苦手なことと得意なことのバランス
高1 のんの(aohita)
2026年7月1日
学校では、苦手な教科を克服することや、できないことをできるようにすることが大切だと言われることが多い。文部科学省が公表した令和六年度全国学力・学習状況調査では、個別に学ぶことと協働的に学ぶことの両方に取り組んでいる児童の四七・一%が、自分にはよいところがあると感じているという結果が示されている。このことから、自分の長所を認め、それを生かしながら学ぶことは、自信や意欲につながると考えられる。もちろん、苦手なことを克服する努力も必要である。しかし、限られた時間の中では、自分の得意分野をさらに伸ばすことも大切ではないだろうか。僕は、苦手分野を最低限努力して補いながら、自分の得意分野を大きく伸ばしていく生き方をしたいと思う。
そのための第一の方法は、自分の得意分野に自信を持ち、継続して努力することである。人は好きなことや得意なことには興味を持ちやすく、自然と努力を続けることができる。努力を続ければ知識や技術はさらに高まり、新しいことにも挑戦したいという気持ちが生まれる。僕も興味のあることについて調べたり練習したりすると、時間を忘れて取り組むことがある。そして、できなかったことができるようになると、もっと上達したいという気持ちになる。このように、得意分野を伸ばすことは能力が向上するだけでなく、自信や積極性も育ててくれる。また、その分野で身に付けた考え方や経験は、ほかの勉強や活動にも役立つことがある。一つの得意分野を深く学ぶことで、新しい発想や工夫ができるようになり、自分の可能性を広げることにもつながるのである。
そのための第二の方法は、自分の得意分野を社会や周りの人のために生かすことである。どれほど優れた能力を持っていても、自分だけのために使うだけでは、その価値は十分に発揮されない。例えば、スポーツが得意な人は仲間に教えることができるし、音楽が得意な人は演奏を通して人を楽しませることができる。また、理科や数学が得意な人は、新しい技術や便利な製品を生み出すことに貢献できる。歴史を見ても、自分の得意分野を磨き続けた人が社会を大きく発展させてきた。発明家のトーマス・エジソンは、数え切れないほどの失敗を経験しながらも研究を続け、多くの発明を残した。また、野球選手の大谷翔平選手は、自分の長所をさらに伸ばす努力を続け、世界で活躍している。このような人たちは、苦手なことばかりに目を向けるのではなく、自分の強みを磨き続けたからこそ、多くの人に良い影響を与えているのだと思う。
確かに、苦手分野を克服することは大切である。苦手なことを避け続けていては、学校生活や社会生活で困る場面もあるだろう。しかし、苦手なことだけに時間を使い続ければ、自分の大きな可能性を十分に伸ばせないかもしれない。成長とは、弱点をなくすことではなく、強みを人のために生かせる力を育てることである。僕は、自分の苦手分野も必要な範囲で努力しながら、それ以上に得意分野を積極的に伸ばしていくべきだと思う。そして、自分の得意なことを周りの人や社会のために役立てられる人になりたい。そのためにも、これからも苦手分野と得意分野の両方を意識しながら、自分らしく成長していきたい。