乗り越えた先にあるもの(清書)
中3 あかるら(akarura)
2026年7月4日
生きることは学ぶことであり、創造することである。その創造を生む力、そして成功の条件はどこからくるのか。それは、逆境を人生のプラスに取り込んでいく能力である。私も逆境をプラスに変えられるような生き方をしたい。
その方法として第一に、すぐに考え、行動に移すことだ。逆境の中で延々と思案していると、時間が経つほど大きく重く感じられてしまうことも多い。だからこそ、すぐに考え行動に移すことでよりプラスの発想ができるのではないか。例えば受験での経験がそうだった。クラスや新聞で触れる同年代の勉強に励み、受験に挑戦しようとする姿に刺激を受け、私も挑戦してみたいと口にしたことをきっかけに受験勉強は始まった。英語を生かせる学校が良いと母と話し今の学校に決めたものの、その道程は長かった。初めて開いた過去問題も注意書きさえ全て読めない状態だった。もちろん中に書かれている文章題も読めるはずがない。このとき初めて、いかに自分の英語の力が足りていないかをはっきりと思い知らされた。しかし一人で思案していたとしても合格までにたどりつかない。私は家族と相談し、自分と学校の求める英語力の差を明らかにした上で塾への通学や英検の取得など次々と行動に移し、一つずつ乗り越えていった。途中、自分の怪我などトラブルを経験したものの、それまでの努力が重なり、功を奏したのだ。 確かに、時にはじっくり考えて様子を見ることは大切だ。自分で先走ってしまえば空回りすることになる。しかし、逆境のときこそすぐに行動を起こすということが人生の力となるのだ。
第二に、逆境は皆で乗り越えるという社会的体制を作ることだ。「三人寄れば文殊の知恵」とあるが、どんな問題が発生したとしても一人で抱えることと、全員で協力して解決していくことでは心の負担や解決の過程が大きく異なる。例えば「アポロ計画」が当てはまるだろう。月に着陸するという夢を追い求め、ついにはその歴史的偉業を成しとげたか、その道は必ずしも平担とは言えない。彼らは何度も逆境に見舞われながら、冷静な分析と判断が功を奏し、月面に着陸するまでになったのだ。初めて月面に足跡を残すまでに至ったアポロ11号が最も有名であるが、その偉業の後にも計画は続いていた。その一つにアポロ13号というミッションがある。宇宙において人間の命を左右しかねない酸素タンクが爆発し、酸素と共に電力までもが消失するという事故が発生した。予備の設計間違いの発覚などミスが重なり生還の危機にまで陥っていたが、この危機的な事故は後に乗り越えられる。これはその場にいた宇宙飛行士だけの力ではない。地球の司令官に加え、アポロ14号の準備をしていたライバル達の協力と努力である。これは皆が宇宙事業に携わる一人として思案したからこその結果なのだろう。もしも状況が少しでも違っていれば宇宙での失敗となりかねなかった。トラブルが発生したときにこそ、立場や他者との違いを超えて皆が自分ごととして考え、解決していく必要があるのだ。
確かに、順境にいるほど、私達は心のゆとりや幸せを感じる。私もできれば常に順境の中で日々穏やかに過ごしたいと考える。マラソンでも誰もが向かい風の中で走りたいとは思わない。できれば追い風の中を走りたいだろう。しかし「逆境のなかには、すべてそれと同等か、もしくはそれ以上の大きな利益の種子が含まれている。」という言葉がある。逆境にいるその辛さから逃げず、乗り越えていくことが強い精神を形作り、未来の自分を成長させる。だからこそ、逆境を肯定的に捉えられる人間に私はなりたい。