かずまさん、今回の作文は教育におけるテストの評価について、A氏とB氏の対立する意見を紹介(しょうかい)しながら、その二者択一(にしゃたくいつ)陥ら(おちいら)ず中立的な視点で問題を捉えよ(とらえよ)うとする姿勢が非常に優れています。
特に、「数字を重視するかしないかは、何を育てようとするかの違い(ちがい)でしかない」という結論に至るまでの論理展開が丁寧(ていねい)で、読み手に納得感を与え(あたえ)ています。
また、教育の歴史的背景や社会的な影響(えいきょう)踏まえ(ふまえ)た上で、恐怖(きょうふ)心が論争を激化させているという指摘(してき)は深い洞察(どうさつ)を感じさせます。
文章全体を通して、両極端(きょくたん)な意見に偏ら(かたよら)ず「中間点を探す努力」を促す(うながす)メッセージが一貫(いっかん)しており、説得力が高いです。
さらに、「かつて高度成長期の日本では、大きいことはいいことだと言われてきた。ならば我々も大きい(ふところ)を持ち…」という表現には、柔軟(じゅうなん)な心構えを促す(うながす)含蓄(がんちく)があり、印象的でした。
全体的に論旨(ろんし)が明確で、読み手に考えさせる力のある文章に仕上がっています。

項目(こうもく)評価
論旨(ろんし)の明確さ:よくできている
・論理展開:よくできている
・視点の独自性:よくできている
・文章の構成:よくできている
・原因や対策の記述:原因や対策がよく書けています。
・予測問題の主題:予測問題の主題がよく書けています。
・書き出しの結び:書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 二者択一か、それとも nnzi 07月4週 かずま
字数/基準字数:
2097字/800字
思考点:92点
知識点:92点
表現点:85点
経験点:97点
総合点:97点
均衡点:6点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:6点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙26種33個79%92点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙79種119個66%92点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙126種199個63%85点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙52種65個80%97点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
2097字
 92点
 92点
 85点
 97点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 26種 33個 (種類率79%) 92点
、つまり,、他方,。しかし,。もちろん,。一方,。確か,あれば,いるから,ざるば,するべき,すれば,せざる,たらなぜ,だから,だろう,つかざる,と思う,はなぜ,は思う,みよう,やれば,を考える,制度に対して,教育によって,育てよう,見つけるため,

■知識語彙 79種 119個 (種類率66%) 92点
一方,両者,中間,事業,人間,今回,今日,以上,停滞,克服,公共,具合,冷静,制度,前述,努力,否定,問題,地獄,学校,完膚,弾圧,後世,後免,必要,怖気,思想,思考,性質,恐怖,意味,意見,成長,戦争,戦前,撃滅,支持,改革,敗戦,教育,数字,方針,日本,昨今,時代,有史,未来,果敢,極端,永遠,注目,消耗,無鉄砲,片方,物事,理由,畏怖,痛手,皮肉,破滅,社会,終着,結局,結果,絶滅,考慮,能力,自分,被害,視点,観察,角度,解決,論争,議題,選択肢,重要,重視,高度,

■表現語彙 126種 199個 (種類率63%) 85点
、他方,。確か,いつ,こと,これ,それ,ところ,どちら,どっち,どん底,もの,よう,わけ,われわれ,チャンス,一つ,一方,両者,中,中間,事業,二つ,人,人々,人間,今回,今日,以上,何,停滞,先,克服,公共,具合,冷静,制度,前述,努力,否定,問題,国,地獄,多く,学校,完膚,弾圧,後世,後免,必要,念,怖気,思想,思考,性,性質,恐怖,意味,意見,懐,成長,我々,戦,戦争,戦前,撃滅,支持,改革,敗戦,教育,数字,新た,方針,日本,昔,昨今,時代,有史,期,未来,果敢,極端,様々,永遠,注目,消耗,点,無鉄砲,片方,物事,理由,畏怖,痛手,的,皇,皮肉,目,破滅,社会,私,米,終着,結局,結果,絶滅,考慮,能力,自分,英,落ちこぼれ,被害,見つけるため,視点,観察,角度,解決,誰,論争,議題,逆,道,違い,選択肢,重要,重視,高度,,,

■経験語彙 52種 65個 (種類率80%) 97点
おく,きる,きれる,しみる,せる,たつ,つく,つながる,づく,と思う,は思う,やる,られる,れる,わかる,を考える,上がる,伸びる,作る,作れる,分かる,及ぶ,受ける,含む,学ぶ,巻く,引き起こす,得る,戦う,抱く,持つ,挑む,探す,教わる,残る,生かす,眺める,組み合わせる,続ける,育てる,背ける,落ちこぼれる,被る,見つける,視る,負う,起こる,這う,限る,陥る,陥れる,騒ぎ立てる,

