科学における発想と論理

   中2 あけふし(akehusi)  2026年6月3日

 「科学における発想と論理」という話になると、いつも昔やったハバチの研究のことを思い出す。大学の研究室で飼育を始めた。飼育温度は、二十五度とした。ところが、幼虫たちは四日目には全滅した。その翌年、十六度の「凶」に設定しても結果は前年と同じだった。ふと思いついたのは、高山のハバチは昼夜の気温が異なっているところに住んでいるのだから、そのような振れを必要としているかもしれない、ということに気づいたのだ。予想は的中した。幼虫たちはすくすく育ち、ほとんど死ぬことなく、繭を作った。今大切なのは、科学も技術も、普通思われているのとは異なって、ずっと人間的なものなのだということを、深刻に意識することである。

 理屈に縛られない直感は素晴らしいことである。偶然の発見やひらめきから偉大な発明が生まれたという話は数多くある。例えば、電子レンジはレーダーに使われるマグネトロンという装置の研究中にポケットに入っていたチョコレートが溶けたことから着想を得た発明である。不思議に思って、トウモロコシの粒や卵などを使った様々な実験を行った。そこで、マイクロ波の近くにトウモロコシの粒を置いてみると、ポンポンとはじけてポップコーンになった。さらに卵でも実験すると、卵の中が急激に温められて破裂した。その結果、マイクロ波には食品を加熱する働きがあることが発見された。そして、この仕組みを利用して電子レンジが開発されたのである。

 一方、論理的な思考も大切だ。当たり前のことだが、直感だけに頼っているわけにはいかない。物事を論理的に考え、できるだけ正確に、現実的に判断するということは基本である。例えば、ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て、「なぜリンゴは横や上ではなく、必ず下に落ちるのだろう」と疑問を持った。その原因を論理的に考え、地球には物を引き寄せる力があるのではないかという考えにたどり着いた。さらに、その力はリンゴだけでなく月や惑星にも働いていると考え、研究を重ねた結果、万有引力の法則を発見した。このことから、ひらめきや疑問を持つことだけでなく、その理由を筋道を立てて考える論理的な思考が大切であることが分かる。

 確かに、直感にも論理的な思考にもどちらにも良さがある。しかし、一番大切なことは、「直感は神聖な贈り物であり、理性は忠実な召使いである。」という言葉のように、自分で考え、真実を見極めようとする姿勢である。だから、僕は直感でも論理的でも関係なく、自分の考えで判断していきたいと思う。