遊びの取捨選択

   高2 あかれり(akareri)  2026年7月4日

 「後ろ後ろ!敵来てるよ!!」というセリフを聞くと皆さんはどのような状況を想像するだろうか。誰かは映画の緊迫したワンシーンを想像し、また誰かは鬼ごっこの1シーンの光景を思い浮かべるだろう。だがしかし、実はこれは私の好きなゲームを友だちとする際に飛び交うリアルな声なのだ。このゲームの魅力はまさにそこにある。言葉が咄嗟に出てしまうほどゲームの世界へ没入することができ、他のプレイヤーとの協力がなければ勝利を掴むことができない難しいゲームである。特にレベルやランクの昇級がある試合では皆が本気になってまるで現実での戦闘のように本気になって挑む。ときに感情が入りすぎて軽い喧嘩へまで発展することもある。人類はゲームという娯楽を産出しそれを全世界の人へと提供してきた。それは経済的利益を生むとともに民衆の生活に変化を与えてきた。私たちはゲームを嗜む権利はもちろん保持しているが後先考えずにゲームをやりすぎるのは良くないという自覚を持つ必要がある。

 自覚をもつためにまず、自分の現状を知ることが必要である。こういう私もついゲームの沼にハマってしまいゲームに注力しすぎて勉学が疎かになったり本当にしなければならないことを後回しにしてしまうことが多くある。例えば今私がハマっているゲームの「マインクラフト」では、一回一回のプレイに終わりがなく、ずっとやり続けられてしまう。飽きにくいうえに、一度やり始めたら自分で区切りをつけなければ終わることができない。また、他にも「第五人格」のようなゲームには時間制限付きのモードがある。一見、時間に制限があるのだったらその時間だけすれば良いと考えるだろう。しかし実際は時間が限られていてその時間しか試合ができないという特別感が、プレイヤーの気持ちを高揚させ、焦りを生み、その時間に合わせて生活するようになってしまう。それにこの限られた時間が朝早くや深夜にもあるため、プレイヤーはランクを上げたい一心で朝晩問わずゲームを開き、結果として生活リズムまで崩れてしまうのだ。このようにゲームには中毒性があり、一度その沼にハマってしまったら抜け出すことが難しい。まるでタバコから出るニコチンのような依存性のある物質がスマートフォンやゲーム機から出ているかのようだ。このような理由から私は今ゲームにハマっているのだなと考えることができた。

 第二にこの現状を脱出する術を考える。例えばゲームをする時間を決めることが有効的だろう。ゲームに集中しすぎるといつの間にか時間が過ぎ去っていたということは少なくない。そのため、ゲームを開始する前にスマホや目覚まし時計などを利用しゲームの終着点をあらかじめ決定しておくことで意識を時間という現実に引き戻しゲームからの脱出を促すことが可能だろう。童話「シンデレラ」でも本当はもっと応じとのダンスや会話を楽しみたかったであろうシンデレラが12時の鐘という絶対的な時間の制限が用意されていたことで王子との夢のような時間から抜け出し(シンデレラの場合は不本意ではあるが)現実に戻ることができている。このように自分だけの12時の鐘を用意しておくことが大切である。時間が来たら強制的に鳴る鐘があることで魅惑だらけのゲームの世界からの脱出を促すことが可能になるだろう。

 たしかに若いうちは思いっきりゲームをしておきたいという意見もわかる。自分にだってその気持ちが少なからずあるからだ。しかしそれは本当に今やる必要があることなのかを考えると自ずと何をすべきなのかが見えてくるだろう。「限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。」という名言があるように行動の取捨選択を誤らないことが私たちが今求められていることなのであろう。私の好きな「子どもの遊び」に流されてしまうのではなく、未来の自分を作るための今やるべきことにフォーカスして生きていきたい。大人になってから私の好きな遊びを思いっきりするためにも。