結果に急がずに

   中3 明香里(auseri)  2026年7月1日

 「ウサギとカメ」の話と言えばどの場面を思い浮かべるだろうか。このイソップ童話について簡単に説明しよう。この話は、ウサギとカメが山の頂上まで競争し、ウサギは途中で油断し、努力をしていたカメに負けてしまうという話だ。私にも似た話がある。私はピアノで難しい曲を練習しているとき、特に難しい小節を何回も練習して克服していたことがある。曲の全体像をつかむために弾ききることは大切だが、最も大切なことは、苦手な小節を一つずつ克服していくことなのである。

私はカメのようにコツコツと積み上げられるような人間になりたい。

そのためには、第一の方法として、結果を急がず、一歩ずつ目標に向かって取り組むことだ。私は、陸上競技の中でハードル走が得意だ。しかし、体育でハードル走をやるとき、タイムとフォームの二つの観点が重視される。私は、タイムはクラスの中で指で数えられるほどだ。けれど、フォームになるとどうだろうか。注意しなければならないところはたくさんあるのに、脚を動かすことに集中している私には、気付かない。そこで授業内で友達と撮影タイムがあった。その動画を見てみたが、注意しなければならないところが全くできていなくて、ただ早いだけだった。ここから私は練習の仕方を変え、動画で見た苦手ポイントを一つ一つ完璧にするため、イメージトレーニングをしたり、ハードルをまたいでみたりした。このような練習こそが一歩ずつ目標に向かって取り組むことだと思う。

また、第二の方法として結果だけでなく、努力を続ける過程を認め、評価する教育を行うことだ。野口英世は、幼いころ、左手にやけどを負ったが、周囲の人々が野口氏の努力する姿を認め、支え続けた。その支えもあり、勉強を続けて医師となり、世界的な細菌学者となったのである。このことから、結果だけでなく、努力する過程を認める教育や支えが人の成長につながるということが分かった。

また、中学校は、成績という1-5の数字で表されてしまう。しかし、小テストや期末テストの結果でほとんどひょうかされてしまう。けれど、その間に、努力を重ねている人が多数いる。その人たちの努力が水の泡になってしまうのは違うと私は考える。だから、私は、努力を続ける過程を認め、評価する教育を行うことがこれからの教育に合っていると思う。

確かに、ウサギのように最初から飛ばしていくことがよいこともある。私も、たくさん出る夏休みの宿題は、一見コツコツやった方がよく見えるが、少し角度を変えてみると、夏休み初日から飛ばすことで後から困ることがなく、自主学習ができる余裕が生まれると思う。しかし、「千里の道も一歩から」と老子が言ったように、計画を立てて終わらせるようにしようと思った。だから、私はカメのようにコツコツと積み上げられるような人間になりたい。