一歩踏み出す

   小6 ひなすみ(akohina)  2026年6月3日

 コオロギの声は、日本人には美しく聴こえるが、ヨーロッパ人には雑音として聴こえるといわれている。アオマツムシの声も、帰化昆虫だと知ってからうるさく聴こえることもあるそうだ。このように、知識や習慣はものの見方を変える。したがって、自分のものの見方や考え方が絶対ではないものだと意識することが大切だ。

私にも似た事例がある。私は今、姉が卒業した学校と同じ学校に通っている。この学校には、吉野先生という坊主頭で、黒縁メガネかけていて、ひげきちんと整えられている先生がいる。私は、「吉野先生って怖そうだな。」と思っていた。そのため、できるだけ関わらないようにしていたのだが、ある時、姉に「吉野先生って怖そうだよね。」と言ってみたところ、「見た目は怖いかもしれないけど、優しいよ。」と笑っていた。それからは、学校で会ったら挨拶をし、たまにおしゃべりもするようになった。そうしていくうちに、「確かに吉野先生は優しい先生なのだな。」とわかった。このように先入観にとらわれていると人との関係も始まらない。従って、本当は優しい人なのか怖い人なのか、自分から一歩踏み出してみることが大切だ。

他にも、姉はあまり好きではないが私からするといい曲もある。例えば、ずっと高い声で歌われている曲や、「かわいいだけじゃだめですか?」など女の人の甘い声の曲は、好みがわかれる。ある時、そのように姉が嫌いと言っていた曲を実際に聴いてみると、テンポが速く、透明感のある高い声で歌われている曲で大好きになったことがあった。このように、だれだれが嫌いだから自分も嫌いということにするのではなく、やはり、自分から一歩踏み出し本当に嫌いなのか、好きなのかを調べてみることが大事だ。

しかし、母は、場合によっては自分の感じ方を信じることも大切だと言っていた。例えば、初めて会って話をした人に対していだく感じ方や第一印象を大事にすると、距離の取り方に失敗しないらしい。これまでの学校生活や仕事関係、近所付き合いなどから得た経験だそうだ。私のクラスメイトにも色々な性格の子がいるので関係を築くのは難しいと感じることがある。

 このように、人はそれぞれ異なる感性を持っている。だからこそ、先入観にとらわれないことが大切だ。外見が怖い先生でも内面は優しいかもしれない。しかし、自分が対面してみて感じたもの、直感を信じることが大切な場面もある。一歩踏み出すことに必要なことは、噂を疑う心を持ち、勇気をだすことだ。私は、優柔不断な性格をしている一面がある。これからは、噂に流されずそれが真実かを自分の目で確かめにいきたい。