すみひなちゃん、こんにちは。良い得点ですね。
人類の歴史は火の制御の進歩であったと書いてありました。その結果、カリスマ性を持った火は様々な要素に分解されネットワーク化し、個人ではとらえきれないようなものになっています。私たちの身の回りには、理解や制御を超えたものがあたりまえに存在します。そういうものに頼らないでも生きる力をつけたいものです。
まず、自分の体で体験することが大事です。キャンプで水の大切さをしみじみと感じたのですね。実際私たちの日常生活は必要な物が自由自在に供給される環境下にありますから、いわゆる万能感に浸りながら暮らしているようなものです。いかに自分が非力であるか、感じて置く必要がありますね。
そして「便利さに隠れている危険に気づけるような学習をする」ことも考えました。良い視点です。教育のデジタル化の影響ですね。データが入ったのも効果的です。
まとめでは「便利さが悪いのではなく、「便利さに頼り切って考えることをやめること」が問題なのだ。」と指摘しました。便利さをそのまま享受することは、その分だけ自分の思考を放棄しているようなものですね。仕組みを理解する「良き使い手」でなければなりません。ますます勉強が求められそうです。
<<え2017/331pみ>>
すみひなさんの作文は、火という身近でありながらも奥深いテーマを通して、便利さとその危険性について考察している点がとてもよくできています。
冒頭で火の歴史的な役割をわかりやすく説明し、現代の生活とのつながりを示しているため、読者の興味を引きつけています。
また、キャンプの体験を通して水の大切さや生活の工夫に気づいた具体的な実例が生き生きと描かれており、体験実例がよく書けています。
さらに、教育現場のデジタル化の問題点を外国の調査結果を引用して論じているところは説得力があり、方法がよく書けています。
野口英世の名言を引用して便利さの問題点を指摘しつつ、自分の考えをしっかり述べている点も評価できます。
全体を通して、便利さに頼りすぎず自分の力で生きる工夫をしていきたいという生き方の主題が明確に伝わってきます。
論理的に展開されていて、説得力のある文章に仕上がっています。
【項目評価】
体験実例がよく書けています。
方法がよく書けています。
名言がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1319字/800字
思考点:82点
知識点:92点
表現点:89点
経験点:88点
総合点:94点
均衡点:6点
■思考語彙 22種 27個 (種類率81%) 82点
確か,。しかし,。一方,いれば,かかわらざる,せざる,その第,だろう,て考える,と思う,なると,なれば,は思う,よると,れよう,を考える,使えるはず,出るため,切らざる,決めるべき,福島第,頼らざる,
■知識語彙 78種 115個 (種類率68%) 92点
不能,事例,事実,事故,人間,人類,低下,体験,便利,利用,制御,前年,割合,危険,原因,原発,名言,問題,場所,場面,外国,外部,大切,大変,大幅,大量,存在,学校,学習,家族,対象,小学校,工夫,平均,必要,手足,手軽,採用,放出,放射,教材,教科書,教育,文明,方法,方針,日本人,時期,機関,歴史,津波,消費,準備,物質,理解,生徒,生活,発展,睡眠,社会,福島,積極,経験,自分,自然,英世,読解,調査,身近,転換,近年,追求,邪魔,都市,重視,野口,長時間,集中,
■表現語彙 135種 222個 (種類率61%) 89点
確か,うち,おかげ,こと,これ,さ,そう,たち,とき,ところ,どれ,もの,よう,ガス,スウェーデン,ストレス,タブレット,デジタル,バカ,モノ,一,一つ,不能,世の中,中,事例,事実,事故,二,人,人間,人類,仕組み,低下,体験,何,使えるはず,便利,出るため,利用,制御,前,前年,割合,力,化,危険,原因,原発,名言,問題,基,場,場所,場面,外国,外部,多く,大切,大変,大幅,大量,妹,存在,学校,学習,家,家族,対象,小学校,工夫,平均,年,必要,性,手足,手軽,採用,放出,放射,教材,教科書,教育,文明,方法,方針,日,日本人,時期,柱,楽,様々,機関,歳,歴史,気,水,津波,消費,準備,火,物質,理解,生徒,生活,発展,的,目,睡眠,社会,福島,私,積極,節,紙,経験,自分,自然,英世,読解,調査,身,身近,転換,近年,追求,邪魔,都市,重視,野口,量,長時間,集中,%,OECD,
