着実に成し遂げるために
中3 あかるら(akarura)
2026年7月1日
有名な物語「ウサギとカメ」は、余裕の勝利を見込し失敗をしてしまったウサギとゆっくりでありながらも着実にゴールに向かったカメとの対比が印象に残る物語である。その結末には驚かされるが、これは現実世界でもあてはあることがあるのではないか。学級での決め事から企業、政府の施策決定まで、私達は時にウサギのように、またカメのように考えなから決断を下し生活している。それぞれの生き方には良さがあるが、私は、この物語のカメのように、急がず着実に生きていきたい。
第一に努力を続けることが挙げられる。ウサギとカメでも、ウサキが寝ていたとしてもカメが着実に進んだ、つまり、歩みを止めることなく続けたからこそ最終的に勝利することかできたのだ。私の英語クラスがその一例だ。私の通う学校は帰国子女の英語教育に特化しており、英語クラスも初級クラスを含めた二種類に分かれている。私は、幼い頃から続けてきた英語が生かせ、伸ばせるクラスで学びたいと帰国子女やインターナショナルスクールの生徒達の所属する環境で学習することを決断し受験をした。海外経験はないものの、長く英語を続けてきた成果を信じて一歩を触み出した。しかし、初めから思い通りにいったわけではなかった。初日から皆の音読の速さに圧倒され、自分の言いたいことをうまく伝えられないことにもどかしさを感じる一年生が始まったのだ。授業を受ける度に途方に暮れていたが、目に見える「資格」という形であれば自分に自信が持てると感じ、まずは英検取得によってレベルを上げることから始めた。長い努力の末、合格した私はその力をバネにスピーキングやライティングを磨き少しずつ成果を出せるようになった。特に期末試験において点数化され目に見えて良い結果が出たときには嬉しさと共に続けてきて良かったという思いが込み上げてきたことを覚えている。スタートラインはどこであっても、努力を続ければ成し遂げることができる。努力は一歩一歩を着実に支えるエネルギーである。
第二の方法として、すぐに結果を求めないこと、つまり「急がば回れ」の精神が挙げられる。現代ではスピードを重要視するせいか、防ぐことのできた事件が起こってしまう場合がある。例えば「JR福知山線脱線事故」が挙げられる。電車での遅れを取り戻すため、そして会社の厳しいペナルティから逃れるため、制限速度超過のままカーブを曲がり、近くのマンションに衝突するという甚大な被害にまで発展してしまったものである。確かに電車を遅らせてしまった車掌にも責任はあるが、遅れた運転に圧力をかけた当時の企業環境にも責任は問われるべきである。今では鉄道での教訓の一つとして語られているものの、取り返しのつかないような被害が出る前に未然に防ぐ方法もあったはずである。急いですぐに出る結果や利益は短絡的であることが多い。急がずに着実に生きることで間違いを減らし、成功へと繋がるのだ。
確かに、急いで進めることは、効率的に見える上、産業化と共に人間がずっと追い求めてきたものだった。しかし「歩みが遅くとも、歩み続けているならば、それは決して遅すぎるということはない。」という言葉がある。スピード感ももちろん大切だが、この不安定な世の中を乗り越えた先に自分と周囲の人の安定と平和があるのではないか。だからこそ、カメのように急がず着実に生きていける人間に、私はなりたい。