テストの意味

   中1 あこりお(akorio)  2026年7月1日

  つい先週、期末テストがあった。前回の中間テストの点数がまぐれではないことを証明したくて、悪い点を取らないために半ば詰め込みで勉強した結果、点数のみ見れば良い方だった。テストは、学力のみならず自分という人間を映す鏡のようなものだ。私は、テストは良いものだと考える。

 第一に、テストによって自主的に勉強を行う人が増えるからだ。もしも今後受験に関わるテストがなければ、私たちの多くは自主的に学習することなく学生生活を終え、その間の学びは自主的に勉強した人とそうでない人では目に見える大きな差がつくだろう。それを避けるために、テストというものがあるのだと思う。また、テストにはそのような教育上のメリットだけではなく、私たちに本当の「勉強」の意味を伝えてくれるのかもしれない。以前、ノーベル賞を受賞した研究者の伝記を本で読んだ。その人は、学校の「勉強」は苦手で強制的にやらされることが嫌いだったと言っていたが、自分の大好きな自然との関わり、つまり遊びは熱中して行っていたという。大人になるまで自然が好きという精神を持ち続けて、土中の微生物を発見したことによって今のノーベル賞を受賞した。本当の学習とは、これなのではないだろうか。何も、学校の勉強だけが学習ではない。自分の「好き」を、苦労とも思わず続けて成果に結びつく、それが学習、充実した生涯を送るにあたって重要な要素なのだと私は考える。学校で教わっている「勉強」は、将来どの職についても役立つ、自分のしたいことが見つかった際に適応できるための基礎なのだ。テストには、勉強、学習の意味を気づかせる目的もあるのではないだろうか。

 第二に、テストによって自分の学びを客観的に見直すことや、学習の定着を促してくれるからだ。

 2006年に、アメリカの認知心理学者である、Henry L.Roediger IIIとJeffrey D.Karpickeがテストに関する研究を発表した。文章を四回読むグループと文章を一回読んで三回テストするグループを比較したところ、読んですぐは、四回読んだグループの方が成績が良かったが、一週間後に比較すると、テストした方が読むだけのグループよりも1.5倍も記憶していることがわかった。テストには、自分の実力を知る意味、そして特別な「テスト」という緊張感によって、学習内容を定着しやすくする効果がある。

 確かに、テストがあるとそれだけのために詰め込んで学ぶ人がいる、という意見にも賛成する。しかし、学び続けることでいつか、「勉強」が「学習」に変わる、テストの本当の意味を知るタイミングがあるだろう。「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という名言がある。テストの点数、表面だけをみて判断する親もいる。確かに、点数も大切だが、社会に出た時にも学び続けるためには、本当に学習を「楽しい」と感じる必要がある。テストの本当の目的とは、良い点数を取ることではなく、自分の実力を知り、本当の学習を追求することだと私は考える。遊びたいという誘惑を自制してこそ、本当の学びが見つけられるのだと思う。私はこれから、本当の「学び」とは何か、テストを通して探究していきたい。