レンタルライフ
中3 すみひな(sumihina)
2026年7月3日
現代は科学技術が発達している。より便利で効率的、高品質なモノがある生活を送ろうとすることが当たり前になってきた。しかし、その多くは化石エネルギー、主に石油から造られている。ポリエステルの衣服やダイヤモンド加工のフライパンなど様々なものが挙げられる。今日では、この豊富な工業製品を作り出すために資源エネルギーが減少しているという問題が指摘されてきて久しい。「レンタル」の考え方はこの地球規模の問題に大きくかかわる視点だ。モノを買うことは資源を消費していることになるが、レンタルは何人もの人が使うので資源を消費したことにはならない。むしろ増やしたことになるのかもしれない。便利さだけではなく、その裏側で失われている資源について考えることが大切だ。私は所有ではなく共有という視点を持って生きていきたい。
その第一の方法は、社会の中でレンタルサービスを増やしていくことだ。レンタルのメリットは、必要な期間だけ手軽にアイテムを利用できることにある。卒業式の時は、ほとんどの人が着物やスーツなどをレンタルしたという話を聞いた。しかし、まだまだレンタルするものを提供している企業は少ないと思う。一つの製品を複数の人が利用すれば、新しく同じ製品を何度も製造する必要がなくなる。その結果、資源やエネルギーの消費だけでなく、廃棄物の削減にもつながるのだ。私たちは資源問題に直接的にかかわっている所有問題を解決するためにも、積極的にモノをこのようなサービスに出したり、レンタルしたりするのがいいだろう。私自身も必要以上に物を買わず、まず借りられないかを考える習慣を身に付けたい。
また、その第二の方法は、自分の能力を積極的にアピールすることだ。欧米では、ベビーシッターや家庭教師などのサービスがとても整っている。「私はこういう能力を持っているので、こういうことができます」といった自分の長所を紹介して、レンタルに出すのだ。それに比べて日本では人をレンタルすることを知識としては持っていても、実行に移している場面をあまり見かけない。この発想をもとに考えれば、モノより機能の売買をすることで、「レンタルする」という関係の中に信頼を築けるのではないだろうかと私は思う。人のレンタルはオンライン上でもできる。モノと違い、レンタルするものが能力だからだ。SNSが発展してきた今こそ、より効率的なレンタル社会を築くチャンスだろう。私も得意な教科を教えることで、自分の能力を誰かの役に立てられるかもしれない。
確かに、人そのものをレンタルすることはできない。しかし、他の人の経験から学ぶことはレンタルできる。ドイツの政治家であったビスマルクは「愚者は自分の経験に学び、賢者は他人の経験に学ぶ」という名言を残している。人生は限られた時間しかない。その中で全てを自分一人で経験することは不可能である。だからこそ、本や講演、動画、先輩や先生との会話などを通して他人の経験を自分のものとして受け取り、自分の行動に生かすことが大切だ。それも一種の「経験のレンタル」である。私はモノだけでなく、知識や能力まで互いに貸し借りできる社会こそ、本当に豊かな社会だと考える。これからは、そんな考え方を自分自身で実践しながら生きていきたい。