ひなすみさんの作文は、物を大切に使うことの意味を自分の経験や家族の話を交えて丁寧(ていねい)に伝えています。
インドの修理屋の話や日本の自転車の放置の対比から始めて、物を大切にする心の大切さを考える視点(してん)がしっかりしています。
自分のランドセルの話や姉の筆箱のエピソードが入っていて、文章に深みと説得力が出ています。
特に姉の筆箱の話は、時間が経つことで物への愛着が増すことを具体的に示していて、とても印象的です。
また、クラスメイトの話も入れて、物を大切にする気持ちの違い(ちがい)をわかりやすく表現できています。
ことわざ「温故知新」を使っているところも、文章のテーマをまとめるのに効果的でした。
最後に、自分のこれからの考えをはっきり書いているので、読んだ人に強い印象を与え(あたえ)ます。
全体を通して、具体例が豊富で、たとえ話や家族の話がうまく使われているので、文章が立体的で読みやすいです。
これからも、自分の体験や周りの話を上手に取り入れて、わかりやすく伝える力を伸ばし(のばし)てください。

項目(こうもく)評価
・たとえがうまく使われています
・前の話聞いた話がよく書けています
・ことわざがよく書けています
・書き出しの結びがよく書けています

 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:979字/800字
思考点:67点
知識点:61点
表現点:65点
経験点:74点
総合点:72点
均衡(きんこう)点:5点

 


■思考語彙 16種 23個 (種類率70%) 67点
。しかし,。一方,あるから,いると,からこそ,たから,だろう,と思う,と言える,なると,のかも,使えば,使おう,思うば,探そう,買おう,

■知識語彙 35種 59個 (種類率59%) 61点
中学,価値,便利,修理,先生,卒業,反対,名前,大切,家族,小学,小学校,年生,年間,幼稚園,当時,必要,悪気,意味,愛着,放置,日本,最後,温故知新,生活,筆箱,簡単,経験,習字,習慣,自分,自転車,週間,鉛筆,駅前,

■表現語彙 81種 148個 (種類率55%) 65点
あちこち,うち,お金,か月,きれい,こと,ことわざ,これ,さ,さん,そう,それ,とき,よう,インド,クラス,ペン,マッキー,ランドセル,一,一つ,三,中学,人,人々,今,価値,便利,修理,傷,先生,児,六,卒業,反対,名前,多く,大切,姉,娘,嫌,家族,小学,小学校,屋,年生,年間,幼稚園,当たり前,当時,心,必要,思い出,悪気,意味,愛着,放置,日本,時,最後,母,消しゴム,温故知新,物,生活,町,私,笑い話,筆箱,簡単,経験,習字,習慣,自分,自転車,角,週間,金,鉛筆,靴,駅前,

■経験語彙 37種 70個 (種類率53%) 74点
きる,しまう,しれる,できる,と思う,と言える,なさる,られる,れる,代える,使い切る,使う,使える,傷む,切る,取り入れる,増える,壊れる,手放す,持つ,探す,書く,替わる,求める,温める,生まれる,留める,知る,続ける,習う,落とす,薄れる,譲り受ける,買い替える,買う,買える,驚く,

■総合点 72点

■均衡点 5点
 

温故知新
   小6 ひなすみ(akohina)  2026年6月4日

 インドでは、町角のあちこちに自転車の修理屋があるという。それは、人々が靴でも自転車でも壊れたら修理し、最後までとことん使いきるという習慣があるからだそうだ。一方、日本では駅前などに多くの自転車が放置されているそうだ。便利さや新しさを求めることは悪いことではない。しかし、簡単に物を手放す生活を続けていると、一つ一つの物を大切にする心まで薄れてしまうのではないだろうか。

 私にも、物を最後まで使い切った経験がある。小学校三年生まで使っていたランドセルは、もともと姉が習っていた習字の先生の娘さんが六年間使っていた物だった。譲り受けたときは傷もほとんどなく、とてもきれいだった。しかし、私が使い続けるうちに留め金が壊れ、修理できないほど傷んでしまった。それでも最後まで使い切ったことで、「物をとことん使いきった。」と言えるだろう。

 反対に、私のクラスには鉛筆を落としても「まあいいや、新しいのを使おう」と言って、そのまま探さなかった人がいた。また、消しゴムや筆箱が、一週間や一か月ほどで替わる人もいる。私は、その鉛筆はまだ使えるのに、探そうともしないことに驚いた。物を簡単に買い替えることが当たり前になると、一つ一つの物への愛着も薄れてしまうのではないかと思った。

 私の姉は、小学一年生の時に買った筆箱を六年生まで使い続けていた。その筆箱には、私が幼稚園児の時に悪気はなかったのだが、マッキーペンで姉の名前が書かれていた物だった。姉は、自分のお金で筆箱を、買おうと思えば買えたのかもしれない。しかし、母から「卒業するまで使いなさい」と言われ、そのまま使い続けたという。当時は嫌だったそうだが、中学三年生になった今では家族で笑い話になっている。長く使い続けたからこそ、その筆箱への愛着が、簡単には代えられない価値が生まれたのだと思う。

 このように、新しい物を取り入れることも大切である。しかし、本当に必要なくなるまでは、今ある物を大切に使い続けることも大切ではないだろうか。温故知新ということわざがある。これは、古きを温め新しきを知る、という意味だ。物を長く使えば使うほど愛着が生まれ、その物にまつわる思い出も増えていく。これから私は、今持っている物を最後まで大切に使い切り、本当に必要になったときに新しい物を取り入れていきたい。