<<え2019/182jみ>>

【第一段落(いちだんらく)】:書き出しを会話文から始め、「もうすぐはじまるね。」という一言で、(まく)が上がる直前のわくわくした場面へ読者を引き込ん(ひきこん)でいます。照明が暗くなり(まく)が上がる様子まで続けて描い(えがい)たことで、自分も劇場(げきじょう)にいるような期待感が伝わってきます。

【第二段落(だんらく)】:体験実例として、事前にDVDで予習したことや、三階席でも「目が離せ(はなせ)ない」と感じたことを詳しく(くわしく)書いています。オープニングの動物の鳴き声や歌声、ダンスの迫力(はくりょく)を具体的に描い(えがい)たことで、生の舞台(ぶたい)ならではの感動が読み手にも鮮明(せんめい)に伝わり、「思い出のプレゼント」の価値(かち)に説得力が生まれています。

【第三段落(だんらく)】:前の話を広げ、母自身も誕生(たんじょう)日には食事や旅行をプレゼントとして受け取っていることを取り入れた書き方が効果的です。家族の考え方まで話題を広げたことで、「思い出を贈る(おくる)」という考えが一時的な出来事ではなく、家庭全体で大切にしている価値(かち)観であることが伝わります。

【第四段落(だんらく)】:結びでは、「人間にとって本当のプレゼントとは、思い出としていつまでも心に残るものである」と主題を一般(いっぱん)化しています。劇団(げきだん)四季での体験を、自分だけの出来事で終わらせず、人にとって本当に価値(かち)のある贈り物(おくりもの)とは何かという大きなテーマへ広げたことで、読んだ人も自分にとっての「プレゼント」を考えたくなる締めくくり(しめくくり)になっています。

良い点:比喩(ひゆ)表現の「まるで自分もライオンキングの動物になったような気がした」によって、舞台(ぶたい)の世界へ深く入り込ん(はいりこん)だ感動が印象的に伝わっています。

考えを深めるための質問:あなたが考える「思い出のプレゼント」は、時間がたつほど価値(かち)が大きくなるのはなぜだと思いますか。

字数/基準字数:1292字/800字
思考点:64点
知識点:75点
表現点:81点
経験点:79点
総合点:77点
均衡(きんこう)点:3点

 


■思考語彙 15種 21個 (種類率71%) 64点
。しかし,あるかも,いるはず,すると,それこそ,だから,だと,だろう,と思う,は思う,人間にとって,始まると,気がつけば,経つと,見えざる,

■知識語彙 54種 71個 (種類率76%) 75点
一生,一緒,世界,予定,人間,今週,仕方,企画,会場,体験,作品,再現,劇団,劇団四季,劇場,動物,四季,夢中,大切,大幅,女王,学校,完全,家族,当日,役者,心配,忠実,感動,提案,旅行,時間,期待,本当,本物,格別,機会,歌声,演技,物語,特別,画面,相手,瞬間,神話,経験,自分,自身,興奮,舞台,誕生,迫力,金曜日,食事,

■表現語彙 118種 193個 (種類率61%) 81点
いつ,いるはず,おしゃれ,おもちゃ,こと,これら,さん,せき,そこ,それ,たち,とき,ところ,どれ,もの,よう,アナ,インプット,エネルギー,オープニング,キング,ダイレクト,ダンス,チケット,ドキドキ,プレゼント,ミュージカル,メッセージ,ライオン,レストラン,一,一生,一緒,三,世界,中,予定,二,人間,今週,仕方,企画,会場,体験,作品,再現,前,劇,劇団,劇団四季,劇場,動物,四季,夢中,大切,大幅,女王,学校,完全,家,家族,席,幕,年,度,当日,形,役者,後,心,心配,忠実,思い出,感動,提案,旅行,日,時,時間,服,期待,本当,本物,格別,樹,機会,歌声,残り,母,気,決まり,演技,父,物,物語,特別,生,画面,目,相手,瞬間,神話,私,経験,自分,自身,興奮,舞台,話,誕生,贈り物,車,迫力,金曜日,階,雪,食事,鳴き声,

■経験語彙 40種 54個 (種類率74%) 79点
あげる,くれる,こもる,しまう,しれる,せる,つく,できる,と思う,はじまる,は思う,もらう,れる,上がる,伝わる,使う,取れる,受け取る,合う,始まる,引き込む,恵まれる,戻る,残る,気がつく,消える,突き抜ける,終わる,経つ,続ける,聞く,見える,見せる,覚える,訪れる,超える,送る,過ごす,離せる,離れる,

■総合点 77点

■均衡点 3点
 

我が家の変わったプレゼント
   小6 ゆい(akakiyu)  2026年7月1日

    我が家の変わったプレゼント

 「もうすぐはじまるね。」

二年前の春、私は劇団四季の劇場にいた。会場の照明が暗くなり、幕が上がる時、「これからどのようなミュージカルが始まるのだろう」とドキドキしていたことを覚えている。

 二年前の誕生日、母がプレゼントとして提案してくれたのが、劇団四季のミュージカル「ライオンキング」だった。私の家では、誕生日は形のある「物」をあげるのではなく、体験や思い出にしっかり残るものをプレゼントするという決まりだ。そして本当は「アナと雪の女王」が見たかったが、チケットが取れなかったり予定が合わなかったりしてライオンキングになった。そこで、本物の舞台を見に行く前に、一度家で「ライオンキング」のDVDを見てあらかじめライオンキングの話をインプットした。画面の中では思ったより迫力があり、ミュージカルでは一体どれほど面白いのだろうとその時から待ち遠しくて仕方がなかったことを覚えている。そして当日、父に車で会場まで送ってもらい、三階のせきについた。三階だからあまり見えず、迫力もあまりないのかと少し心配もあった。しかし、いざ始まると、ライオンキングのオープニングの動物の鳴き声などが忠実に再現されていて、期待を大幅に超えた演技を見せてくれた。また、役者さんたちの歌声やダンスには、三階の席まで突き抜けるようなエネルギーがあり、遠く離れているはずなのになかなか目が離せない。そこまで夢中にさせてくれるのがやはり劇のいいところだと思う。そして気がつけば私は物語の世界に完全に引き込まれていた。見終わった後は、まるで自分もライオンキングの動物になったような気がして仕方がなかった。

 そして母に「母はどういうプレゼントを受け取るのか」と聞いてみることにした。すると、母自身の誕生日の時も、おしゃれなレストランへ食事に行ったり、旅行に行ったりしているのだという。物をもらうことよりも、家族と一緒に過ごす時間や、そこでしかできない特別な体験をすることが、心にしっかり残り相手もとても嬉しくなると思う。母は私に、物ではなく一生消えない素晴らしい思い出をプレゼントしてくれていた。そして今週の金曜日、私は学校の「心の劇場」という企画で、再び劇団四季の劇場を訪れる機会に恵まれた。その劇は、「はじまりの樹の神話」という作品だ。幕が上がる瞬間、あの二年前の興奮がまた戻ってきたような気がした。舞台が始まると、役者さんたちの熱いメッセージがダイレクトに伝わってきて、やはり生の舞台は格別だと改めて深く感動した。

 私はこれらの経験を通して、人間にとって本当のプレゼントとは、思い出としていつまでも心に残るものであると思った。おもちゃや服などの形ある物は、時間が経つと古くなったり、使わなくなったりしてしまうことがあるかもしれない。しかし、美しい舞台を見たときの感動や、家族と過ごした時間は、心の中に残り続けるのだ。それこそが、本当の相手への心のこもった「贈り物」だと思う。そしてこれからも「思い出のプレゼント」というものを大切にしていきたい。