<<え2008/56み>>
【第一段落】:社会問題の主題として、「将来就きたい職業を喪失していく流れは現代が抱える体質に起因している」と、自分が医者を目指していた経験を社会全体の課題へと発展させています。個人の進路の悩みを、小中学生の調査結果と結び付けて社会問題として捉え直したことで、問題意識の広がりが読み手によく伝わっています。
【第二段落】:原因として、「社会からの目が根強く存在している」という視点を、親の学歴や収入、職業への世間の評価まで広げて論じています。「世間の型にはめられて」という表現によって、本人の意思とは別に進路が狭められてしまう現代社会の構造が具体的に浮かび上がっています。
【第三段落】:原因として、「評価基準が限られている」という考えを、自身が物理は好きでも得意ではないため理系を諦めかけている経験を交えて説明しています。入試という制度上の問題と自分自身の葛藤を結び付けたことで、評価基準の狭さが現実にどのような影響を与えるのかが説得力をもって伝わっています。
【第四段落】:反対意見への理解として、「とりあえず良い大学に行っておく」という考え方にも理解を示した上で、「自分の人生は、他の誰のものでもなく、自分自身のものだ」と主張を締めくくっています。一度異なる立場を認めてから結論へ戻る構成によって、自分の意見を多面的に検討した末の主張であることが読み手に伝わります。
良い点:「小学生が抱く純粋な夢が、学年が上がるにつれて現実的な思考へと転換している」という表現で、調査結果を単なる数字ではなく社会の変化として意味づけている点が印象的です。
考えを深めるための質問:あなたは「社会からの目」と「限られた評価基準」を原因として挙げましたが、もし評価基準が多様化しても社会からの期待が変わらなければ、進路選択の問題はどこまで解決できると考えますか。
字数/基準字数:1355字/800字
思考点:74点
知識点:87点
表現点:82点
経験点:100点
総合点:86点
均衡点:1点
■思考語彙 19種 25個 (種類率76%) 74点
確か, 第,。しかし,。例えば,いるから,すると,っば,ない場合,なければ,なので,の可能,は必ずしも,少ないため,来るかも,活かせざる,無いので,環境によって,言い換えれば,諦めざる,
■知識語彙 72種 128個 (種類率56%) 87点
一流,世間,両親,人生,企業,体質,偏差,側面,入試,分野,勉強,医者,原因,収入,合格,合致,周囲,問題,喪失,困難,圧力,基本,基準,外部,大学,子供,存在,学校,学歴,安全,完全,家庭,専門,将来,小論文,尺度,建設,得意,必要,想像,意思,技術,方向,方式,時間,有限,期待,消失,物理,現代,現在,理系,環境,瞬間,社会,経済,職業,職種,能力,自信,自分,自覚,自身,要素,評価,起因,進学,進路,選択,関係,限定,高校,
■表現語彙 119種 201個 (種類率59%) 82点
確か,いつ,いつか,うち,こと,これ,それ,たち,ところ,ない場合,の可能,もの,よう,テスト,レベル,一,一つ,一流,世間,両親,二,人,人生,今,他,企業,体質,俄,値,偏差,側面,入試,全て,分野,前,勉強,医者,原因,収入,合格,合致,周囲,問題,喪失,回り道,困難,圧力,型,基本,基準,外部,夢,大学,好き,子供,存在,学校,学歴,安全,完全,家庭,専門,将来,小論文,少ないため,尺度,差,建設,当たり前,得意,必要,性,想像,意思,技術,方向,方式,時間,有限,期待,格,業,様々,流れ,消失,点,物理,現代,現在,理系,環境,的,目,瞬間,社会,私,経済,職,職業,職種,能力,自信,自分,自覚,自身,要素,評価,話,誰,起因,進学,進路,道,違い,選択,関係,限定,面,高校,
■経験語彙 54種 73個 (種類率74%) 100点
おく,かける,く,くれる,しれる,できる,はめる,やる,られる,れる,わかる,乗り越える,伸ばせる,例える,保つ,信じる,分ける,取れる,合える,向かう,増える,変わる,定める,封じる,就く,当たる,待つ,得る,成る,戦う,抱える,持つ,望む,求める,決まる,決める,決定づける,活かす,狭まる,生じる,生まれる,篩う,育つ,被さる,覆う,見つける,見合う,言い換える,諦める,進む,進める,避ける,開ける,限る,
■総合点 86点
■均衡点 1点
進路
高2 あうては(auteha)
2026年7月1日
栄光ゼミナールやニフティが実施した調査によると小学生に比べ、中学生で将来就きたい職業がある人の割合は10%以上も低かった。小学生が抱く純粋な夢が、学年が上がるにつれて現実的な思考へと転換している。実際に私も中学生の頃は医者になりたかったのだが、高校生になった今では理科系が苦手なため医学部は多分無理だろうと自覚し、夢を消失している。このように、勉強面や経済面、安全面など様々な要素がわかるにつれ、自分の前に開けた道は狭まっていき、将来就きたい職業を喪失していく流れは現代が抱える体質に起因しているのではないか。得意分野を諦めざるを得ない環境によって、将来やりたいことを見つけるのはなかなかに困難になる。就きたい職業が決まらないのは問題だ。
第一の原因は、社会からの目が根強く存在しているからだ。これは必ずしも医者の子供は医者になることを期待されているといったような限定的なものではない。一流の企業、技術職、建設業など職種にも格が存在しているが、そのレベルでの話である。例えば両親が高学歴だったり、高収入だったりすると、どうしても子供には世間からの暗の期待が覆い被さっていたりする。その子供が技術職を望んでいたとしても、周囲からの圧力で専門学校への進学は封じられることも想像に難くはない。自身の家庭や生まれ育った環境、能力などで進める道は狭まっていく。高校に進学するのは当たり前、大学も高校の偏差値に見合ったところなどという世間からの暗の期待、言い換えれば世間の型にはめられて、自分の得意分野を職業にすることは難しくなっている。
第二の原因は、評価基準が限られているからだ。評価の尺度が少ないために、例え得意分野があったとしても全く活かせず伸ばせない場合が多い。例えば、入試方式についても、完全にテストができるかできないかのみで合格不合格を篩い分けている。現在では小論文など入試方式は少し増えたとはいえ、限られた側面からのみ人を評価していることに変わりはない。その大学でやりたいことがあったとしても入試を乗り越えなければ進路は開けない。しかし入試は点が取れるか取れないかのその一点のみでしか評価してくれないのだ。私は、物理が好きだけれども得意ではなく、他の物理が得意な理系の人たちと戦い合える自信は無いので、理系の道は諦めかけている。しかし、理系の職業は全てが全て物理が得意であることを求められているとは俄かには信じ難い。たとえ得意分野を持っていたとしても、現代社会の数少ない評価基準と合致したものでなければ進路には活かせない。
確かに、職業はいつでも決められるし、今すぐに見つける必要はない。とりあえず良い大学に行っておくなど進路の可能性がなるべく広く保たれるような選択を行き当たりっばたりでしていき、いつか来るかもしれない成りたいものが決まる瞬間を待つのもまた一つである。しかし、基本的に時間は有限であり、早いうちから進路を定め、それに向かって進んだ人との差はどうしても生じる。これは回り道をしているか、まっすぐ進んでいるかの違いなので基本的に避け難い。自分の人生は、他の誰のものでもなく、自分自身のものだ。外部から自分の意思とは関係なく人生の方向が決定づけられているのは問題だ。