真実を見極めるために

   中3 のんのん(auhoha)  2026年6月1日

 テレビで見れる戦争の部分と見えない部分、その差がくっきりとでてきたことが、湾岸戦争の大きな特徴である。テレビで戦争が見える、と一瞬思ったが、見えている部分はその一部である、ということに、一瞬遅れて気が付いてくる。映像や情報の流れている部分が明るくなっていくほど、映像が秘匿され、流れてこない部分の影が濃くなっていく。さらに大量に情報が流れていることで情報で満たされていると錯覚させることもある。私は目に見えたままのものをそのまま信じてしまうのではなく、その裏側にある影の部分を見極められるような人間になりたい。

 そのような人間になる第一の方法は目に見えるもの絵をすぐに信じるのではなく、一度疑ってかかる意思を持つことである。「悪編」という言葉を聞いたことはあるだろうか。これは悪魔の編集という言葉の略称で、主にオーディション番組で制作側が誤って、もしくは意図的に出演者の言動を編集し、視聴者にネガティブなイメージをつけるという意味だ。テレビは限られた時間の中で視聴者が面白い、また見たいと思うものを作り続ける必要があるため、「闇があるから光がある」という名言がある通り意図的に悪役を仕立てることがある。だから、実際は何の問題もない行動も視聴者は誤解し悪者だと決めつけてしまうのだ。さらにマスメディアは多くの人が見ている分間違った情報が広まりやすい傾向にある。太平洋戦争時、日本国民は戦争で日本が優勢であるとみんな思っていたが、日本の新聞を見てみると、その大半には真実が書かれず、苦し紛れと言わんばかりに嘘の情報が詰まっている。数十年たってみてみるとマスメディアに騙されていた当時の人々はありえないと思うが、実際私たちは多大なる信頼を情報に寄せている。近年でも、災害が起こるたびに動物園からライオンが逃げた、○○川が氾濫したといったデマがあふれており、政府が本格的に対策に乗り出すほどである。このような情報たちはパット見ただけでは真実のように作られているため間違った認識のまま過ぎ去ってしまうが、一度舵を止めもの前に見えているのは本当の景色か用意されたセットではないかと疑うことで、情報の歪さにきづくきっかけになると思う。

 第二の方法として、自分の意見をしっかり持つことである。日本人は世界的に見ても集団行動を得意とし、団結して動くことがうまい。その反面、日本人は世界でも5本の指に入るほど周りに流されやすく集団協調性が起きやすいという特徴を持つ。集団協調性バイアスとは、集団の中で無意識に他者の行動や意見に合わせてしまうという心理傾向で、例えば火災警報が鳴っていたとしても自分以外の人が避難していないと、それに合わせて大変なことが起こっているのにもかかわらず安心してしまうことを指し、周囲の人の意見が自分と違うものだったら、皆が良いというならと流されてしまうあの現象のことである。これが起きると私たちはしっかりした意思を見失ってしまい、真偽の判断をするうえで非常に邪魔になってくる。自分だけ違うと思われるのは怖いことだし、間違っていた時のことは考えたくもないが、「やらずに後悔より、やって後悔する」、周りを信じることも大切だが、まずは自分の意見をしっかり持つことで、情報を自分のこととしてみることができるため、相手への理解や目的が明確になってくると私は思う。

 確かにマスメディアによる情報はわかりやすく、さらに効率的に情報を伝えることができる。しかし「{勘}とは、経験の集積から湧き出る真実的総合判断なのである 」という名言があるようにただ提供される情報にうなずき続けるのではなく、自分のことを信じて首をかしげることも大切にできる、情報の中にある裏側を見極められるような人間になりたい。