物の大切さ

   中2 あささわ(asasawa)  2026年6月4日

 私の家のテーブルは15年以上ずっと使い続けている相棒で、悲しい時もうれしい時も共に過ごしてきた。私たちの使用している机は、質のいい木を使っているため値段が高いが、しっかりとしている。15年の年月の中でできてしまった傷も、この机ならとてもおしゃれに見えてしまうほど、質の良いものは使い込むだけ美しくなる。しかし、私のような学生が手軽に買えるような値段ではないことが問題である。そのため、机は大量生産され手軽に買えるようになり、安く手に入るようになった。しかし、このような値段が安い物にも壊れやすいという欠点があるのだ。

 確かに、古いものには良さがある。なぜなら、古いものにしかない工夫や味が感じられるからだ。私は、亡くなったおばあちゃんの形見として、おばあちゃんが作った刺繍を大切に保管している。おばあちゃんは、人に刺繍を教えられるくらい刺繍が上手だったので、家には大きな額縁に刺繍をしたものがたくさん飾ってあった。とてもきれいで、おばあちゃんの見ていた風景や気持ちが想像できるとても美しい作品だ。私はそのうちの一個である、お花畑の刺繍を形見としてもらい、リビングに飾っている。おばあちゃんにしかない、芸術センスや色の組み合わせ方、風景そのものの編み方がとても好きだ。配色が若干暗く落ち着く色味が使われたおばあちゃんの刺繍を見るたびに、温かみを感じられて元気が出る。昔は機械があまり普及していなかったし、おばあちゃんは機械を好む性格ではなかったため、昔流のやり方で試行錯誤したのが作品を見てもわかる。古い物にしか出せない味や工夫から、物の大切さを実感できる。

 しかし、新しいものにも良さがある。なぜなら、新しい技術を使ったものは便利で使いやすい。技術が進化し、今の時代では機械を使って衣類や布類をデザインできるようになってきた。その中でもミシンは革命品で、手編みの何倍も仕上げることができる。私の家庭科の授業でエプロンを作ったときもポケットを縫うときにミシンを使ったが、もしあれが手編みだったら作るのに半年以上かかってしまったであろう。ミシンだけではなく、店で売っている服など、衣類を大きな工場で大量生産できるようになったおかげで、かわいい服も安く手に入るようになった。私はいつもGUやユニクロで衣類を買うことが多いが、たまたま違った雰囲気の服が欲しくなり、入ったお店の服は、とても高く残念ながら買うことができなかった。特に、刺繍が施してあるような服や、機械をあまり使わず制作している服は値段がとても高い。その点では、最新の技術を使って大量生産することで、自分の欲しいものを安く手に入れることができるので、制作する側としても余計な労力を使わないで済み、大変好ましい。

 確かに、古いものにも新しいものにもそれぞれ良さがある。しかし、一番大切なことは、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである。」という名言があるように、急がず用途によって時間をかける部分を考え、物を大事に扱っていくことが、大切だと思う。どんなものにも欠点は付き物であるため、欠点から長所に変えられるように工夫するため、古いやり方や新しいやり方を駆使していくことが肝心である。私はこれからも、作るものによって製作方法を変え、その物が一番輝けるような工夫を重ねて、物を大切に扱っていきたい。