得意分野と成長
高1 あかるの(akaruno)
2026年7月1日
私達は自分のできないことに目を向けることが多い。例えば、テストで90点という高い点を取っても、できた問題より間違えた問題ばかりを気にしてしまう人は少なくない。しかし、必ず人には一人一人違った強みがあり、その強みはその人を表す個性なのだ。苦手を補う努力も必要だが、それ以上に得意なことを伸ばすことで、自分の可能性は大きく広がり、その人らしい力を発揮することに繋がる。そのため、得意分野を伸ばすことに着目する発想も大事だと思う。
まず、自分にできることをはっきり言える自信を持つことが大事である。日本人は謙遜こそ美徳という考えから自分の得意なことを言うのは自慢というように捉えられる。しかし、自分の得意なところを周りに主張することができないと強みを十分に活かせず、自信を持てなくなってしまう。私の友達に「数学のことならなんでも聞いて」と呼びかけていた子がいる。他にも「古典のことならなんでも教えられます!」という人もいた。私にとっては自分で考えてもなかなかわからない問題があったときに教えてくれるのはとても助かったが、自分からそんなふうに呼びかけられる自信を羨ましくも思った。ある友達に数学の問題を教えていたところ、先生よりわかりやすいと言ってもらえたことがあって、もっと自信を持つべきだと言われたのだが、なかなかその力を周りに売り込もうとはできない。しかし、勉強において教えるという行動は自身の理解力の向上にも繋がる。だから、自慢ではなくアイデンティティとしてその力は周りの役に立つことができるため、自分の力をはっきり言えるようになることが大事だと思う。
次に、出来ないところを拾い出すような教育法から、良いところをさらに伸ばす方法に転換していくことだ。学校教育では苦手教科を克服したり、テストで間違えた問題をやり直したりすることばかり重視されている。しかし、企業では一人一人の得意分野を生かし、役割を分担することで、大きな成果を生み出すことができるのだ。その例がGoogleである。失敗を恐れず新しいアイデアに挑戦できる環境を作ることで、各自の得意な能力が発揮されやすくなり、革新的なサービス提供へと繋がっているのだ。そういった社会で適材適所を見つけるためには、出来ないところばかりを意識する教育法ではなく、さらにさらに伸ばしていく方法に変えることも大事である。
今日、AIが急速に発展している中で知識を覚えるだけでは人間ならではの力が発揮しにくくなっている。それぞれが異なる得意分野を持つことで、そういった好きなことや得意なことを伸ばすことができ、一人一人が異なる才能を持った多様な社会をつくることができる。それによって、社会もどんどん発展していくことができるのだ。確かに、苦手なことを伸ばし、基礎を固めて目立つ欠点をなくすよう努力するのも大切である。しかし、成長とはできないことを平均的にできるようになるのではなく、自分の強みを磨き、その可能性を最大限に活かすことなのだ。一人一人の個性が輝く社会を実現するためにも、得意分野を伸ばすという考えを大切にしていくべきである。