中で爆発した。口の中に広がった肉汁はまるで激しい滝のようだった。私がローストチキンを食べる様子を父は何よりも嬉しそうな顔で見ていた。父には料理人としてのセンスがあるように感じる。何故なら味付けや、焼き加減、盛り付けが絶妙だからだ。父は小学生のころに外国で生活していたことがあったので、外国の料理を味わう体験していたのではないのかと考える。父は家族を喜ばすために料理の腕を振るってくれるので、家族想いの所が父の長所だと思う。

 一か月前、私は運動会のリレー選手の選考に6年間で初めて外れた。クラスメイトが驚いて、「お前が選ばれないなんて珍しい」と言ってきた。私は皆の前では平気を装っていたが、心底落ち込んでいた。暗い気分で家に帰り、母にそのことを報告すると、母は一緒に悲しんでくれた。そして「少し足を使いすぎて痛めていたから、仕方がなかったね。中学になってもチャンスはあるからまたリレーの選手になれるように頑張ったらいいよ」と言ってくれた。その言葉に私は立ち直れて、曇っていた自分の気持ちが明るく晴れ渡った。普段は口うるさい母でも肝心なときは私の心を優しく労わって励ましてくれるのだ。母はやはり私の最強の母親なのだと思った。

 人間にとって家族とは心を癒してくれる存在だ。なぜなら家族は楽しいことも一緒に共有できるが落ち込んだ時にこそ一番の味方になり励ましてくれるからだ。私の普段の家族は私に対して口うるさいが、いざというときは一緒に痛みを感じてくれたり、喜んでくれたりする。だからこれから私は家族に頼るだけでなく、少しでも頼られるようになりたいと思う。そのためには、家族が困っているときには進んで助けたい。

「直輝、いつまで寝とるんね、もう起こさんよ、はよ起きんさい」