■総合点 97点

■均衡点 6点
 

二者択一か、それとも
   高3 かずま(auyoto)  2026年7月4日

 テストの点数は人間の価値を図る絶対的な尺度であり得るのかという問題について、A、B両氏の紙上討論が行われた。A氏。テストはやはり必要ではないか。もし競争原理を否定したら、どんな世の中になるだろう。社会各般の活動を停止せねばならなくなる。人より速く走るな、理解は人より早くするなというのは無理な話である。B氏。教育に評点は不必要であるばかりでなく有害である。評点の目指すところは点取り競争であり、学校を優勝劣敗、弱肉強食の場に変えてしまった原因の一つである。この競争原理を否定しない限り学校の荒廃はなくせない。確かにどちらも筋の通った論説だ。しかし、この二人に限らず多くの人が、そもそも、二つの持つ効能を正しく理解できていないのではないか。

 まずこの議題はどっちつかずという視点が持ちづらい。確かに教育の基準を数字で取るか取らないかは、一見すると二者択一のように思える。そうして自分が納得した片方の意見のみを選択し、もう片方には目もくれないという事案が発生してしまう。それでは、自分が選択した方の効能を正しく理解できても、もう片方を自分のものとくらべ、貶め、さげすむようになってしまうだろう。これが二つを中立的な観点で見ることを阻害し、二つの効能を正しく理解する最大にして最強の障壁だ。程度の差はあれ、結局自分が選択した方が優れているとなってしまえば、両者の正しい効能を理解することは出来ないだろう。だが実際に数字で取るか数字で取らないかという問題は、0か100かの問題ではない。

昔は将来につながる成績に関わってくるのはテストの点数だけだったが、今では主体的に学習する態度という新たな項目が加わるようになった。もちろん従来のテストの点数が考慮されなくなったわけではない。このように両者は決して二者択一ではないのだから、どちらか一方の支店に凝り固まる前に、両者を第三者の目線、中立、どっちつかずの視点で観察する必要があるのだ。それが出来ていないと、今日のように正しいのはアレだ、いやコレだなどという無駄な論争を呼ぶ羽目になってしまうのだ。

 解決するためにできることは、より果敢に、広い視点で物事を見ていくことしかないだろう。前述した問題は、二つの選択肢をよく観察すること、そして0,100でなく、中間の選択肢を考慮することで解決する。昨今、このようなどっちつかずという視点はかなり注目されていることかと思う。学校でも一つの物事を様々な角度から視てみよう、二つの意見を組み合わせてみようなどと教わることがあるだろう。しかし、だとしたらなぜ今回に限って両極端な論争が巻き起こっているのだろうか。しかも議題は、よりによって教育の方針である。教育の中で二つのことを学んでおきながらその教育に関する問題で、両極端な論争が巻き起こるとは皮肉なものだ。これはなぜか。やはり教育という公共事業の重要性を、多くの人が見にしみてわかっているからだろう。

かつて日本は米英中などとの破滅的な戦争に及び、有史に残る大きな被害を受けた。そのような戦争に挑んだ理由として後世の人間、つまりわれわれだが、は様々なものを考えた。その一つには教育も含まれている。戦前の皇道教育によって育てられた人間が戦争を引き起こし、敗戦という痛手を負わせたのだといった具合だ。その結果、昔以上に我々は、教育という制度に対して畏怖の念を抱くようになり、やがてそれは改革への恐怖につながることになった。

その結果、恐怖から目を背けるか、恐怖を完膚なきまでに撃滅するかという二つの、両極端な視点に人々の思考が陥りやすくなり、今日の論争があるのだと私は思う。確かに、教育という国の未来を作る事業だからと言って怖気づくのは分かるが、そうする必要も意味もない。もちろん無鉄砲にやればいいわけではないが、決して停滞してはならないのだ。両極端な論争を続けては、いつまでたってもよりよい社会は作れない。その先にあるのはどちらか一方がもう片方を弾圧する時代だ。そのような時代は誰だって後免被るだろう。我々は新たな終着点を見つけるために、恐怖を克服せねばならないのだ。目を背けるでも、否定し続けるでもなく。

 結局のところ、数字を重視するかしないかは、何を育てようとするかの違いでしかない。のではないか。数字を重視すれば伸びる人はさらに伸び、逆に落ちこぼれはさらに落ちこぼれる。一方重視しないというのであれば、伸びる人が自分の能力を生かしきれないが、落ちこぼれがどん底から這い上がるチャンスが得られる。この二つの性質をどちらか一方だけを支持し、他方を陥れる努力ではなく、中間点を探す努力をするべきなのだ。かつて高度成長期の日本では、大きいことはいいことだと言われてきた。ならば我々も大きい懐を持ち、両者を冷静に眺め、観察するべきではないか。決して極端な思想を持ち、他方と消耗戦をして永遠と戦い続けるわけにはいかない。我々に必要なのは新たな視点、中間点であり、騒ぎ立て続ける地獄の絶滅戦争ではないのだ。