生まれたときからのさまざまな人間関係を具体的に挙げながら、現代における人間関係の希薄(きはく)化という社会問題を的確に捉え(とらえ)ています。

情報社会の発達や少子化・(かく)家族化という複数の原因を挙げている点が説得力を高めています。

特に、携帯(けいたい)端末(たんまつ)に夢中な子どもたちの実例や、年中行事の変化を通じて人間関係の変容を描写(びょうしゃ)している部分は、読者に具体的なイメージを与え(あたえ)、問題の深刻さを実感させます。

また、「人間関係は精神的疲弊(ひへい)伴う(ともなう)だけでなく、自分を飛躍(ひやく)させてくれる」という結びの表現は、問題提起だけで終わらず、前向きなメッセージを伝えている点で優れています。

文章全体にわたり論理的な展開がなされており、読み手を引き込む(ひきこむ)力があります。

さらに、身近な体験を交えながら社会的な視点も忘れずに述べているため、バランスの良い内容となっています。

今後は、さらに具体的な解決策や自分の考えを深めることで、より説得力のある文章になるでしょう。

原因がよく書けています。
社会問題の主題がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。

内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1265字/800字
思考点:100点
知識点:87点
表現点:85点
経験点:86点
総合点:93点
均衡(きんこう)点:4点

 


■思考語彙 29種 33個 (種類率88%) 100点
 確か, 第,。しかし,。一方,。確か,あうかも,いえば,かかわらざる,ことによって,するかも,するため,すると,せざる,その第,たから,たはず,だろう,と思う,と考える,なければ,なため,のため,乗るため,変わろう,比べると,発達により,的かも,虚しく思う,関係によって,

■知識語彙 71種 143個 (種類率50%) 87点
一切,一同,中学生,二分,人間,会話,伝統,先述,円滑,効果,友達,可塑,吸収,問題,喪失,地域,増加,大人,大阪,夫婦,嫌悪,存在,家庭,家族,小学生,少子化,希薄,年中,影響,必要,情報,感服,戦前,打開,携帯,操作,新年,新聞,日本,昨日,時期,時間,最低限,構築,様式,毎年,沢山,現代,環境,生活,生産,疲弊,発端,発達,登校,相手,社会,端末,簡略,精神,職場,自分,自己,行事,要因,親戚,近隣,退屈,関係,電車,飛躍,

■表現語彙 126種 234個 (種類率54%) 85点
 確か,。確か,いつ,お正月,きり,ここ,こと,ごと,しかた,するため,それ,それぞれ,たち,たはず,たま,とき,なか,なため,のため,ひと,ひとりひとり,ほう,もの,よう,アトラクション,テーマパーク,一,一切,一同,三,中,中学生,乗るため,二,二分,人,人々,人間,会話,伝統,何,先述,内,円滑,前,効果,化,友達,可塑,吸収,問題,喪失,地域,場,増加,大人,大阪,夫婦,姿,嫌悪,存在,家庭,家族,対,小学生,少子化,希薄,年々,年中,影響,必要,情報,感服,戦前,打開,携帯,操作,新た,新年,新聞,日本,昔,昨日,時,時期,時間,最低限,本,核,構築,様々,様式,歩,毎年,毛嫌い,沢山,現代,環境,生活,生産,疲弊,発端,発達,登校,的,目,相手,社会,端末,簡略,精神,考え,職場,自分,自己,行事,要因,親戚,近隣,退屈,釘付け,関,関係,電車,飛躍,餅,

■経験語彙 45種 66個 (種類率68%) 86点
あう,あつまる,あわせる,いじる,いわう,うける,うまれる,おさえる,おせる,かかわる,かぞえあげる,くれる,しまう,しれる,せる,たつ,ちる,つく,つくる,できる,とりつく,と思う,と考える,やる,れる,並ぶ,乗る,伴う,分かる,増える,変わる,学ぶ,待つ,抑える,教わる,比べる,祝う,絶える,虚しく思う,見かける,読む,買う,進む,過ごす,食べる,

■総合点 93点

■均衡点 4点
 

時間対効果がなくとも
   高2 あおそふ(aosohu)  2026年7月3日

 生まれたときから物心つくまでの母親と子どもの人間関係、学校にはいってからの教師と生徒の人間関係、友人との人間関係、そして結婚後の夫婦の人間関係、職場の人間関係、近隣の人間関係……かぞえあげていったらきりがない。そのきりのない人間関係のなかで、ひとりひとりの人間の精神がつくられてきた。それにもかかわらず、現代では人間関係を構築することを毛嫌いし、一人で過ごしたいと考える人が増えている。このような人たちが、人間関係を嫌悪する発端は、人間関係の構築のしかたが分からないことであると思う。人間関係をうまく構築できていない人々が増加しているのが問題である。

 その第一の要因は、情報社会の発達により人間関係を必要としない場が増えたからだ。

 登校時の電車内のほとんどのひとが、何かにとりつかれたように携帯端末に釘付けになっている。たまに新聞や本などを読んでいる人を見かけると感服してしまう。大人はまだしも、小学生や中学生など様々なことを吸収する時期に携帯端末をいじって過ごすというのはいかなるものかと思う。友達と大阪の某テーマパークに行き、アトラクションに乗るため並んで待っているときのことなのだが、目の前にいた小学生三人が会話を一切せず、それぞれ携帯端末をいじって過ごしていた。その姿をみて、なんだか虚しく思ってしまった。確かに、たった一、二分のアトラクションのために何時間と並ぶのは退屈なため、携帯端末を操作しているほうが生産的かもしれない。しかし、ここで友達と会話したりすることによって人間関係が構築されるのだ。情報社会の発達により時間対効果ができるが、それではいつまでたっても先述の問題を打開できない。

 第二の要因は、少子化や核家族化の中で家庭内での人間関係が少なくなったことだ。

 日本には地域ごとに伝統的な年中行事というのが存在したはずなのだが、年々絶えつつある。そんな中、どの家庭でも毎年やる年中行事といえばお正月だろうか。このお正月も昔と比べると随分、簡略化されてきている。戦前までの日本では、親戚一同があつまって、餅をつき、おせちをつくり新年をいわったものだ。一方で、現代のほとんどの家庭では、お餅を買い、おせちを買って、核家族内で新年を祝う。もしかすると、お餅やおせちを食べない家庭もあうかもしれない。このように、日本の年中行事は希薄になり、それと同時に親戚関係も希薄になってきている。人間関係を必要最低限におさえたような生活様式だ。そんな環境では、人間関係を教わったり、学ぶことができないだろう。

 確かに、人間関係を円滑にするためには、自己を抑えなければならないことがおおく、自分を喪失したり、相手にあわせることに疲弊するかもしれない。しかし、人間関係というのは、精神的疲弊を伴う関係だけではなく、自分を飛躍させてくれるものである。沢山の人と関り、沢山影響をうけて、新たな考えがうまれ、そして変わろうとする。可塑的な存在である人間は、人間関係によって昨日の自分より一歩進むのだ。