レンタルの大切さ

   中3 すみひな(sumihina)  2026年7月4日

 現代は科学技術が発達している。より便利で効率的、高品質なモノがある生活を送ろうとすることが当たり前になってきた。しかし、その多くは主に石油から造られている。ポリエステルの衣服やダイヤモンド加工のフライパンなど、身の回りにあふれている様々なものがほとんどそれにあたる。今日では、この豊富な工業製品を作り出すための資源が減少しているという問題が指摘されてきて久しい。レンタルという考え方をすることは、この問題を解決する大きな一歩となるだろう。モノを買うことは資源を消費していることになるが、借りれば何人もの人が使うので資源を消費したことにはならない。便利さだけではなく、その裏側で失われている資源について考えることが大切だ。私は所有ではなく共有という視点を持って生きていきたい。

 その第一の方法は、社会の中でレンタルサービスを増やしていくことだ。レンタルのメリットは、必要な期間だけ手軽にアイテムを利用できることにある。卒業式の時は、ほとんどの人が着物やスーツなどをレンタルしたという話を聞いた。しかし、まだまだレンタルをサービスとして提供している企業は少ないと思う。一つの製品を複数の人が利用すれば、新しく同じ製品を何度も製造する必要がなくなる。その結果、資源やエネルギーの消費だけでなく、廃棄物の削減にもつながるのだ。私たちは資源の枯渇につながる「所有中心の考え方」を見直すためにも、積極的にモノをこのようなサービスに出したり、レンタルしたりするのがいいと思う。私自身も必要以上に物を買わずにまず借りられないか、考える習慣を身に付けたい。

 第二の方法は、自分の能力を積極的にアピールすることだ。欧米では、ベビーシッターや家庭教師など個人が自分の能力を提供するサービスが日本より一般的である。「私はこういう能力を持っているので、こういうことができます」といった自分の長所を紹介して、レンタルに出すのだ。それに比べて日本では人をレンタルすることを知識としては持っていても、実行に移している場面をあまり見かけない。私はこの発想をもとに考えれば、モノより機能の売買をすることで、レンタルという関係の中に信頼を築けると思う。人のレンタルはインターネットを通じて勉強を教えるなど、オンライン上でもできる。私も得意な教科を教えることで、自分の能力を誰かの役に立てられるかもしれない。

 確かに、人そのものをレンタルすることはできない。しかし、他の人の経験から学べるものはレンタルできる。ドイツの政治家であったビスマルクは「愚者は自分の経験に学び、賢者は他人の経験に学ぶ」という名言を残している。人生は限られた時間しかない。自分一人で全てを経験することはできない。だからこそ、コミュニティを通じて他人の経験を自分のものとして受け取り、行動に生かすことが大切なのだ。それも一種の「経験のレンタル」である。私も体育のテストで走り終えた友人から、「こう走ったらいい」というアドバイスを受けて本番のタイムが2.5秒縮まったという経験をしている。経験から得た学びを貸し借りできる社会こそ、豊かな社会だと言えよう。これからは、そんな考え方を実践できるよう生きていきたい。