得意分野を伸ばす
高1 あおさみ(aosami)
2026年7月1日
目標に向かっていくとき、苦手分野をなくすことばかりに力を注ぐのではなく、得意分野をさらに伸ばすことが大切だ。
その方法として第一に、自分にできることをはっきりと言える自信を身につけることである。それは、自分の能力を伸ばすことで生まれる自信とも言える。
私は泳ぐことが得意ではなかったが、上手になりたいという向上心があったため、小学3年生のときにスイミング教室へ通い始めた。クロールとバタフライは苦手だった一方で、平泳ぎと背泳ぎは得意だった。身体が大きかったこともあり、上級生よりも速くプールの壁に触れられることもあった。苦手な種目の進級試験には何度か落ち、泳いでいるときに恥ずかしさを感じることもあった。それでも今、自分は泳げると言えるのは、努力して泳げるようになったことに誇りを持っているからである。クロールとバタフライは今でも得意とは言えないが、平泳ぎと背泳ぎという得意な種目がそれらを補い、自分の自信につながっている。
この経験から、苦手なことを克服する努力ももちろん大切だが、自分の得意なことをさらに伸ばすことで、自信を持って目標に向かって進めるようになると考える。
その方法として第二に、できないところを拾い出すような教育法から、良いところをさらに伸ばす方法に転換していくことがある。アルベルト・アインシュタインは相対性理論でノーベル物理学賞もとったことで有名だが、子供の頃は社交性がなく、成績も悪かったそうだ。また、医者の診断書を口実に学校を退学したというエピソードもある。しかし彼は、ピタゴラスの定理を自力で証明したり、微分積分を独学で習得したりと、物理や数学への興味を伸ばした。それらがチューリッヒ連邦大学への入学や、研究論文の発表へつながった。
私は学校で各教科均等に点数が取れるように指導される。それは共通テストで8科目の点数を競うからもあると思う。だから私の勉強も苦手な科目に時間をかけるため、好きな英語や物理の勉強に充てる時間は少ない。多くの事柄をバランスよく学ばせる教育より、個々の突出している能力をさらに伸ばすような教育の方が、その人の興味関心を将来も多様な形で続けることができるようになると考える。また、好奇心を解放し、自分の得意を突き詰めることを幼少期に経験していると、それからの人生でも自ら学び続ける姿勢が身につく。興味をもって学んだ経験は、新しいことに挑戦する原動力となり、将来の研究や仕事でもその人の得意を活かせる。そのため、教育は苦手をなくし均等にするのではなく、一人ひとりの秀でた能力をさらに伸ばすことを重視すべきだと考える。
確かに、自分の弱さをなくし、自分自身を強化することも大切だ。
しかし、「人の可能性は、苦手の中ではなく、夢中の中にある」ように、私たちは没頭できるものの中から自らの可能性を切り開いていくべきである。小学生のころ、苦手だったにがごりが今は好きになったのと同じように、いつか苦手なものから好きを発見するかもしれない。だから、今は得意分野を伸ばし、上へ上へと進めば良いのだ。植物を見ると、すべての枝が同じ長さで生えているわけではない。それぞれの枝や葉にはその長さ分だけの役割があり、全体の形を保っている。私たちは、自己の能力の凹凸を認め、自分の「植物」を完成させることに力を入れるとよいと思う。得意分野を伸ばして、高く高く成長していきたい。