<<え2005/144jみ>>
【第一段落】:要約では、課題文の「創造は知識だけでは生まれず、逆境という条件があって初めて飛躍につながる」という考えを正確に整理したうえで、「逆境をプラスへ変える生き方をしたい」という自分の生き方の主題へ自然につなげています。課題文の内容を自分の進む方向へ結び付けたことで、この後の論の展開が分かりやすくなっています。
【第二段落】:方法として「失敗を恐れないこと」を示し、その理由を「ジャックと豆の木」の実例で説明した構成が効果的です。財宝を失うという失敗を経て、まじめに働くようになったという結末に着目したことで、「失敗も成長につながる」という主張に説得力が加わっています。
【第三段落】:もう一つの方法として「周囲の意見を取り込むこと」を示し、運動会のリレーで陸上部の友達からバトンパスを教わった体験を具体的に結び付けています。技術だけでなく「怖気づいた心が消え、自信がついた」という心の変化まで書いたことで、他者の助言が逆境を乗り越える力になることが読み手によく伝わります。
【第四段落】:反対意見への理解を示したうえで、「逆境が多すぎればよいわけではない」と一度論を整理し、最後に「逆境を恐れることなく、それと向き合うことが肝要である」という生き方の主題へ戻した展開が優れています。一面的な主張ではなく、逆境の限界にも目を向けてから結論を導いたことで、考えに深みと納得感が生まれています。
良い点:ことわざ「艱難汝を玉にす」を、自分の主張を支える根拠として効果的に取り入れ、文章全体の説得力を高めています。
考えを深めるための質問:あなたは「逆境に向き合うこと」が大切だと述べていますが、人が逆境から逃げることを選ぶ判断も、将来につながる前向きな選択になる場合はあると思いますか。それはどのような場合でしょうか。
字数/基準字数:1333字/800字
思考点:72点
知識点:76点
表現点:79点
経験点:91点
総合点:82点
均衡点:3点
■思考語彙 18種 21個 (種類率86%) 72点
しかし,、だからこそ,。しかし,。だから,あるから,あれば,からこそ,させよう,すぎると,ないから,なければ,なると,は必ずしも,出会おう,多いので,恐れざる,深く考える,逆境によって,
■知識語彙 56種 90個 (種類率62%) 76点
一抹,一種,丁寧,不可,不安,不幸,交換,人間,仕方,他人,位置,創造,勉強,去年,参加,参考,周囲,圧倒的,変化,大切,失敗,学年,学校,対抗,必死,怖気,意欲,意見,感謝,成功,挑戦,方法,条件,物事,童話,素直,経験,結局,絶対,肝要,能力,自信,自分,艱難,蓄積,表出,言葉,財宝,逆境,途中,運動会,重要,関係,陸上,順位,飛躍,
■表現語彙 113種 199個 (種類率57%) 79点
いくつ,うち,こと,ことわざ,これ,その後,それ,たくさん,たび,ところ,どこ,なに,ひとつ,ほう,まじめ,もの,よう,クラス,ジャック,ストレス,バトン,パス,プラス,リレー,一抹,一種,丁寧,不可,不安,不幸,世の中,中,交換,人,人々,人間,仕方,他人,代わり,位,位置,何,出来栄え,創造,力,勉強,去年,参加,参考,可,周囲,圧倒的,変化,大切,失敗,学年,学校,家の子,対抗,幸,幸せ,彼,心,必死,怖気,意欲,意見,感謝,成功,手,挑戦,方,方法,木,条件,楽,母,汝,牛,牝,物事,玉,生き方,的,私,童話,素直,経験,結局,絶対,肝要,能力,自信,自分,艱難,蓄積,表出,親,言葉,話,豆,財宝,逆,逆境,途中,造,運動会,部,重要,関係,陸上,順位,飛躍,
■経験語彙 48種 66個 (種類率73%) 91点
させる,しまう,すぎる,せる,たまる,つく,づく,できる,もつ,もらう,やってくる,られる,れる,乗り越える,働く,出会う,切り倒す,取り込む,受け継ぐ,向き合う,売る,変える,失う,学ぶ,帰る,従う,恐れる,悟る,持つ,挙げる,掴める,握る,教える,欠かす,消える,深く考える,生み出す,磨く,表す,要る,見える,走る,起きる,転じる,辿る,近づく,限る,魅せる,
■総合点 82点
■均衡点 3点
「発見」と「創造」
中3 あおらえ(aorae)
2026年7月2日
学問の世界においては学ぶこと、想像することの喜びはとりもなおさず、考えることの喜びだと思う。どんな分野の学問でも新しいものを発見し、創っていくことに本来の意義がある。たんなる知識の受け売りは学問とはいえない。知識とは考えるための資料であるからだ。ではいったい、創造を生み出す力はどこからやってくるのか。人が親から受け継いだり、周囲の人間から学んだり、あるいは学校で勉強したりしながら自分の中に蓄積していったものだけでは創造あるいは飛躍はできない。その蓄積されたものを表出させるなにかしらの条件が要るのである。その条件はしばしば「逆境」という言葉で表される。世の中で成功した人は大抵逆境を乗り越える能力をもつ。だから、逆境をプラスへ変える生き方をしたい。
いくつか方法があるが、そのうちのひとつは失敗を恐れないことだ。エジソンの「失敗は成功の母」という言葉もあるように、失敗をするうちに成功へと近づいていく。ところが何もしなければ、失敗が起きない代わりに成功も起きない。ジャックと豆の木という童話がある。貧しい家の子のジャックが牝牛を売りに行く途中にある豆と交換してしまう。その豆の木を辿ってたくさんの財宝を持って帰るが、豆の木を切り倒すと消えてしまう。その後、ジャックは楽をして幸せを掴めないと悟り、まじめに働くようになる、という話だ。ジャックは豆の木に魅せられ、結局失敗してしまう。しかし、その後彼がまじめに働くようになったということは一種の成功であるように、失敗を恐れずに挑戦を欠かさないことが大切だ。
もうひとつの方法として、周囲の意見を取り込むということが挙げられる。自分だけだと見えなかったものが他人からは見えていることもあるから、たとえ逆境でなくとも周囲の意見は参考になる。私は去年の運動会で幸か不幸か、クラス対抗のリレーで走ることとなった。リレーで走るのには一抹の不安があったが、同じクラスの、同じくリレーに参加する陸上部の人から、バトンの握り方や手の位置など、バトンパスの仕方を丁寧に教えてもらった。私よりも彼のほうが経験は圧倒的に多いので、それに素直に従ったら、出来栄えはともかくリレーに対する怖気づいた心が消え、自信がついた。結局のところ学年の順位が6クラス中3位になり、可もなく不可もなくといったところだったが、彼には相当感謝をしている。
しかし逆境は必ずしも良いとは限らない。これが絶対的に良いとなると、逆境があればあるほど良いということになるが、そうではない。多すぎると逆に挑戦する意欲を失ったり、ストレスがたまったりしてしまう。しかし、「艱難汝を玉にす」ということわざがあるように、逆境によって人は磨かれていく。逆境がなければ人は変化しないからこそ、逆境は重要なのだ。それがあるから、人々は物事を深く考え、必死にプラスへ転じさせようとする。そして、それができた人もできなかった人も、逆境に出会うたびに少しずつ変化していく。変化しない人は、逆境に出会っていない人、出会おうとしない人で、だからこそ逆境を恐れることなく、それと向き合い、成功や失敗関係なくとにかく乗り越えることが肝要である。