■経験語彙 46種 66個 (種類率70%) 88点
いける,かかわる,きる,くれる,しまう,す,せる,たまる,つける,づける,て考える,できる,と思う,は思う,やめる,よる,られる,れる,を考える,使う,使える,出る,切る,動かす,向ける,奪う,成り立つ,扱える,挙げる,探す,支える,気づく,決める,潜む,生きる,続ける,置き換える,設ける,起こす,通う,進める,運ぶ,過ごす,限る,隠れる,頼る,
■総合点 94点
■均衡点 6点
火と人間の歩み
中3 すみひな(sumihina)
2026年8月1日
人類は、火を使うという魔法のような驚くべき体験をすることによって歴史の幕を開けた。動物の襲撃や寒さから身を守るための道具として、山火事の火を身の回りに置くようになったことが始まりだったという。今、ライターや電子タバコなど火はとても身近な、手軽に扱える存在として私たちの生活を支えている。一方で、都市ガスなどの社会化された火も身近な存在である。これもまた生活を支えてくれている火の一つだが、制御不能になると極めて危険だ。津波で大量の放射性物質が外部に放出されるという事故を起こしてしまった福島第一原発の事実もある。文明を発展させてきたのは火だけではない。しかし、潜んでいる危険を理解せず、ただ利用している人がほとんどだ。私は、便利さに頼らず自分の手足を動かして生きる工夫を身につけていきたい。
その第一の方法は、自然の中で自分の手足を動かす体験をすることだ。私は3年ほど前に家族とキャンプに行ったのだが、そのときに家にある様々なモノがどれだけ生活を楽にしていたか、気づかされた。そのうちの一つとして挙げられるのが、水の存在だ。家の中にいれば、水を使う場面など特に気にしない。しかし、実際日本人が1日に使っている水の量は平均して200~300ℓだそうだ。キャンプでは家で消費する量がそのまま使えるはずもなく、運んだり、限られた量を考えて使ったりする必要があり、1日過ごすだけでヘトヘトになるほどだった。しかしこの大変な経験をしたおかげで人間が一から水を生活に利用するまでに多くの工夫が必要であることに気づくことができた。
その第二の方法は、便利さに隠れている危険に気づけるような学習をする場を教育機関で設けることだ。私の妹の通っている小学校ではデジタル教科書が採用されようとしているのだが、長時間利用することでストレスがたまり睡眠を邪魔する原因になる。スウェーデンでは学校教育のデジタル化を積極的に進め、早い時期から紙の教科書をタブレットやデジタル教材に置き換えてきた。しかし、2022年のOECDが15歳のスウェーデン生徒を対象に行った調査によると、読解力と集中力は共に25%(4人に1人)の割合で前年より大幅に低下していた。近年は紙の教科書を重視する方針へ転換している。学校は社会に出るための準備をする場所なのにもかかわらず、その準備をする力さえも奪われてしまっては何にもならない。教育機関は外国の事例にも目を向けて方針を決めるべきだと私は思う。
確かに、便利さを追求するということは人類が発展する歴史を支える大きな柱となってきた。そして、これからも支え続けていくだろう。しかし「便利な世の中になればなるほど、人間はバカになる」という野口英世の名言もあるように、便利なところだけに頼りきってしまう節があるのはいけない。便利さが悪いのではなく、「便利さに頼り切って考えることをやめること」が問題なのだ。私たちは、私たちが使う便利なものが、何を基にして成り立っているのか、その仕組みを理解して利用することが大切だと思う。私はこれから便利なものに頼り切らず自分の力で生きる工夫を探していきたい。